函館本線の停車場線 目次

函館本線写真1

2842D砂原経由函館行(長万部駅にて、2018/8/17撮影)

路線概要

函館本線は道南の函館駅から道央の札幌駅を経由して道北の旭川駅へ至る営業キロ423.1kmの幹線で、砂原支線を含めた総営業キロ458.4kmは道内最長である。1880(明治13)年に官設幌内鉄道として一部区間が開通したのを皮切りに延伸を繰り返し、1905(明治38)年に函館~旭川間が全通、1907(明治40)年にかけて段階的に国有化された。七飯~大沼間には藤城支線と呼ばれる別線が、大沼~森間には渡島砂原回りの砂原支線が存在する。

起点の函館駅は1988(昭和63)年まで青函連絡船により本州の青森駅と結ばれており、道内各地へ向かう列車が函館本線を通っていた。本路線から分岐接続する路線も多数あり、特に札幌~旭川間の特急停車駅は全ての駅が分岐駅であった経験を持つ。函館本線そのものの支線も、前述の藤城支線・砂原支線のほかにいくつかあったが、1994(平成6)年までにすべて廃止された。

定期特急列車の設定がある函館~長万部・札幌~旭川間は複線化されている区間が多く、特に小樽~旭川間は複線電化されている(電車で運転される営業列車が通る日本最北の区間)。一方で、「山線」と称される長万部~小樽間は単線非電化で最高速度も95km/hのローカル線で、北海道新幹線の札幌延伸時には廃止・バス転換が行われることが確定している。現在は特急列車が行き交う函館~長万部間も、貨物需要の多さから路線自体は存続する見込みだが、旅客列車は廃止される可能性が高くなっている。

函館~札幌間は国道5号と、札幌~旭川間は国道12号と並走しており、本路線の駅を起点とする停車場線の多くはこれらの国道に接続している。古くから主要停車場として扱われた駅も多いため、旧道路法時代の地方費道・準地方費道路線も多く接続していた。


駅一覧(2023年4月1日現在)

「該当路線」の基準について

本レポートの対象となる「停車場線」は、

という条件を満たす路線を指す(すなわち道路法第7条第1項第5号該当路線)。停車場を終点とする路線(路線名が「○○××停車場線」となる道路法第7条第1項第1号、第4号、第6号該当路線)や、停車場を起点とするが観光地を終点とする路線(道路法第7条第1項第3号該当路線)は対象外とする。
これらの条件を満たす「停車場線」のうち、原則として現存する路線をレポート対象路線とし、アルファベットの識別子を付与している。なお、条件を満たし現存する「停車場線」であっても、筆者の都合により他の道路レポートにて扱う路線は本レポートの対象外とし、識別子を付与しない。

また、以下の駅一覧には次のいずれかの条件を満たす駅・信号場を掲載する。なお、1994年5月16日に廃止された上砂川支線の駅は省略した。

「該当路線」「その他の路線」の各欄に記載する路線の記法は以下の通り。

現役路線
「rNNN○○停車場線」「rNNN○○××停車場線」のように記載。認定後に路線名変更があった場合は、「(旧: △△停車場線)」のように付記。
現行道路法下で認定され、後に廃止された路線
「廃: rNNN○○停車場線」「廃: rNNN○○××停車場線」のように記載。ただし、廃止日が1994(平成6)年9月30日以前で、現行の路線番号と特に区別する必要がある場合は、「廃: (旧)rNNN○○停車場線」「廃: (旧)rNNN○○××停車場線」のように記載。
現行道路法下で認定され、後に路線変更により停車場に接続しなくなった路線
「旧: rNNN○○××停車場線(現: rNNN○○△△線の一部)」のように、路線変更後の路線名を併記。
旧道路法下で認定された路線
「旧法: 地NN○○停車場線」「旧法: 準NN○○××停車場線」のように記載。地方費道は「地」、準地方費道は「準」。

本線

駅番号駅名該当路線その他の路線
H75函館駅r675立待岬函館停車場線
旧法: 地14函館停車場線
-函館貨物駅
H74五稜郭駅
H73桔梗駅
H72大中山駅
H71七飯駅r264七飯療養所線
旧法: 準146七飯療養所線
H70新函館北斗駅[A]r262新函館北斗停車場線
(旧: 渡島大野停車場線)
[B]r1176新函館北斗停車場七飯線
(旧: 新函館北斗停車場七飯線(仮称))
旧法: 準23大野渡島大野停車場線
(旧: 大野本郷停車場線)
H69仁山駅
H68大沼駅
H67大沼公園駅
H66赤井川駅
H65駒ヶ岳駅
(H64)(東山駅)
(H63)姫川信号場
H62森駅[D]r794森停車場線r606霞台森停車場線
(H61)(桂川駅)
(H60)石谷信号場
(H59)(本石倉駅)
H58石倉駅
H57落部駅
H56野田生駅r573桜野野田生停車場線
H55山越駅
H54八雲駅[E]r202八雲停車場線旧法: 準21熊石八雲停車場線
(H53)鷲ノ巣信号場
H52山崎駅
H51黒岩駅
(H50)北豊津信号場
H49国縫駅旧法: 準22瀬棚国縫停車場線
H48中ノ沢駅廃: r381中の沢停車場線
H47長万部駅旧法: 準11長万部停車場室蘭線
S32二股駅
(S31)(蕨岱駅)旧法: 準25寿都港蕨岱停車場線
S30黒松内駅r266大成黒松内停車場線
S29熱郛駅旧: (旧)r195熱郛熱郛停車場線
(現: r265熱郛白井川線)
旧法: 準195熱郛熱郛停車場線
S28目名駅旧: r752名駒目名停車場線
(現: r752名駒田下線の一部)
S27蘭越駅[F]r525蘭越停車場線r229北尻別蘭越停車場線
旧法: 準149岩内港蘭越停車場線
S26昆布駅r207昆布停車場ニセコ線(3号路線)
S25ニセコ駅[G]r792ニセコ停車場線旧法: 準34留寿都狩太停車場線
(旧: 真狩狩太停車場線)
S24比羅夫駅
S23倶知安駅[H]r271倶知安停車場線旧法: 地15倶知安停車場線
S22小沢駅r604老古美小沢停車場線
S21銀山駅
S20然別駅廃: (旧)r341大江然別停車場線
S19仁木駅[I]r455仁木停車場線
S18余市駅r228豊丘余市停車場線
r753登余市停車場線
旧法: 準148赤井川余市停車場線
S17蘭島駅
S16塩谷駅
S15小樽駅旧法: 地16小樽停車場線
(旧: 小樽中央小樽停車場線)
S14南小樽駅r697天神南小樽停車場線
S13小樽築港駅
S12朝里駅
-(張碓駅)
S11銭函駅[J]r1126銭函停車場線
廃: r632銭函停車場見晴線
S10ほしみ駅
S09星置駅
S08稲穂駅
S07手稲駅旧法: 準8石狩軽川停車場線
S06稲積公園駅
S05発寒駅
S04発寒中央駅
S03琴似駅[K]r276琴似停車場線
[L]r277琴似停車場新琴似線
S02桑園駅[M]r326桑園停車場線
01札幌駅[N]r18札幌停車場線旧法: 地13札幌停車場線
H02苗穂駅
H03白石駅[O]r368白石停車場線
-札幌貨物ターミナル駅
A04厚別駅[P]r325厚別停車場線
A05森林公園駅
A06大麻駅
A07野幌駅[Q]r370野幌停車場線
A08高砂駅
A09江別駅
A10豊幌駅
A11幌向駅r340栗丘幌向停車場線
A12上幌向駅旧法: 準193当別上幌向停車場線
旧法: 準194栗沢上幌向停車場線
A13岩見沢駅[R]r201岩見沢停車場線旧法: 準9厚田岩見沢停車場線
旧法: 準166万字炭山岩見沢停車場線
A14峰延駅旧法: 準159月形峯延停車場線
A15光珠内駅
A16美唄駅[S]r1131美唄停車場線旧法: 準161北村美唄停車場線
旧法: 準165美唄炭山美唄停車場線
A17茶志内駅廃: r629茶志内茶志内停車場線
A18奈井江駅廃: r375奈井江停車場線r529東奈井江奈井江停車場線
A19豊沼駅
A20砂川駅[T]r322砂川停車場線旧法: 準199新十津川砂川停車場線
A21滝川駅[U]r203滝川停車場線旧法: 準10浜益滝川停車場線
A22江部乙駅[V]r323江部乙停車場線
A23妹背牛駅[W]r280妹背牛停車場線旧法: 準102沼田妹背牛停車場線
旧法: 準162増毛港妹背牛停車場線
旧法: 準191秩父別妹背牛停車場線
A24深川駅[X]r284深川停車場線旧法: 準44深川停車場線
A25納内駅廃: (旧)r205納内停車場内大部線廃: (旧)r64多度志納内停車場線
(A26)(伊納駅)
A27近文駅[Y]r487近文停車場線
r1124近文停車場緑町線
廃: r799近文停車場嵐山公園線
A28旭川駅[Z]r20旭川停車場線r295瑞穂旭川停車場線
廃: (旧)r173江丹別旭川停車場線
旧法: 地18旭川停車場線

砂原支線

駅番号駅名該当路線その他の路線
H68大沼駅
(N71)(池田園駅)
(N70)(流山温泉駅)
(N69)銚子口信号場
N68鹿部駅[C]r480鹿部停車場線
N67渡島沼尻駅
N66渡島砂原駅
N65掛澗駅
N64尾白内駅
N63東森駅
H62森駅[D]r794森停車場線r606霞台森停車場線

補足

本レポートで取り扱わない路線のうち、特に説明が必要なものについて以下で補足したい。


「該当路線」関連の歴史

現行道路法施行日(1952(昭和27)年12月5日)以降のもののみ記載する。

1954(昭和29)年1月20日
同日付の建設省告示第16号により、道道小樽停車場線が主要地方道小樽停車場線に、道道札幌停車場線が主要地方道札幌停車場線に、道道旭川停車場線が主要地方道旭川停車場線に、それぞれ指定される。ただし、小樽停車場線は一級国道5号が小樽駅前を通るようになり路線認定の必要性がないと判断されたためか、現行道路法下で新たな道道路線として認定されることはなかった(こちらの注釈も参照)。
1954(昭和29)年3月30日
同日付の北海道告示第503号により、道道39号札幌停車場線、41号旭川停車場線、48号岩見沢停車場線、50号八雲停車場線、52号滝川停車場線が認定される。
1957(昭和32)年7月25日
同日付の北海道告示第1487号により、道道188号渡島大野停車場線、201号倶知安停車場線、205号納内停車場内大部線、220号琴似停車場線、221号琴似停車場新琴似線、227号妹背牛停車場線、232号深川停車場線、304号砂川停車場線が認定される。
1960(昭和35)年4月1日
同日付の北海道告示第632号により、道道306号江部乙停車場線、311号厚別停車場線、312号桑園停車場線が認定される。
1961(昭和36)年3月31日
同日付の北海道告示第616号により、道道368号白石停車場線、370号野幌停車場線、375号奈井江停車場線、381号中の沢停車場線が認定される。
1963(昭和38)年10月23日
同日付の北海道告示第2333号により、道道455号仁木停車場線が認定される。
1965(昭和40)年3月26日
同日付の北海道告示第553号により、道道480号鹿部停車場線、487号近文停車場線が認定される。
1966(昭和41)年3月31日
同日付の北海道告示第679号により、道道525号蘭越停車場線が認定される。また、同告示により道道529号東奈井江奈井江停車場線が認定されたため、道道375号奈井江停車場線が廃止される(告示第680号)。
1969(昭和44)年6月18日
同日付の北海道告示第1249号により、道道632号銭函停車場見晴線が認定される。
1971(昭和46)年3月31日
同日付の北海道告示第1002号により、道道41号旭川停車場線の終点が国道39号交点に変更される(当初の終点は国道12号交点)。
1973(昭和48)年3月31日
同日付の北海道告示第1228号により、道道792号ニセコ停車場線、794号森停車場線、799号近文停車場嵐山公園線が認定される。
1974(昭和49)年3月31日
同日付の北海道告示第944号により、道道381号中の沢停車場線が廃止される。
1975(昭和50)年3月31日
同日付の北海道告示第953号により、道道52号滝川停車場線の終点が国道12号交点に変更される(当初の終点は(旧)道道24号滝川浜益線交点)。
1976(昭和51)年8月31日
同日付の北海道告示第3076号により、道道205号納内停車場内大部線が廃止される(道道916号湯内内園線の認定に伴う)。
1993(平成5)年5月11日
同日付の建設省告示第1270号により、道道近文停車場嵐山公園線の一部(旭川市~北海道上川郡鷹栖町)が主要地方道旭川鷹栖インター線に、道道銭函停車場見晴線の一部(小樽市見晴町地内)が主要地方道銭函インター線に、それぞれ指定される。
1994(平成6)年4月1日
同日付の北海道告示第503号により、道道1124号近文停車場緑町線、1126号銭函停車場線が認定される。また、同告示により道道1109号旭川鷹栖インター線および1110号銭函インター線が認定されたため、道道799号近文停車場嵐山公園線および632号銭函停車場見晴線が廃止される(告示第504号)。
1994(平成6)年10月1日
9月30日付の北海道告示第1468号により、次のように整理番号が変更される。札幌停車場線(39→18)、旭川停車場線(41→20)、岩見沢停車場線(48→201)、八雲停車場線(50→202)、滝川停車場線(52→203)、渡島大野停車場線(188→262)、倶知安停車場線(201→271)、琴似停車場線(220→276)、琴似停車場新琴似線(221→277)、妹背牛停車場線(227→280)、深川停車場線(232→284)、砂川停車場線(304→322)、江部乙停車場線(306→323)、厚別停車場線(311→325)、桑園停車場線(312→326)。
1994(平成6)年10月12日
10月21日付の北海道告示第1595号により、道道1131号美唄停車場線が認定される。
2009(平成21)年1月15日
1月23日付の北海道告示第10044号により、道道1176号新函館停車場七飯線(仮称)が認定される。
2014(平成26)年6月20日
同日付の北海道告示第10511号により、道道1176号新函館停車場七飯線(仮称)の路線名が新函館北斗停車場七飯線に変更される(新駅の駅名が「新函館北斗駅」に決定したことに伴う)。
2016(平成28)年3月26日
3月25日付の北海道告示第10292号により、道道262号渡島大野停車場線の路線名が新函館北斗停車場線に変更される(北海道新幹線新青森~新函館北斗間開業に伴う)。

レポート対象路線

識別子整理
番号
路線名走行日延長
第1部
[A]262新函館北斗停車場線2017/7/171.4km
[B]1176新函館北斗停車場七飯線2018/8/182.8km
[C]480鹿部停車場線2018/8/171.6km
[D]794森停車場線2018/8/181.7km
第2部
[E]202八雲停車場線2018/8/190.7km
[F]525蘭越停車場線2018/9/20.6km
[G]792ニセコ停車場線2018/10/202.8km
[H]271倶知安停車場線2018/10/200.5km
[I]455仁木停車場線2018/10/200.40km
第3部
[J]1126銭函停車場線2018/8/120.7km
[K]276琴似停車場線2018/8/121.1km
[L]277琴似停車場新琴似線2018/9/85.1km
[M]326桑園停車場線2019/5/251.2km
第4部
[N]18札幌停車場線2018/9/6
2019/1/22
2023/9/28
0.5km
[O]368白石停車場線2018/4/210.7km
[P]325厚別停車場線2019/4/61.0km
[Q]370野幌停車場線2019/5/190.37km
第5部
[R]201岩見沢停車場線2018/9/232.6km
[S]1131美唄停車場線2018/9/230.08km
[T]322砂川停車場線2018/9/230.06km
[U]203滝川停車場線2018/9/230.6km
[V]323江部乙停車場線2018/9/230.46km
第6部
[W]280妹背牛停車場線2018/8/310.45km
[X]284深川停車場線2017/9/8
2019/1/14
0.23km
[Y]487近文停車場線2017/9/73.7km
[Z]20旭川停車場線2017/9/50.5km

※レポート対象路線および識別子は筆者が勝手に定めたもの。