昭和52年2月28日
この日の告示について
この日の告示では、昭和49(1974)年11月12日政令第364号(翌年4月1日施行)による一般国道の追加指定・変更、昭和51(1976)年4月1日建設省告示第694号による主要地方道の指定を反映して、主要地方道を中心に県道路線の再編が行われました。
5号豊川天竜線は豊川市馬場町~本坂峠(静岡県界)間が国道362号へ、14号瀬戸中津川線は瀬戸市品野町~同市片草町(岐阜県界)間が国道363号へ、51号半田知立線は半田市~知多郡東浦町間が国道366号へそれぞれ昇格し、廃止されました。
なお、国道23号の変更(起点側を三重県四日市市から愛知県豊橋市まで延長)によって、40号蒲郡碧南線、45号西尾安城線、49号安城知立線の3路線は主要地方道の指定を解除されました。しかし、これに伴う整理番号の変更はこの時点では行われておらず、約1ケ月後の昭和52(1977)年4月1日の告示により、既存の一般県道からそのまま主要地方道へ昇格した路線の整理番号変更と共に行われることになりました。
告示の条文
以下に告示の全文および表を掲載します。原文は横書きで、整理番号は算用数字です。
愛知県告示第176号
県道路線廃止に関する告示
道路法(昭和27年法律第180号)第10条第1項の規定に基づき、次の県道の路線を廃止する。
その関係図面は、愛知県土木部道路維持課において一般の縦覧に供する。
昭和52年2月28日
愛知県知事仲谷義明
整理
番号路線名 起点
終点重要な経過地 備考 他県の区域にわたる路線(全線)の起点/終点 他県の区域にわたる路線(全線)の重要な経過地 5 豊川天竜線 豊川市 豊川市 静岡県引佐郡細江町、同県同郡引佐町、同県浜北市 静岡県天竜市 14 瀬戸中津川線 瀬戸市 瀬戸市 岐阜県土岐市、同県恵那郡明智町、同県同郡岩村町 岐阜県中津川市 51 半田知立線 半田市 刈谷市 知立市 100 名古屋岐阜線 名古屋市 一宮市 名古屋市 一宮市 岐阜県岐阜市 149 奥稲沢線 一宮市奥町 稲沢市 228 西福田名古屋線 海部郡蟹江町大字西福田 名古屋市 270 小鈴谷武豊線 常滑市小鈴谷 知多郡武豊町 356 大野瀬小渡足助線 北設楽郡稲武町大字大野瀬 東加茂郡旭町 東加茂郡足助町 382 市田牛久保停車場線 豊川市市田町 牛久保停車場 393 日吉豊橋線 新城市日吉 豊川市 豊橋市 456 下切土岐線 東加茂郡旭町大字下切 東加茂郡旭町大字下切 岐阜県土岐市 457 陶稲武線 岐阜県瑞浪市陶町 北設楽郡稲武町 北設楽郡稲武町 540 弥富蟹江名古屋線 海部郡弥富町 海部郡佐屋町、津島市、海部郡蟹江町、同郡七宝町 名古屋市
(筆者注)
- 廃止路線のうち、382号市田牛久保停車場線は主要地方道の再編に直接関係していません。後述する国道151号の区域変更に伴って新たに認定された560号豊橋豊川線と重複するための廃止です。なお、豊川市市田町~同市諏訪4丁目間は新路線に引き継がれることなく豊川市道に降格しています(平成7(1995)年4月1日に豊川新城線の延伸に伴って再昇格)。
愛知県告示第177号
県道路線認定に関する告示
道路法(昭和27年法律第180号)第7条の規定に基づき、県道の路線を次のように認定する。
その関係図面は、愛知県土木部道路維持課において一般の縦覧に供する。
昭和52年2月28日
愛知県知事仲谷義明
整理
番号路線名 起点
終点重要な経過地 備考 他県の区域にわたる路線(全線)の起点/終点 他県の区域にわたる路線(全線)の重要な経過地 5 国府馬場線 豊川市国府町 豊川市馬場町 14 岐阜稲沢線 葉栗郡木曽川町、一宮市 岐阜県岐阜市 岐阜県羽島郡笠松町、葉栗郡木曽川町、一宮市 稲沢市 稲沢市 19 土岐足助線 西加茂郡小原村、東加茂郡旭町 [注1] [注1] 東加茂郡足助町 [注1] 20 瑞浪大野瀬線 岐阜県瑞浪市 北設楽郡稲武町大字大野瀬 北設楽郡稲武町大字大野瀬 51 知立東浦線 知立市 刈谷市 知多郡東浦町 69 豊橋鳳来線 豊橋市 新城市 南設楽郡鳳来町 72 名古屋蟹江弥富線 名古屋市 海部郡蟹江町 海部郡弥富町 73 名古屋十四山線 名古屋市 海部郡十四山村 75 武豊小鈴谷線 知多郡武豊町 常滑市小鈴谷 558 名古屋一宮線 名古屋市 稲沢市 一宮市 559 大野瀬小渡線 北設楽郡稲武町大字大野瀬 東加茂郡旭町大字小渡 560 豊橋豊川線 豊橋市 豊川市
(筆者注)
- 注1
- 原文ママ。19号土岐足助線は越境路線なので、路線全体の起終点・経過地欄に記載する必要があります。昭和52(1977)年4月1日に当告示の改正を行った際に、起点欄は「岐阜県土岐市」、終点欄は「東加茂郡足助町」、経過地欄は「西加茂郡小原村、東加茂郡旭町」へそれぞれ修正されています。
- 原文の「他県の区域にわたる路線(全線)の重要な経過地」欄では市町村名を改行で区切っている箇所がありますが、すべて読点で区切る形式に変更しました。
- 認定路線のうち、560号豊橋豊川線は主要地方道の再編に直接関係していません。後述する国道151号の区域変更に伴い、国道から降格した区間の一部と、前述の382号市田牛久保停車場線の一部区間を合わせて認定されました。
愛知県告示第178号
道路法(昭和27年法律第180号)第18条第1項の規定に基づき、道路の区域を次のように決定する。
その関係図面は、公示の日から1箇月間愛知県土木部道路維持課において一般の縦覧に供する。
昭和52年2月28日
愛知県知事仲谷義明
道路の
種類路線名 道路の区域 区間 敷地の幅員 延長 県道 国府馬場線 豊川市国府町字清水59番地先から同馬場町字宮脇36番の1地先まで m
8.5~35.0km
7.733岐阜稲沢線 一宮市北方町字宝江新田18番の1地先から稲沢市船橋町花ノ木1177番地先まで 18.0~34.0 12.812 土岐足助線 西加茂郡小原村大字大平字和石1番の2地先から東加茂郡足助町大字新盛字菅田8番の3地先まで A 2.5~65.0 27.643 東加茂郡旭町大字杉本字稲場下57番の2地先から同大字榊野字井戸入15番の1地先まで B 10.0~40.0 1.170 瑞浪大野瀬線 西加茂郡小原村大字大ケ蔵連字大ケ蔵連山87番地先から同字矢落832番の8地先まで A 3.0~38.0 3.966 東加茂郡旭町大字一色字川西509番の2地先から同大字須淵字百々平982番の5地先まで B 1.5~30.0 5.570 北設楽郡稲武町大字大野瀬字シバガサキ8番地先から同字社島5番の7地先まで C 5.0~30.0 3.809 知立東浦線 知立市山町小林15番の5地先から知多郡東浦町大字緒川字北新田40番の2地先まで及び刈谷市司町6丁目84番地先から知多郡東浦町大字緒川字下家左川51番の1地先まで A 6.0~33.0 8.321 B 15.0~54.0 2.282 豊橋鳳来線 豊橋市旭本町98番地先から南設楽郡鳳来町乗本字川向40番の13地先まで 3.0~44.5 28.481 名古屋蟹江弥富線 海部郡七宝町大字伊福字十三68番の1地先から同弥富町大字五明25街区1番地先まで 21.0~85.0 10.100 名古屋十四山線 海部郡蟹江町大字蟹江本町字栄花野4番地先から同十四山村大字竹田3丁目226番地先まで 7.5~12.0 0.726 武豊小鈴谷線 知多郡武豊町字金下55番の1地先から常滑市小鈴谷字堀切4番の1地先まで 6.5~26.0 5.727 名古屋一宮線 西春日井郡西枇杷島町大字下小田井字南問屋町5番地先から一宮市北方町字中起1番地先まで 9.0~46.5 20.518 大野瀬小渡線 北設楽郡稲武町大字大野瀬字シバガサキ7番の2地先から東加茂郡旭町大字小渡字船渡57番の2地先まで 1.5~74.0 24.852 豊橋豊川線 豊橋市下地町字瀬上68番の1地先から豊川市諏訪3丁目156番地先まで 12.2~39.4 6.057 備考 A、B及びCは関係図面に表示する敷地の区分をいう。
(筆者注)
- 原文は横書きで、数字は全て算用数字です。また、敷地の幅員および延長の数値における単位は1行目のみに表記されています。本ページでは以下の表記を書き換えています。
- 敷地の幅員欄1行目の単位「メートル」(原文では組み文字の㍍)→「m」
- 延長欄1行目の単位「キロメートル」(原文では組み文字の㌖)→「km」
- 県道20号瑞浪大野瀬線は県境を5回跨ぐため、愛知県内の区間について3つの区間に分けて記載されています。なお、後に道路改良に伴って県境を跨ぐ回数は7回に増えました。
- 県道51号知立東浦線の区域Bは、平成大橋を含む新道です。
- 県道72号名古屋蟹江弥富線、県道73号名古屋十四山線、県道558号名古屋一宮線は、いずれも政令指定都市の名古屋市を起点としているため、道路区域の起点は名古屋市界に設定されています。
愛知県告示第179号
道路法(昭和27年法律第180号)第18条第1項の規定に基づき、道路の区域を次のように変更する。
その関係図面は、公示の日から1箇月間愛知県土木部道路維持課において一般の縦覧に供する。
昭和52年2月28日
愛知県知事仲谷義明
道路の
種類路線名 道路の区域 区間 旧新別 敷地の幅員 延長 一般国道 151号 豊川市豊川町本野ケ原315番の1地先から同牛久保町城下72番の1地先まで 旧 A m
16.0~40.0km
5.450B 40.0~41.0 4.200 新 B 40.0~41.0 4.200 県道 春木豊田線 豊田市千足町5丁目79番地先から同西新町7丁目79番の4地先まで 旧 5.5~13.5 0.552 新 7.0~13.5 0.552 坂上大内線 豊田市豊松町柚ノ木23番の1地先から同ドドロ31番の1地先まで 旧 A 4.0~15.0 2.178 B 8.0~30.0 2.109 C 6.0~11.0 0.116 新 A 4.0~15.0 2.178 B 8.0~30.0 2.109 平畑土岐線 西加茂郡小原村大字下仁木字緒屋367番の1地先から同大字大平字和石1番の2地先まで 旧 3.0~9.0 8.444 西加茂郡小原村大字下仁木字緒屋367番の1地先から同大字田代字坂向1175番地先まで 新 6.3~10.3 6.376 備考 A、B及びCは、関係図面に表示する敷地の区分をいう。
(筆者注)
- 原文は横書きで、数字は全て算用数字です。また、敷地の幅員および延長の数値における単位は1行目のみに表記されています。本ページでは以下の表記を書き換えています。
- 敷地の幅員欄1行目の単位「メートル」(原文では組み文字の㍍)→「m」
- 延長欄1行目の単位「キロメートル」(原文では組み文字の㌖)→「km」
- 国道151号は、豊川市豊川町本野ケ原(現: 豊川IC南交差点)~同市牛久保町城下間でルート変更(ダブルウェイ解消)を行いました。区域Aは現在の都市計画道路東三河環状線、同中通線、同豊橋豊川線を経由する旧ルートに、区域Bは現在の国道と同一の新ルートにそれぞれ対応します。旧ルートのうち南大通3丁目~牛久保町城下間は県道560号豊橋豊川線へ引き継がれましたが、それ以外の区間は市道へ降格しました。国道の旧々ルートを引き継いだ県道497号麻生田牛久保線が既に存在していたことが影響しているかもしれません。
- 県道354号平畑土岐線は、県道19号土岐足助線の認定に伴ってルート変更を行いましたが、越境位置と終点が大幅に変更されており、別物と言っても過言ではないほどの変貌を遂げました。項を分けて解説します。
【補足】平畑土岐線の区域変更
県道平畑土岐線は、西加茂郡小原村大字平畑(現: 豊田市平畑町)を起点とし、岐阜県土岐市を終点とする路線です。愛知県道としては昭和34(1959)年12月15日に認定され、整理番号の変更はありましたが、令和8(2026)年時点で現存します(岐阜県道としては昭和35年2月5日に認定)。整理番号が統一されていない越境路線の一つであり、愛知県道としては354号、岐阜県道としては111号となっています。
しかし、その路線全体の姿は、認定時と令和8年現在では大きく異なっています。というのも、認定当初と現在で同じルートを通っているのは、西加茂郡小原村大字平畑(現: 豊田市平畑町)~同村大字大草(現: 豊田市小原町)間だけなのです。この日に行われた区域変更こそが、その大変貌の要因となりました。
認定当初の平畑土岐線は、西加茂郡小原村大字下仁木(現: 豊田市下仁木町)で陶小原豊田線(後の豊田瑞浪線、現: R419)から分岐すると、同村大字沢田(現: 豊田市沢田町)を経由し、同村大字大平(現: 豊田市大平町)で岐阜県界に至っていました。岐阜県側では土岐市鶴里町柿野から同市下石町を経由し、同市土岐津町土岐口の一級国道19号線交点を終点としていました(後にR19土岐バイパスの開通に伴って終点は同市泉町久尻へ移動)。
区域変更が行われる前日(昭和52(1977)年2月27日)の、平畑土岐線及びその他の国道・県道の路線網図を以下に掲載します。平畑土岐線は、愛知県側で「354」、岐阜県側で「111」のラベルを付けた茶色の線です。なお、一部の一般県道は図中では省略しています。
図1 昭和52(1977)年2月27日(告示前日)現在の平畑土岐線と周辺の国道・県道路線網図
表1 図1中の県道路線一覧
| 整理番号 | 路線名 | 備考 |
|---|---|---|
| 愛知11 岐阜11 | 豊田明智線 | |
| 愛知12 岐阜12 | 豊田瑞浪線 | |
| 愛知13 岐阜13 | 豊田多治見線 | |
| 愛知14 岐阜7 | 瀬戸中津川線 | 全線がR363に重複 S52.2.28廃止 |
| 愛知351 岐阜109 | 上仁木明智線 | |
| 愛知354 岐阜111 | 平畑土岐線 | この時点での終点は土岐市泉町久尻 S52.2.28区域変更 |
| 愛知355 | 島崎豊田線 | |
| 愛知456 岐阜110 | 下切土岐線 | 終点は土岐市曽木町 S52.2.28廃止 |
| 愛知457 岐阜133 | 陶稲武線 | S52.2.28廃止 |
| 愛知506 岐阜112 | 上渡合土岐線 | |
| 岐阜66 | 多治見恵那線 | |
| 岐阜390 | 細野土岐市停車場線 | |
| 岐阜421 | 武並土岐多治見線 | R19旧道区間を含む |
翌日(昭和52(1977)年2月28日)に、県道19号土岐足助線が認定されました。このとき、県道下切土岐線の東加茂郡旭町大字下切(現: 豊田市下切町)~西加茂郡小原村大字上仁木(現: 豊田市上仁木町)間と、県道平畑土岐線の西加茂郡小原村大字下仁木(現: 豊田市下仁木町)~岐阜県土岐市鶴里町柿野間が県道土岐足助線の区域に取り込まれました。
これに伴って県道平畑土岐線は、西加茂郡小原村大字下仁木から同村大字大ケ蔵連(現: 豊田市大ケ蔵連町)まで北上し、かつての県道下切土岐線のルートで岐阜県土岐市曽木町に至るようになりました(県道下切土岐線は廃止)。さらに、岐阜県側の土岐市鶴里町柿野~同市泉町久尻間は岐阜県道鶴里泉線として独立させました(県道鶴里泉線は後に県道土岐足助線へ編入)。
こうして、県道平畑土岐線は大幅にその姿を変えました。区域変更が行われた当日(昭和52(1977)年2月28日)の、平畑土岐線及びその他の国道・県道の路線網図を以下に掲載します。平畑土岐線は、愛知県側で「354」、岐阜県側で「111」のラベルを付けた茶色の線です。なお、一部の一般県道は図中では省略しています。
図2 昭和52(1977)年2月28日現在の平畑土岐線と周辺の国道・県道路線網図
表2 図2中の県道路線一覧
| 整理番号 | 路線名 | 備考 |
|---|---|---|
| 愛知11 岐阜11 | 豊田明智線 | |
| 愛知12 岐阜12 | 豊田瑞浪線 | S58.1.28廃止 |
| 愛知13 岐阜13 | 豊田多治見線 | |
| 愛知19 岐阜19 | 土岐足助線 | S52.2.28認定 この時点での起点は土岐市鶴里町 |
| 愛知20 岐阜20 | 瑞浪大野瀬線 | S52.2.28認定 この時点での起点は瑞浪市陶町 |
| 愛知351 岐阜109 | 上仁木明智線 | |
| 愛知354 岐阜111 | 平畑土岐線 | S52.2.28区域変更 終点は土岐市曽木町 |
| 愛知355 | 島崎豊田線 | |
| 愛知506 岐阜112 | 上渡合土岐線 | S52.4.1に愛知県側の整理番号が352へ変更 |
| 岐阜66 | 多治見恵那線 | |
| 岐阜390 | 細野土岐市停車場線 | H6.4.1に岐阜r69へ昇格 |
| 岐阜393 | 鶴里泉線 | S52.2.28認定 S58.2.1廃止 |
| 岐阜421 | 武並土岐多治見線 | R19旧道区間を含む |
告示出典
- 昭和52年2月28日愛知県告示第176号~179号: 昭和52年2月28日付『愛知県公報』第7005号pp.205-208
- 昭和52年2月28日岐阜県告示123~132号: 昭和52年2月28日付『岐阜県公報』号外(一)pp.1-9