昭和47年3月31日
この日の告示について
昭和44年12月4日に公布された政令第280号(一般国道の路線を指定する政令、昭和45年4月1日施行)により国道306号、309号、311号が追加指定されたことと、昭和46年6月26日建設省告示第1069号により主要地方道の改正が行われたことに伴って、主要地方道を中心に路線の整理が行われました。
告示第175号-3で10本の主要地方道と2本の一般県道が認定され、告示第175号-4で3本の主要地方道と13本の一般県道が廃止されました。
また、告示第175号-5では6本の主要地方道の路線名が変更され、告示第175号-6で4本の一般県道の整理番号が改正されて主要地方道に昇格しています。
告示の条文
以下にそれぞれの告示の全文および表を掲載します。
三重県告示第175号-3
道路法(昭和27年法律第180号)第7条の規定に基づき、県道の路線を次のように認定する。
その関係図面は、三重県土木部道路維持課において一般の縦覧に供する。
昭和47年3月31日
三重県知事田中覚
整理
番号路線名 起点 重要な経過地 備考 終点 5 桑名北勢線 桑名市 旧彦根桑名線の一部 員弁郡北勢町 14 菰野東員線 三重郡菰野町 旧員弁菰野線 員弁郡東員町 27 神戸長沢線 鈴鹿市神戸矢田部町 鈴鹿宮妻峡線の一部
旧伊勢神戸(停)上野線の一部
加佐登(停)線の一部
旧山本庄野線の一部鈴鹿市長沢町 28 亀山白山線 亀山市 安芸郡芸濃町
同郡安濃村
同郡美里村
久居市旧亀山芸濃線
津関線の一部
旧美里芸濃線
奈良津線の一部
旧佐田(停)五百野線の一部
佐田(停)線の一部一志郡白山町 29 上野阿保白山線 上野市 名賀郡青山町 旧上野青山線
旧白山青山線一志郡白山町 30 嬉野飯高線 一志郡嬉野町 一志郡美杉村 嬉野白山線の一部
旧八知嬉野線の一部
旧赤桶一志線の一部飯南郡飯高町 33 南島紀勢線 度会郡南島町 旧柏野南島線 度会郡紀勢町 35 紀宝川瀬線 南牟婁郡紀宝町 小船紀宝線の一部
旧栗須紀宝線
阿田和(停)瀞線の一部南牟婁郡御浜町川瀬 36 奈良名張線 起点 奈良市
旧中峯山名張線名張市 37 尾鷲上池原線 尾鷲市 終点 奈良県吉野郡下北山村
旧折立尾鷲線の一部560 鈴鹿公園長沢線 鈴鹿市山本町 旧山本庄野線の一部 鈴鹿市長沢町 666 八知下多気一志線 一志郡美杉村八知 旧赤桶一志線の一部
旧八知嬉野線の一部一志郡一志町
(筆者注)
- 備考欄に前身となった路線が書かれています。そのうち、「旧○○××線」はこの日の告示で廃止されています。
- ただ、書かれている前身路線は県内のものだけとなっています。36号奈良名張線の奈良市~山辺郡山添村は奈良県道80号大西奈良線からの昇格です。
- 主要地方道のうち、飛んでいる番号(26、31、32、34)は告示第175号-6で主要地方道に昇格した路線のものです。
三重県告示第175号-4
道路法(昭和27年法律第180号)第10条第1項の規定に基づき、次の県道の路線を廃止する。
その関係図面は、三重県土木部道路維持課において一般の縦覧に供する。
昭和47年3月31日
三重県知事田中覚
整理
番号路線名 起点 重要な経過地 備考 終点 1 津彦根線 津市 鈴鹿市
亀山市
滋賀県犬上郡多賀町終点 彦根市 5 彦根桑名線 滋賀県犬上郡多賀町
三重県員弁郡北勢町起点 彦根市 桑名市 14 員弁菰野線 員弁郡員弁町 三重郡菰野町 106 上野青山線 上野市 名賀郡青山町 107 亀山芸濃線 亀山市 安芸郡芸濃町 408 美里芸濃線 安芸郡美里村 安芸郡安濃村 安芸郡芸濃町 415 赤桶一志線 飯南郡飯高町赤桶 一志郡一志町 548 佐田停車場五百野線 佐田停車場 安芸郡美里村大字五百野 560 伊勢神戸停車場上野線 鈴鹿市神戸矢田部町 鈴鹿市上野町 636 山本庄野線 鈴鹿市山本町 鈴鹿市庄野町 666 八知嬉野線 一志郡美杉村八知 一志郡嬉野町 689 中峯山名張線 起点 奈良県山辺郡山添村大字中峯山 名張市 723 柏野南島線 度会郡紀勢町柏野 度会郡南島町 735 折立尾鷲線 奈良県吉野郡下北山村
同郡上北山村起点 奈良県吉野郡十津川村大字折立 尾鷲市 741 栗須紀宝線 南牟婁郡御浜町大字栗須 南牟婁郡紀宝町
(筆者注)
- 1号津彦根線、5号彦根桑名線はそれぞれ全区間と一部区間が国道306号に昇格しました。他の路線はいずれも全区間又は一部区間が主要地方道に昇格しました。
三重県告示第175号-5
県道の路線認定(昭和30年三重県告示第179号)の一部を次のように改正する。
昭和47年3月31日
三重県知事田中覚
表認定路線の欄中「草津柘植線」を「草津伊賀線」に、「名張柿野線」を「名張飯南線」に、「宇治山田五ヶ所線」を「伊勢南勢線」に、「宇治山田粥見線」を「伊勢飯南線」に、「浜島鵜方線」を「浜島阿児線」に、「山田停車場線」を「伊勢市停車場線」に改める。
(筆者注)
- 原文ではかぎかっこの中だけ左に90度回転して書かれています。
- 改正対象はいずれも昭和30年3月8日に認定された主要地方道で、いわゆる「昭和の大合併」による市町村名変更が大半です。
三重県告示第175号-6
県道路線認定(昭和34年三重県告示第17号の2)の一部を次のように改正する。
昭和47年3月31日
三重県知事田中覚
表整理番号の欄中「103」を「26」に、「116」を「31」に、「109」を「32」に、「570」を「34」に改める。
(筆者注)
- 四日市多度線、大台大台ケ原線、伊勢磯部線、七色峡線は路線名と区間を変更せずにそのまま主要地方道に指定されました。そのため、整理番号の改正により主要地方道に昇格した扱いとなっています。