昭和48年10月23日の長崎県道路線番号決定
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この日の告示について
この日の告示では、長崎県内の県道141路線に対して新たな路線番号が設定されました。九州地方では1970年代前半に路線番号の再編が行われ、越境路線の番号統一が全国に先駆けて達成されましたが、長崎県が路線番号を再編した昭和48年10月23日は、(越境路線が存在する)7県の再編日の中で最も遅い日付でした。以下に、それぞれの県での再編日・告示番号をまとめます。
- 福岡県: 昭和48年3月31日福岡県告示第316号の19により整理番号を変更。
- 佐賀県: 昭和48年4月4日佐賀県告示第163号により整理番号を改正。告示文に認定告示についての言及が、表に改正前整理番号の対照がある。
- 長崎県: 昭和48年10月23日長崎県告示第824号により新たな路線番号を設定。
- 熊本県: 告示なし。早瀬かをる氏の研究によれば、昭和45年～47年頃に内部的に変更が行われたと推測される、とのこと。→参考リンク
- 大分県: 昭和48年4月2日大分県告示第249～250号により、新たに全路線を再認定する形で新しい整理番号を設定。同時にそれまでの認定告示を廃止。
- 宮崎県: 昭和47年11月21日宮崎県告示第1142号により新たな路線番号を設定。
- 鹿児島県: 昭和47年8月2日鹿児島県公告により新たな路線番号を設定。表中に認定告示についての言及あり。Wikisourceで原文を閲覧可能(→リンク)。ただし、公告日の「昭和47年3月2日」は転記ミスの可能性大。
越境路線の番号統一を行うにあたって、熊本県以外の6県では明確に越境路線用の番号枠を設けました。これを踏まえて、この日に長崎県道に設定された路線番号を分類すると以下のようになります。
- 1～4号: 主要地方道のうち、佐賀県との越境路線。後に6号まで使用。
- 11～32号: 主要地方道のうち、県内完結路線。後に65号まで使用。
- 101～105号: 一般県道のうち、佐賀県との越境路線。後に109号まで使用。
- 111～220号: 一般県道のうち、県内完結路線。後に258号まで使用。
なお、変更前の路線番号については調査中であり、現時点では新旧番号の対照表を作成できていません。
告示の条文
以下に告示の全文および表を掲載します。原文は縦書きで、路線番号は漢数字です。
長崎県告示第八百二十四号
県道の路線番号を次のとおり定めたので、告示する。
昭和四十八年十月二十三日
長崎県知事久保勘一
路線番号 路線名 一 佐世保嬉野線 二 大村鹿島線 三 佐世保伊万里線 四 川棚有田線 一一 佐世保日野松浦線 一二 大瀬戸西彼線 一三 長崎野母港線 一四 諫早時津線 一五 崎戸大島線 一六 諫早停車場線 一七 大村停車場線 一八 佐々鹿町江迎線 一九 平戸田平線 二〇 福江玉之浦線 二一 福江三井楽線 二二 有川奈良尾線 二三 壱岐循環線 [注1] 二四 厳原上対馬線 二五 厳原港線 二六 佐世保港線 二七 福江荒川線 二八 長崎畝刈線 二九 香焼江川線 三〇 小浜北有馬線 三一 富江岐宿線 三二 有川新魚目線 一〇一 伊万里松浦線 一〇二 塩田波佐見線 一〇三 福島伊万里線 一〇四 波佐見山内線 一〇五 嬉野大村線 一一一 道ノ尾停車場線 一一二 長崎式見港線 一一三 三和東長崎線 一一四 野母港三和線 一一五 三重港村松線 一一六 東長崎長与停車場線 一一七 大草長崎線 一一八 伊王島線 一一九 神ノ浦港長浦線 一二〇 上岳宮ノ浦線 一二一 面高港線 一二二 江ノ浦諫早線 一二三 有喜本諫早停車場線 一二四 大里森山肥前長田停車場線 一二五 貝津大村線 一二六 松原停車場線 一二七 竹松停車場線 一二八 雲仙千々石線 一二九 口ノ津雲仙線 一三〇 加津佐停車場山口線 一三一 雲仙神代線 一三二 雲仙有家線 一三三 雲仙深江線 一三四 島原湊停車場線 一三五 雲仙西有家線 一三六 多良嶽公園線 一三七 彼杵停車場線 一三八 田結久山線 一三九 佐世保鹿町線 一四〇 相ノ浦港線 一四一 世知原吉井線 一四二 佐世保吉井松浦線 一四三 江迎星鹿港線 一四四 松浦江迎線 一四五 南風崎停車場線 一四六 上志佐今福停車場線 一四七 臼ノ浦港線 一四八 吉井停車場線 一四九 俵ケ浦日野線 一五〇 柚木停車場三河内線 一五一 佐世保世知原線 一五二 田平港線 一五三 田ノ浦平戸港線 一五四 中津良春日平戸線 一五五 前津吉港紐差線 一五六 前津吉港線 一五七 館浦御崎線 一五八 鷹島線 一五九 大根坂的山線 一六〇 宇久島循環線 一六一 小値賀循環線 一六二 戸岐首奥浦福江線 一六三 三井楽玉之浦線 一六四 玉之浦岐宿線 一六五 大浜福江線 一六六 樺島線 一六七 久賀島線 一六八 奈留島線 一六九 若松島線 一七〇 青方港魚目線 一七一 郷ノ浦沼津勝本線 一七二 国分箱崎線 一七三 郷ノ浦芦辺線 一七四 湯ノ本芦辺線 一七五 渡良浦初瀬線 一七六 小茂田港桟原線 一七七 豆酘美津島線 一七八 佐須奈美津島線 一七九 木坂佐賀線 一八〇 上対馬上県線 一八一 比田勝港線 一八二 大浦比田勝線 一八三 愛野島原線 一八四 諫早多良嶽線 一八五 高島線 一八六 江ノ浜有川港線 一八七 太田有川港線 一八八 上県小鹿港線 一八九 鹿見港線 一九〇 千綿渓線 一九一 太田和港別当線 一九二 瀬浦厳原港線 一九三 大村空港線 一九四 黒瀬馬込港線 一九五 小長井線 一九六 福江空港線 一九七 対馬空港線 一九八 壱岐空港線 一九九 松島循環線 二〇〇 薄香港線 二〇一 北野千々石線 二〇二 野田島原線 二〇三 佐尾港線 二〇四 奥ノ平時津線 二〇五 日ノ坂瀬川港線 二〇六 雲仙多比良港線 二〇七 千本木島原港線 二〇八 礫石原松尾停車場線 二〇九 山口南有馬線 二一〇 平石千々石線 二一一 岩瀬浦港線 二一二 富川渓線 二一三 南風崎停車場指方線 二一四 栗木世知原線 二一五 仁位港線 二一六 池島循環線 二一七 矢次南有馬線 二一八 津和崎立串線 二一九 高井旅有川線 二二〇 野田道西郷港線
(筆者注)
- 注1
- 原文では「壱岐環循線」の誤記。
- 原文の表に罫線は引かれていません。
- 全体として地名表記に「ノ」を多用している傾向があります。中には現行の路線名で「ノ」を使っていないもの、「口之津」など本来は「之」を使うべきものも含まれますが、全て原文通りの表記としました。
告示出典
- 昭和48年10月23日長崎県告示第824号: 昭和48年10月23日付『長崎県公報』第6217号pp.106-110