和歌山県の主要地方道一覧

※このページは草稿です。一部未完成の部分があります。内容の正確性は一切保証しませんのでご了承ください。

※当サイトはWikipediaのガイドラインにおける「信頼できる情報源」の条件を満たしておりません。Wikipediaの三大方針である「中立的な観点」「検証可能性」「独自研究は載せない」を遵守するため、このページの内容を基にしてWikipediaの記事の編集を行うことを禁止します。なお、その他のサイト等(道路レポートサイト等)において情報を引用することに関しては特に制限を設けませんが、正確性を保証できない情報であることには十分ご注意ください。

概要

このページでは、1954(昭和29)年から現在に至るまでの和歌山県における主要地方道の変遷を掲載します。和歌山県では1954(昭和29)年4月6日の県告示で第1次指定といえる主要地方道19路線が認定され、その後しばらくは整理番号の大きな改正を伴わずに、建設省告示に合わせて4回の改正が行われました。一般県道についても、第1次認定である1959(昭和34)年5月14日の県告示からしばらくの間は整理番号の改正を伴わずに路線の改廃が行われました。主要地方道・一般県道のいずれも、1号から始まる整理番号を使用していました。

1993(平成5)年4月1日に、同年5月11日の建設省告示を見据えて整理番号を再編し、橋本市から北山村に向かって反時計回りに番号が大きくなるように新しい整理番号が設定されました。しかし、この時点では越境路線の整理番号統一は行われておらず、再編により廃止される予定の路線には247以降の番号が設定されました(そのうち247~249、285は主要地方道)。

同年12月10日には、告示内容の一部改正として、主要地方道7本・一般県道6本の整理番号が変更されました。これらの路線は全て越境路線であり、他府県との番号統一を目的とした変更でした。現行の番号体制となったのが遅かったにもかかわらず若い番号を中心に欠番が見られるのは、1993(平成5)年に設定された整理番号が越境路線の番号統一のため同年中に変更されたことが原因だったのです。

その後の1994(平成6)年4月1日には建設省告示に合わせた主要地方道の再編が行われ、現行の番号体制が完成しました。


一覧表

注意


整理
番号
1954年1964年1971年1976年
1泉大津粉河線泉大津粉河線泉大津粉河線泉大津粉河線
2泉佐野粉河線泉佐野粉河線泉佐野粉河線泉佐野粉河線
3泉佐野岩出線泉佐野岩出線泉佐野岩出線泉佐野岩出線
4長野橋本線---
5田辺本宮新宮線田辺本宮新宮線--
6海南九度山線海南九度山線海南九度山線海南九度山線
7海南高野線海南高野線海南高野線海南高野線
8海南鳥屋城湯浅線海南鳥屋城湯浅線海南鳥屋城湯浅線海南鳥屋城湯浅線
9田辺川上湯浅線田辺川上湯浅線田辺川上湯浅線田辺川上湯浅線
10田辺白浜線田辺白浜線田辺白浜線田辺白浜線
11粉河加太線粉河加太線粉河加太線粉河加太線
12高野高野口線高野高野口線高野高野口線高野高野口線
13御坊由良湯浅線御坊由良湯浅線御坊由良湯浅線御坊由良湯浅線
14周参見七川古座線周参見七川古座線周参見七川古座線周参見七川古座線
15那智勝浦線那智勝浦線那智勝浦線那智勝浦線
16串本潮岬線串本潮岬線串本潮岬線串本潮岬線
17東和歌山停車場線東和歌山停車場線和歌山停車場線和歌山停車場線
18紀伊田辺停車場線紀伊田辺停車場線紀伊田辺停車場線紀伊田辺停車場線
19新宮停車場線新宮停車場線新宮停車場線新宮停車場線
20美里中辺路線美里中辺路線-
21本宮古座川線本宮古座川線本宮古座川線
22岬加太港線岬加太港線
23堺かつらぎ線堺かつらぎ線
24有田高野線有田高野線
25橋本高野龍神線御坊十津川線
26御坊龍神線串本中辺路線
27南部龍神線
28那智勝浦相須線
29
30美里龍神線
不明1有田湯浅線


整理
番号
1982年1993年1994年越境先
1泉大津粉河線247橋本五條線55-
2泉佐野打田線6堺かつらぎ線61-
3泉佐野岩出線8かつらぎ桃山線かつらぎ桃山線
4那賀高野線---高野口野上線
5かつらぎ桃山線3---
6和歌山橋本線13泉佐野打田線62-
7海南高野線-粉河加太線粉河加太線
8--泉佐野岩出線63-
8の2橋本五条線1---
9田辺十津川線29岩出海南線岩出海南線
10田辺白浜線31岩出野上線岩出野上線
11粉河加太線7和歌山貝塚線64-
12高野高野口線248岬加太港線65-
13御坊由良湯浅線23和歌山橋本線和歌山橋本線
14周参見七川古座線38和歌山打田線和歌山打田線
15那智勝浦線46--新和歌浦梅原線
16串本潮岬線249和歌山港線和歌山港線
17和歌山停車場線17和歌山停車場線和歌山停車場線
18紀伊田辺停車場線32海南金屋線海南金屋線
19新宮停車場線42美里龍神線美里龍神線
20御坊由良線24有田湯浅線有田湯浅線
21御坊美山線26--広川川辺線
22岬加太港線12吉備金屋線吉備金屋線
23堺かつらぎ線2御坊湯浅線御坊湯浅線
24有田高野線-御坊由良線御坊由良線
25那智勝浦古座川線43御坊中津線御坊中津線
26那智勝浦本宮線45御坊美山線御坊美山線
27那智勝浦熊野川線44--日高印南線
28印南南部川線285印南原印南線印南原印南線
29-田辺十津川線×田辺龍神線
30美里龍神線19--田辺印南線
31-田辺白浜線田辺白浜線
32上富田南部線35紀伊田辺停車場線紀伊田辺停車場線
33上富田すさみ線36--南紀白浜空港線
34吉備金屋線22--白浜温泉線
35上富田南部線上富田南部線
36上富田すさみ線上富田すさみ線
37日置川大塔線日置川大塔線
38すさみ古座線すさみ古座線
39--串本古座川線
40樫野串本線樫野串本線
41--潮岬周遊線
42新宮停車場線新宮停車場線
43那智勝浦古座川線那智勝浦古座川線
44那智勝浦熊野川線那智勝浦熊野川線
45那智勝浦本宮線那智勝浦本宮線
46那智山勝浦線那智山勝浦線
47御浜北山線52-
52御浜北山線三重
53高野天川線奈良
55橋本五條線奈良
61堺かつらぎ線大阪
62泉佐野打田線大阪
63泉佐野岩出線大阪
64和歌山貝塚線大阪
65岬加太港線大阪
247泉大津粉河線×
248高野高野口線×
249串本潮岬線×
285印南南部川線×
不明1有田湯浅線20
不明2日置川大塔線37


解説

番号不明の路線について

※(2024/9/1追記)ページ公開当初、橋本高野龍神線と御坊龍神線はともに廃止告示が未発見のため整理番号が判明していませんでしたが、後に該当告示を発見できたため、表に反映しています。

整理番号が不明な路線のうち、有田湯浅線は以下のことから整理番号が29号と予想されます。

しかし、1983(昭和58)年2月1日の告示では日置川大塔線が29号として認定されているため、矛盾してしまいます。日置川大塔線が本来31号なのに誤って29号として認定してしまったものと考えると辻褄が合います。

橋本五條線の整理番号「8の2」について

表中に「8の2」という整理番号がありますが、これは告示原文に登場するものです。以下に記します。

和歌山県告示第六十五号

昭和三十四年和歌山県告示第二百五十九号(県道路線認定に関する告示)の一部を次のように改正する。

昭和五十八年二月一日

和歌山県知事仮谷志良

表第八項の次に次の一項を加える

8の2橋本五条線橋本市
奈良県五条市

表第百七十七項を次のように改める

177削除

なお、主要地方道の8号はこの日に海南鳥屋城湯浅線が廃止されたことで空いていたはずで、あえて8の2号として整理番号を設定した理由は不明です。

1993年4月1日の番号再編について

前述のとおり、和歌山県では1993(平成5)年4月1日に県道路線の整理番号が再編されました。それまで主要地方道・一般県道ともに1号から始まっていた整理番号を、主要地方道は1号から、一般県道は101号から始まるように分けました。北東部の橋本市から南東部の新宮市・北山村へ向かって県内を反時計回りに整理番号が大きくなるように設定されているのが特徴です。ただし、1994(平成6)年に認定する予定の路線のために一部の番号を空けており、主要地方道は37路線に1~47号を割り当てて10枠(4,5,15,21,27,30,33,34,39,41)の欠番が生じています。

この時、越境路線と県内完結路線を特に区別することなく整理番号を設定したため、堺かつらぎ線が2号、龍神十津川線が195号など、現行と異なる番号となっていました。越境先との番号統一が行われたのは同年の12月10日です。

また、主要地方道再編のため廃止されることが決まっていた路線は末尾の方に回され番号が区別されました。再編後の一般県道のラストナンバーは湯峯温泉線の242号で、1994年4月1日廃止予定の路線は少し間を開けて247~285号にまとめられました。このうち主要地方道は4路線あり、247号泉大津粉河線、248号高野高野口線、249号串本潮岬線、285号印南南部川線でした。

1993年12月10日の番号再編について

越境路線の整理番号が越境先と統一されていない状態を解消するため、同年12月10日に整理番号が変更されました。変更対象の路線と越境先府県名、変更前後の整理番号を以下にまとめます。

路線名越境先
府県名
変更前
整理番号
変更後
整理番号
主要地方道
橋本五條線奈良155
堺かつらぎ線大阪261
泉佐野打田線大阪662
泉佐野岩出線大阪863
和歌山貝塚線大阪1164
岬加太港線大阪1265
御浜北山線三重4752
一般県道
二見御幸辻停車場線奈良101731
阪本五條線奈良115732
川津高野線奈良116733
高野辻堂線奈良117734
木ノ本岬線大阪133751
龍神十津川線奈良195735

この変更に伴い、主要地方道では1,2,6,8,11,12,47号が欠番となりました。

1994年4月1日の路線再編と、5号が欠番の理由

1994(平成6)年4月1日には、1993(平成5)年5月11日の建設省告示に合わせた路線再編が行われました。主要地方道は5路線が廃止され11路線が認定されました。前年12月10日の番号再編を終えた時点で未使用の空き番号であった4,15,21,27,30,33,34,39,41号が埋まり、奈良県との越境路線である高野天川線には53号が割り当てられました。なお、残り1本の新規認定路線である田辺龍神線には、田辺十津川線を廃止して空いた29号が割り当てられています。

ここで、前年12月10日の番号再編を終えた時点で未使用の空き番号には5号もあったということに気付いた方がいるかもしれません。実は、1993(平成5)年4月1日以降の現行番号体制において、5号は一度も使用されることなく欠番となっています。あくまで推測の話にはなりますが、1994(平成6)年4月1日に認定された高野天川線に5号を割り当てることを想定していた、という可能性が考えられます。高野天川線の認定は越境路線の番号統一後であったために、当初想定していた5号を使用することなく、はじめから奈良県と共通の53号が使用されたという説です。

以上のようにして、和歌山県道の整理番号は現行体制に移行しました。番号統一を目的とした整理番号の変更が予想されていたにもかかわらず、欠番が生じる事態となったことには謎が残りますが、1993(平成5)年4月1日の時点では番号統一の協議が完了していなかった可能性が考えられます。