和歌山県の主要地方道一覧
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概要
このページでは、1954(昭和29)年から現在に至るまでの和歌山県における主要地方道の変遷を掲載します。和歌山県では1954(昭和29)年4月6日の県告示で第1次指定といえる主要地方道19路線が認定され、その後しばらくは整理番号の大きな改正を伴わずに、建設省告示に合わせて4回の改正が行われました。一般県道についても、第1次認定である1959(昭和34)年5月14日の県告示からしばらくの間は整理番号の改正を伴わずに路線の改廃が行われました。主要地方道・一般県道のいずれも、1号から始まる整理番号を使用していました。
1993(平成5)年4月1日に、同年5月11日の建設省告示を見据えて整理番号を再編し、橋本市から北山村に向かって反時計回りに番号が大きくなるように新しい整理番号が設定されました。しかし、この時点では越境路線の整理番号統一は行われておらず、再編により廃止される予定の路線には247以降の番号が設定されました(そのうち247~249、285は主要地方道)。
同年12月10日には、告示内容の一部改正として、主要地方道7本・一般県道6本の整理番号が変更されました。これらの路線は全て越境路線であり、他府県との番号統一を目的とした変更でした。現行の番号体制となったのが遅かったにもかかわらず若い番号を中心に欠番が見られるのは、1993(平成5)年に設定された整理番号が越境路線の番号統一のため同年中に変更されたことが原因だったのです。
その後の1994(平成6)年4月1日には建設省告示に合わせた主要地方道の再編が行われ、現行の番号体制が完成しました。
一覧表
注意
- 表の見出しに記している年は、主要地方道を指定した以下の建設省告示の日付と対応しています。実際の県道路線の認定・廃止はこの日付よりも後であることに注意が必要です。
- 1954年:昭和29年1月20日建設省告示第16号
- 1964年:昭和39年12月28日建設省告示第3620号
- 1971年:昭和46年6月26日建設省告示第1619号
- 1976年:昭和51年4月1日建設省告示第694号
- 1982年:昭和57年4月1日建設省告示第935号
- 以下の路線はページ改訂時点までに整理番号の特定ができなかったため「不明」としています。
- 有田湯浅線
- 日置川大塔線
- 「1982年」以降の「次」欄は次の年次で整理番号が何号に改正されたかを記載しています。路線廃止などで次の年次に引き継がれなかった路線は「×」を表記しています。
整理 番号 | 1954年 | 1964年 | 1971年 | 1976年 |
---|---|---|---|---|
1 | 泉大津粉河線 | 泉大津粉河線 | 泉大津粉河線 | 泉大津粉河線 |
2 | 泉佐野粉河線 | 泉佐野粉河線 | 泉佐野粉河線 | 泉佐野粉河線 |
3 | 泉佐野岩出線 | 泉佐野岩出線 | 泉佐野岩出線 | 泉佐野岩出線 |
4 | 長野橋本線 | - | - | - |
5 | 田辺本宮新宮線 | 田辺本宮新宮線 | - | - |
6 | 海南九度山線 | 海南九度山線 | 海南九度山線 | 海南九度山線 |
7 | 海南高野線 | 海南高野線 | 海南高野線 | 海南高野線 |
8 | 海南鳥屋城湯浅線 | 海南鳥屋城湯浅線 | 海南鳥屋城湯浅線 | 海南鳥屋城湯浅線 |
9 | 田辺川上湯浅線 | 田辺川上湯浅線 | 田辺川上湯浅線 | 田辺川上湯浅線 |
10 | 田辺白浜線 | 田辺白浜線 | 田辺白浜線 | 田辺白浜線 |
11 | 粉河加太線 | 粉河加太線 | 粉河加太線 | 粉河加太線 |
12 | 高野高野口線 | 高野高野口線 | 高野高野口線 | 高野高野口線 |
13 | 御坊由良湯浅線 | 御坊由良湯浅線 | 御坊由良湯浅線 | 御坊由良湯浅線 |
14 | 周参見七川古座線 | 周参見七川古座線 | 周参見七川古座線 | 周参見七川古座線 |
15 | 那智勝浦線 | 那智勝浦線 | 那智勝浦線 | 那智勝浦線 |
16 | 串本潮岬線 | 串本潮岬線 | 串本潮岬線 | 串本潮岬線 |
17 | 東和歌山停車場線 | 東和歌山停車場線 | 和歌山停車場線 | 和歌山停車場線 |
18 | 紀伊田辺停車場線 | 紀伊田辺停車場線 | 紀伊田辺停車場線 | 紀伊田辺停車場線 |
19 | 新宮停車場線 | 新宮停車場線 | 新宮停車場線 | 新宮停車場線 |
20 | 美里中辺路線 | 美里中辺路線 | - | |
21 | 本宮古座川線 | 本宮古座川線 | 本宮古座川線 | |
22 | 岬加太港線 | 岬加太港線 | ||
23 | 堺かつらぎ線 | 堺かつらぎ線 | ||
24 | 有田高野線 | 有田高野線 | ||
25 | 橋本高野龍神線 | 御坊十津川線 | ||
26 | 御坊龍神線 | 串本中辺路線 | ||
27 | 南部龍神線 | |||
28 | 那智勝浦相須線 | |||
29 | ||||
30 | 美里龍神線 | |||
不明1 | 有田湯浅線 |
整理 番号 | 1982年 | 次 | 1993年 | 次 | 1994年 | 越境先 |
---|---|---|---|---|---|---|
1 | 泉大津粉河線 | 247 | 橋本五條線 | 55 | - | |
2 | 泉佐野打田線 | 6 | 堺かつらぎ線 | 61 | - | |
3 | 泉佐野岩出線 | 8 | かつらぎ桃山線 | → | かつらぎ桃山線 | |
4 | 那賀高野線 | - | - | - | 高野口野上線 | |
5 | かつらぎ桃山線 | 3 | - | - | - | |
6 | 和歌山橋本線 | 13 | 泉佐野打田線 | 62 | - | |
7 | 海南高野線 | - | 粉河加太線 | → | 粉河加太線 | |
8 | - | - | 泉佐野岩出線 | 63 | - | |
8の2 | 橋本五条線 | 1 | - | - | - | |
9 | 田辺十津川線 | 29 | 岩出海南線 | → | 岩出海南線 | |
10 | 田辺白浜線 | 31 | 岩出野上線 | → | 岩出野上線 | |
11 | 粉河加太線 | 7 | 和歌山貝塚線 | 64 | - | |
12 | 高野高野口線 | 248 | 岬加太港線 | 65 | - | |
13 | 御坊由良湯浅線 | 23 | 和歌山橋本線 | → | 和歌山橋本線 | |
14 | 周参見七川古座線 | 38 | 和歌山打田線 | → | 和歌山打田線 | |
15 | 那智勝浦線 | 46 | - | - | 新和歌浦梅原線 | |
16 | 串本潮岬線 | 249 | 和歌山港線 | → | 和歌山港線 | |
17 | 和歌山停車場線 | 17 | 和歌山停車場線 | → | 和歌山停車場線 | |
18 | 紀伊田辺停車場線 | 32 | 海南金屋線 | → | 海南金屋線 | |
19 | 新宮停車場線 | 42 | 美里龍神線 | → | 美里龍神線 | |
20 | 御坊由良線 | 24 | 有田湯浅線 | → | 有田湯浅線 | |
21 | 御坊美山線 | 26 | - | - | 広川川辺線 | |
22 | 岬加太港線 | 12 | 吉備金屋線 | → | 吉備金屋線 | |
23 | 堺かつらぎ線 | 2 | 御坊湯浅線 | → | 御坊湯浅線 | |
24 | 有田高野線 | - | 御坊由良線 | → | 御坊由良線 | |
25 | 那智勝浦古座川線 | 43 | 御坊中津線 | → | 御坊中津線 | |
26 | 那智勝浦本宮線 | 45 | 御坊美山線 | → | 御坊美山線 | |
27 | 那智勝浦熊野川線 | 44 | - | - | 日高印南線 | |
28 | 印南南部川線 | 285 | 印南原印南線 | → | 印南原印南線 | |
29 | - | 田辺十津川線 | × | 田辺龍神線 | ||
30 | 美里龍神線 | 19 | - | - | 田辺印南線 | |
31 | - | 田辺白浜線 | → | 田辺白浜線 | ||
32 | 上富田南部線 | 35 | 紀伊田辺停車場線 | → | 紀伊田辺停車場線 | |
33 | 上富田すさみ線 | 36 | - | - | 南紀白浜空港線 | |
34 | 吉備金屋線 | 22 | - | - | 白浜温泉線 | |
35 | 上富田南部線 | → | 上富田南部線 | |||
36 | 上富田すさみ線 | → | 上富田すさみ線 | |||
37 | 日置川大塔線 | → | 日置川大塔線 | |||
38 | すさみ古座線 | → | すさみ古座線 | |||
39 | - | - | 串本古座川線 | |||
40 | 樫野串本線 | → | 樫野串本線 | |||
41 | - | - | 潮岬周遊線 | |||
42 | 新宮停車場線 | → | 新宮停車場線 | |||
43 | 那智勝浦古座川線 | → | 那智勝浦古座川線 | |||
44 | 那智勝浦熊野川線 | → | 那智勝浦熊野川線 | |||
45 | 那智勝浦本宮線 | → | 那智勝浦本宮線 | |||
46 | 那智山勝浦線 | → | 那智山勝浦線 | |||
47 | 御浜北山線 | 52 | - | |||
52 | 御浜北山線 | 三重 | ||||
53 | 高野天川線 | 奈良 | ||||
55 | 橋本五條線 | 奈良 | ||||
61 | 堺かつらぎ線 | 大阪 | ||||
62 | 泉佐野打田線 | 大阪 | ||||
63 | 泉佐野岩出線 | 大阪 | ||||
64 | 和歌山貝塚線 | 大阪 | ||||
65 | 岬加太港線 | 大阪 | ||||
247 | 泉大津粉河線 | × | ||||
248 | 高野高野口線 | × | ||||
249 | 串本潮岬線 | × | ||||
285 | 印南南部川線 | × | ||||
不明1 | 有田湯浅線 | 20 | ||||
不明2 | 日置川大塔線 | 37 |
解説
番号不明の路線について
※(2024/9/1追記)ページ公開当初、橋本高野龍神線と御坊龍神線はともに廃止告示が未発見のため整理番号が判明していませんでしたが、後に該当告示を発見できたため、表に反映しています。
整理番号が不明な路線のうち、有田湯浅線は以下のことから整理番号が29号と予想されます。
- 前提として、1976(昭和51)年指定の主要地方道は27路線。
- 4号、5号は1972(昭和47)年以降両方とも欠番となっていると考えられる。また、20号美里中辺路線も1977(昭和52)年6月18日に廃止されている。
- しかし、以上3つの番号は1983(昭和58)年新規指定の路線で使用されるため、現存する有田湯浅線の整理番号としては不適。
- 1977(昭和52)年6月18日の県告示によって、26号串本中辺路線、27号南部龍神線、28号那智勝浦相須線、30号美里龍神線が認定されている。また、1976年指定の主要地方道である25号御坊十津川線が1983(昭和58)年に廃止されている。
- したがって、有田湯浅線が29号ならば1-3、6-19、21-30号が使用されることとなり、辻褄が合う。
しかし、1983(昭和58)年2月1日の告示では日置川大塔線が29号として認定されているため、矛盾してしまいます。日置川大塔線が本来31号なのに誤って29号として認定してしまったものと考えると辻褄が合います。
橋本五條線の整理番号「8の2」について
表中に「8の2」という整理番号がありますが、これは告示原文に登場するものです。以下に記します。
和歌山県告示第六十五号
昭和三十四年和歌山県告示第二百五十九号(県道路線認定に関する告示)の一部を次のように改正する。
昭和五十八年二月一日
和歌山県知事仮谷志良
表第八項の次に次の一項を加える
8の2 橋本五条線 橋本市 奈良県五条市 表第百七十七項を次のように改める
177 削除
なお、主要地方道の8号はこの日に海南鳥屋城湯浅線が廃止されたことで空いていたはずで、あえて8の2号として整理番号を設定した理由は不明です。
1993年4月1日の番号再編について
前述のとおり、和歌山県では1993(平成5)年4月1日に県道路線の整理番号が再編されました。それまで主要地方道・一般県道ともに1号から始まっていた整理番号を、主要地方道は1号から、一般県道は101号から始まるように分けました。北東部の橋本市から南東部の新宮市・北山村へ向かって県内を反時計回りに整理番号が大きくなるように設定されているのが特徴です。ただし、1994(平成6)年に認定する予定の路線のために一部の番号を空けており、主要地方道は37路線に1~47号を割り当てて10枠(4,5,15,21,27,30,33,34,39,41)の欠番が生じています。
この時、越境路線と県内完結路線を特に区別することなく整理番号を設定したため、堺かつらぎ線が2号、龍神十津川線が195号など、現行と異なる番号となっていました。越境先との番号統一が行われたのは同年の12月10日です。
また、主要地方道再編のため廃止されることが決まっていた路線は末尾の方に回され番号が区別されました。再編後の一般県道のラストナンバーは湯峯温泉線の242号で、1994年4月1日廃止予定の路線は少し間を開けて247~285号にまとめられました。このうち主要地方道は4路線あり、247号泉大津粉河線、248号高野高野口線、249号串本潮岬線、285号印南南部川線でした。
1993年12月10日の番号再編について
越境路線の整理番号が越境先と統一されていない状態を解消するため、同年12月10日に整理番号が変更されました。変更対象の路線と越境先府県名、変更前後の整理番号を以下にまとめます。
路線名 | 越境先 府県名 | 変更前 整理番号 | → | 変更後 整理番号 |
---|---|---|---|---|
主要地方道 | ||||
橋本五條線 | 奈良 | 1 | → | 55 |
堺かつらぎ線 | 大阪 | 2 | → | 61 |
泉佐野打田線 | 大阪 | 6 | → | 62 |
泉佐野岩出線 | 大阪 | 8 | → | 63 |
和歌山貝塚線 | 大阪 | 11 | → | 64 |
岬加太港線 | 大阪 | 12 | → | 65 |
御浜北山線 | 三重 | 47 | → | 52 |
一般県道 | ||||
二見御幸辻停車場線 | 奈良 | 101 | → | 731 |
阪本五條線 | 奈良 | 115 | → | 732 |
川津高野線 | 奈良 | 116 | → | 733 |
高野辻堂線 | 奈良 | 117 | → | 734 |
木ノ本岬線 | 大阪 | 133 | → | 751 |
龍神十津川線 | 奈良 | 195 | → | 735 |
この変更に伴い、主要地方道では1,2,6,8,11,12,47号が欠番となりました。
1994年4月1日の路線再編と、5号が欠番の理由
1994(平成6)年4月1日には、1993(平成5)年5月11日の建設省告示に合わせた路線再編が行われました。主要地方道は5路線が廃止され11路線が認定されました。前年12月10日の番号再編を終えた時点で未使用の空き番号であった4,15,21,27,30,33,34,39,41号が埋まり、奈良県との越境路線である高野天川線には53号が割り当てられました。なお、残り1本の新規認定路線である田辺龍神線には、田辺十津川線を廃止して空いた29号が割り当てられています。
ここで、前年12月10日の番号再編を終えた時点で未使用の空き番号には5号もあったということに気付いた方がいるかもしれません。実は、1993(平成5)年4月1日以降の現行番号体制において、5号は一度も使用されることなく欠番となっています。あくまで推測の話にはなりますが、1994(平成6)年4月1日に認定された高野天川線に5号を割り当てることを想定していた、という可能性が考えられます。高野天川線の認定は越境路線の番号統一後であったために、当初想定していた5号を使用することなく、はじめから奈良県と共通の53号が使用されたという説です。
以上のようにして、和歌山県道の整理番号は現行体制に移行しました。番号統一を目的とした整理番号の変更が予想されていたにもかかわらず、欠番が生じる事態となったことには謎が残りますが、1993(平成5)年4月1日の時点では番号統一の協議が完了していなかった可能性が考えられます。