平成6年
4月1日
この日の告示について
この日の告示では、平成5(1993)年5月11日建設省告示第1270号で新たに主要地方道に指定された路線のうち、既存路線の路線名変更では対処できなかった7路線について認定が行われました。また、これに伴って廃止された路線の一部区間を引き継ぐ形で、一般県道が3路線認定されています(512~514号)。
この日認定された7路線を含め、新規指定路線は15路線ありましたが、これらの路線の整理番号には、従来使用されていなかった21~30と、路線廃止により欠番となっていた2・6・7・12・36・38のうち38以外の5つが割り当てられることになりました。その結果、主要地方道全体では整理番号が1~81の枠に引き続き収まることとなりました(38のみ欠番)。以下に、これらの路線の内訳をまとめます。
- 1は長野県・静岡県との3県越境路線
- 3・4・9は静岡県との越境路線
- 10・74は長野県との越境路線
- 8・11・13~20・27は岐阜県との越境路線
- 2・5~7・12・21~26・28~37・39~73・75~81は県内完結路線
- (38は欠番)
なお、新たに主要地方道に指定された15路線のうち、この日に認定のなかった8路線は、既存の一般県道をそのまま主要地方道に昇格させました(昭和57(1982)年の新規指定路線とは違い、路線名変更を伴った例はありませんでした)。これに伴って整理番号を変更する必要がありましたが、4月1日の時点ではこの処置は行われませんでした。後述の通り、同年10月1日(告示は9月30日付)に整理番号が変更されています。
告示の条文
以下に告示の全文および表を掲載します。原文は横書きで、整理番号は算用数字です。
愛知県告示第395号
道路法(昭和27年法律第180号)第7条の規定に基づき、県道の路線を次のように認定する。
その関係図面は、公示の日から一箇月間愛知県土木部道路維持課において一般の縦覧に供する。
平成6年4月1日
愛知県知事鈴木礼治
整理
番号路線名 起点 重要な経過地 備考 終点 他県の区域にわたる路線(全線)の起点/終点 2 豊橋渥美線 豊橋市 渥美郡渥美町 12 豊田一色線 豊田市 安城市、西尾市 幡豆郡一色町 21 豊川新城線 豊川市 新城市 24 知多東浦線 知多市 知多郡東浦町 25 春日井一宮線 春日井市 岩倉市 一宮市 27 春日井各務原線 春日井市 小牧市、犬山市 春日井市 岐阜県各務原市 28 田原赤羽根線 渥美郡田原町 渥美郡赤羽根町 512 八開稲沢線 海部郡八開村 中島郡祖父江町 稲沢市 513 一宮西中野線 一宮市 尾西市西中野 514 緒川停車場線 緒川停車場 知多郡東浦町
(筆者注)
- 原文の「他県の区域にわたる路線(全線)の起点/終点」欄では、記載事項がある場合のみ起終点を区切る罫線が引かれていますが、本ページでは記載事項の有無にかかわらず罫線を引いています(レイアウト上の都合)。
- 従来の告示とは異なり、備考欄に「他県の区域にわたる路線(全線)の重要な経過地」欄がありません。これ以降の年代の告示でも同様です。
愛知県告示第396号
道路法(昭和27年法律第180号)第10条第1項の規定に基づき、県道の路線を次のように廃止する。
その関係図面は、公示の日から一箇月間愛知県土木部道路維持課において一般の縦覧に供する。
平成6年4月1日
愛知県知事鈴木礼治
整理
番号路線名 起点 重要な経過地 備考 終点 他県の区域にわたる路線(全線)の起点/終点 101 各務原犬山線 岐阜県各務原市 犬山市 犬山市 131 神明津森上停車場線 中島郡祖父江町大字神明津 森上停車場 144 西中野岩倉線 尾西市西中野 一宮市 岩倉市 168 小張入鹿新田岩倉線 小牧市大字小張入鹿新田 岩倉市 197 本庄花長線 小牧市大字本庄 春日井市花長町 200 春日井小牧線 春日井市 小牧市 255 八幡緒川停車場線 知多市八幡 緒川停車場 287 竜神安城線 豊田市竜神町 安城市 297 西尾安城線 西尾市 安城市 314 西尾一色線 西尾市 幡豆郡一色町 390 出沢東上線 新城市出沢 宝飯郡一宮町大字東上 412 豊橋田原線 豊橋市 渥美郡田原町 415 野田白谷神戸線 渥美郡田原町大字野田 渥美郡田原町大字神戸 417 高松田原線 渥美郡赤羽根町大字高松 渥美郡田原町 422 堀切保美線 渥美郡渥美町大字堀切 渥美郡渥美町大字保美 500 東上豊川線 宝飯郡一宮町大字東上 豊川市
(筆者注)
- 原文の「他県の区域にわたる路線(全線)の起点/終点」欄では、記載事項がある場合のみ起終点を区切る罫線が引かれていますが、本ページでは記載事項の有無にかかわらず罫線を引いています(レイアウト上の都合)。
愛知県告示第397号
道路法(昭和27年法律第180号)第18条第1項の規定に基づき、道路の区域を次のように決定する。
その関係図面は、公示の日から1箇月間愛知県土木部道路維持課において一般の縦覧に供する。
平成6年4月1日
愛知県知事鈴木礼治
道路の
種類路線名 道路の区域 区間 敷地の幅員 延長 県道 豊田一色線 豊田市竜神町寺池63番1地先から幡豆郡一色町大字一色字前新田39番地先まで m
4.6~50.0km
37.040豊橋渥美線 豊橋市富本町字国隠17番2地先から渥美郡渥美町大字堀切字新堀東41番1地先まで 6.0~90.0 42.715 一宮西中野線 一宮市丹陽町外崎字郷44番1地先から尾西市大字西中野字渡シ場前160番地先まで 4.4~40.0 18.158 春日井一宮線 春日井市下条町字東本1148番9地先から一宮市丹陽町三ツ井字墓北466番1地先まで 6.1~43.0 17.782 春日井各務原線 春日井市味美西本町字西海道2260番2地先から犬山市大字犬山字寺下13番1地先まで 6.1~36.0 19.973 豊川新城線 豊川市市田町小笹原28番4地先から新城市出沢字銭亀20番2地先まで [注1] 1.4~46.5 26.260 知多東浦線 知多市八幡字蔵池120番6地先から知多郡東浦町大字緒川字下汐田17番7地先まで 5.0~31.5 12.883 八開稲沢線 海部郡八開村大字給父字北部13番地先から稲沢市一色中屋敷町154番2地先まで 4.8~36.0 8.099 緒川停車場線 知多郡東浦町大字緒川字竹塚21番4地先から同13番7地先まで 5.3~5.4 0.085 田原赤羽根線 渥美郡田原町大字浦字川向12番2地先から同赤羽根町大字高松字北大荒古28番地先まで 8.5~54.5 11.617
(筆者注)
- 注1
- 豊川市市田町小笹原28番4地先は県道31号東三河環状線との交点(池田交差点、現在は市道との交点)を指します。起点が現在の豊川市桜町3丁目(国道1号交点)へ移動したのは平成7(1995)年4月1日のことです。
- 原文は横書きで、数字は全て算用数字です。また、敷地の幅員および延長の数値における単位は1行目のみに表記されています。本ページでは以下の表記を書き換えています。
- 敷地の幅員欄1行目の単位「メートル」(原文では組み文字の㍍)→「m」
- 延長欄1行目の単位「キロメートル」(原文では組み文字の㌖)→「km」
愛知県告示第398号
道路法(昭和27年法律第180号)第18条第1項の規定に基づき、道路の区域を次のように変更する。
その関係図面は、公示の日から1箇月間愛知県土木部道路維持課において一般の縦覧に供する。
平成6年4月1日
愛知県知事鈴木礼治
道路の
種類路線名 道路の区域 区間 旧新別 敷地の幅員 延長 県道 神屋味美線 春日井市下原町字椎ノ木2215番5地先及び同六軒屋町字東丸田62番1地先から同味美町二丁目21番2地先、同柏原町五丁目8番地先及び同味美町一丁目1番1地先まで 旧 A m
3.0~23.5km
6.592B 16.0 1.263 新 C 10.5~50.0 6.565 備考 A、B及びCは、関係図面に表示する敷地の区分をいう。
(筆者注)
- 原文は横書きで、数字は丁目の数字のみ漢数字で、他は全て算用数字です。また、敷地の幅員および延長の数値における単位は1行目のみに表記されています。本ページでは以下の表記を書き換えています。
- 敷地の幅員欄1行目の単位「メートル」(原文では組み文字の㍍)→「m」
- 延長欄1行目の単位「キロメートル」(原文では組み文字の㌖)→「km」
- 県道196号神屋味美線のルートを一部変更しました。春日井市下原町(地理院地図)~同市知多町2丁目間の現行ルートは、都市計画道路3・4・82下原線、3・4・64柏原線、3・4・55味美線の各一部として整備されていますが、旧道は大半の区間で八田川の右岸を通っていました。現行ルート周辺ではほぼすべての区域で土地区画整理事業が施行されており、道路開通の目途が立ったところでの区域変更と思われます。なお、新ルートのうち従来から県道の区域に編入されていた区分Bの区域は、土地区画整理組合ではなく市が施行者であった朝宮地区に含まれており、換地処分が行われたのは平成8年4月26日と最も遅くなりました(参考: 春日井市公式ホームページ)。
9月12日
この日の告示について
この日の告示では、一般県道が2路線認定されました。2路線とも西春日井郡豊山町に関連する路線となっています。
448号名古屋空港中央線は、名古屋空港(現: 名古屋飛行場)と国道41号を結ぶ路線です。名古屋空港のアクセス道路としては既に447号名古屋空港線(昭和34(1959)年12月15日認定)がありましたが、あちらが国際線ターミナル(旧ターミナルビル。名古屋飛行場への変更時に閉鎖)を起点として62号春日井稲沢線と結んでいたのに対し、こちらは昭和61(1986)年に完成した新国内線ターミナルを起点としています。後述する名古屋高速11号小牧線からの出口ランプを高架道路として併設し、空港アクセス道路とする構想があったようですが、実現しませんでした。
515号高速名古屋小牧線は、名古屋高速11号小牧線の道路法上の路線です。名古屋高速1号楠線の終点である楠JCTから、東名高速道路の小牧ICまでを結ぶ路線として認定されました。名古屋空港(現: 名古屋飛行場)への分岐線は実現しなかったものの、豊山南出入口と国道41号を介して448号名古屋空港中央線と接続しています。
なお、名古屋空港中央線の整理番号448は、平成5(1993)年5月11日建設省告示第1270号で新たに主要地方道に指定された瀬戸環状線の整理番号でした。主要地方道昇格に伴い整理番号が22に変更されたことを活かして空き番号を使用した形ですが、この整理番号変更は9月12日の時点では行われておらず、実際には同年10月1日(告示は9月30日付)に行われました。したがって、1ケ月弱の間は整理番号448の路線が2本存在する状態となっていました。
告示の条文
以下に告示の全文および表を掲載します。原文は横書きで、路線番号は算用数字です。
愛知県告示第786号
道路法(昭和27年法律第180号)第7条の規定に基づき、県道の路線を次のように認定する。
その関係図面は、公示の日から1箇月間愛知県土木部道路維持課において一般の縦覧に供する。
平成6年9月12日
愛知県知事鈴木礼治
路線
番号路線名 起点 重要な経過地 終点 448 名古屋空港中央線 名古屋空港 西春日井郡豊山町大字豊場 515 高速名古屋小牧線 名古屋市 西春日井郡豊山町 小牧市
(筆者注)
- この告示から、従来の「整理番号」欄が「路線番号」欄に変更されました。これ以降の告示では「路線番号」という表現が使われるようになったほか、従前の告示についても告示の一部改正により「路線番号」へ改められました。ただし、この改正が行われたタイミングは同一ではなく、改正が行われなかった告示も存在します。
10月1日
この日の告示について
9月30日の告示(10月1日施行)では、路線認定の内容の一部変更が行われました。平成6(1994)年10月1日付で愛知郡日進町が市制施行し日進市になることに伴う変更です。市制施行に伴い地名変更も同時に行われたため、217号岩藤新田名古屋線は217号岩藤名古屋線に改称されています。
また、平成5(1993)年5月11日建設省告示第1270号で新たに主要地方道に指定された15路線のうち、既存の一般県道をそのまま主要地方道に昇格させた8路線について、整理番号(路線番号)を変更しました。
告示の条文
以下に告示の全文および表を掲載します。原文は横書きで、路線番号は算用数字です。
愛知県告示第845号
昭和58年愛知県告示第301号(県道の路線認定)の一部を次のように改正し、平成6年10月1日から施行する。
平成6年9月30日
愛知県知事鈴木礼治
表中「整理番号」を「路線番号」に、「同郡日進町、同郡東郷町」を「日進市、愛知郡東郷町」に、「岩藤新田名古屋線」を「岩藤名古屋線」に、「愛知郡日進町大字岩藤新田」を「日進市岩藤町」に、「愛知郡日進町大字浅田」を「日進市浅田町」に、「愛知郡日進町大字岩崎」を「日進市岩崎町」に、「愛知郡日進町大字米野木」を「日進市米野木町」に改め、206の項を6の項とし、466の項を7とし、448の項を22の項とし、247の項を23の項とし、482の項を26の項とし、110の項を29の項とし、203の項を30の項とし、235の項を36の項とする。
(筆者注)
- 昭和58(1983)年3月23日に行われた「県道路線認定の全部改正」の告示について、一部改正を行ったものです。
- 告示の前半では日進市にかかわる5路線について、起終点及び重要な経過地の表記を変更しています。前述の通り、岩藤新田名古屋線は地名変更に伴って岩藤名古屋線へ路線名を変更しました。なお、56号名古屋岡崎線、58号名古屋豊田線、215号田籾名古屋線の3路線は日進市内を通過していますが、重要な経過地に日進市が含まれないため、この告示での改正の対象外でした。
- 告示の後半では主要地方道路線8本について、路線番号の変更を行っています。路線番号以外の記載事項は、路線名を含めて変更がありませんでした。
なお、上記の告示では変更内容のみを記述しているため、変更前後の内容を比較した表を以下に掲載します。旧→新→旧→新→...の順に記載し、変更された箇所を太字で表しています。
路線 番号 | 旧新別 | 路線名 | 起点 終点 | 重要な 経過地 | 備考 | ||
---|---|---|---|---|---|---|---|
他県の区域にわたる路線(全体)の起点/終点 | 他県の区域にわたる路線(全体)の重要な経過地 | ||||||
57 | 旧 | 瀬戸大府東海線 | 瀬戸市 | 愛知郡長久手町、同郡日進町、同郡東郷町、豊明市、大府市 | |||
東海市 | |||||||
新 | 瀬戸大府東海線 | 瀬戸市 | 愛知郡長久手町、日進市、愛知郡東郷町、豊明市、大府市 | ||||
東海市 | |||||||
217 | 旧 | 岩藤新田名古屋線 | 愛知郡日進町大字岩藤新田 | ||||
名古屋市 | |||||||
新 | 岩藤名古屋線 | 日進市岩藤町 | |||||
名古屋市 | |||||||
219 | 旧 | 浅田名古屋線 | 愛知郡日進町大字浅田 | ||||
名古屋市 | |||||||
新 | 浅田名古屋線 | 日進市浅田町 | |||||
名古屋市 | |||||||
221 | 旧 | 岩崎名古屋線 | 愛知郡日進町大字岩崎 | ||||
名古屋市 | |||||||
新 | 岩崎名古屋線 | 日進市岩崎町 | |||||
名古屋市 | |||||||
231 | 旧 | 米野木莇生線 | 愛知郡日進町大字米野木 | ||||
西加茂郡三好町大字莇生 | |||||||
新 | 米野木莇生線 | 日進市米野木町 | |||||
西加茂郡三好町大字莇生 | |||||||
206 | 旧 | 力石名古屋線 | 豊田市力石町 | ||||
名古屋市 | |||||||
6 | 新 | 力石名古屋線 | 豊田市力石町 | ||||
名古屋市 | |||||||
466 | 旧 | 半田南知多公園線 | 半田市 | 知多郡武豊町、同郡美浜町 | |||
知多郡南知多町 | |||||||
7 | 新 | 半田南知多公園線 | 半田市 | 知多郡武豊町、同郡美浜町 | |||
知多郡南知多町 | |||||||
448 | 旧 | 瀬戸環状線 | 瀬戸市本郷町 | 瀬戸市共栄通、同市山口町、同市窯元町、同市品野町 | |||
瀬戸市本郷町 | |||||||
22 | 新 | 瀬戸環状線 | 瀬戸市本郷町 | 瀬戸市共栄通、同市山口町、同市窯元町、同市品野町 | |||
瀬戸市本郷町 | |||||||
247 | 旧 | 東浦名古屋線 | 知多郡東浦町 | 大府市 | |||
名古屋市 | |||||||
23 | 新 | 東浦名古屋線 | 知多郡東浦町 | 大府市 | |||
名古屋市 | |||||||
482 | 旧 | 岡崎環状線 | 岡崎市昭和町 | 岡崎市暮戸町、同市鴨田町、同市欠町、同市美合町 | |||
岡崎市上地町 | |||||||
26 | 新 | 岡崎環状線 | 岡崎市昭和町 | 岡崎市暮戸町、同市鴨田町、同市欠町、同市美合町 | |||
岡崎市上地町 | |||||||
110 | 旧 | 弥富名古屋線 | 海部郡弥富町 | 海部郡蟹江町 | |||
名古屋市 | |||||||
29 | 新 | 弥富名古屋線 | 海部郡弥富町 | 海部郡蟹江町 | |||
名古屋市 | |||||||
203 | 旧 | 関田名古屋線 | 春日井市関田町 | ||||
名古屋市 | |||||||
30 | 新 | 関田名古屋線 | 春日井市関田町 | ||||
名古屋市 | |||||||
235 | 旧 | 諸輪名古屋線 | 愛知郡東郷町大字諸輪 | ||||
名古屋市 | |||||||
36 | 新 | 諸輪名古屋線 | 愛知郡東郷町大字諸輪 | ||||
名古屋市 |
告示出典
- 平成6年4月1日愛知県告示第395号~398号: 平成6年4月1日付『愛知県公報』第799号pp.358-360
- 平成6年9月12日愛知県告示第786号: 平成6年9月12日付『愛知県公報』第867号p.821
- 平成6年9月30日愛知県告示第845号: 平成6年9月30日付『愛知県公報』第874号別冊1p.6