昭和43年・45年・46年

昭和43年

12月3日

6本の一般県道が廃止され、新たに8本の一般県道が認定されました。

三重県告示第816号

道路法(昭和27年法律第180号)第7条の規定に基づき、次の路線を県道に認定したので、同法第9条の規定により告示する。

昭和43年12月3日

三重県知事田中覚

整理
番号
路線名起点重要な経過地
終点
512青山高原公園線一志郡久居町榊原-
一志郡白山町大字垣内
517賀田港中山線賀田港-
尾鷲市賀田町字中山
748大湊宮町停車場線伊勢市大湊町-
宮町停車場
749的矢鳥羽線志摩郡磯部町的矢-
鳥羽市(国道167号線交点)
750畔蛸浦村鳥羽港線鳥羽市畔蛸町鳥羽市浦村町
鳥羽港
751三戸紀伊長島停車場線北牟婁郡長島町島原字三戸-
紀伊長島停車場
752茶屋町湯の山停車場線四日市市茶屋町-
湯の山停車場
753平尾茶屋町線四日市市平尾町-
四日市市茶屋町

関係図書は、三重県土木部道路課に備えおいて縦覧に供する。

三重県告示第817号

道路法(昭和27年法律第180号)第10条第1項の規定に基づき、次の県道の路線を廃止したので、同法第9条の規定により告示する。

昭和43年12月3日

三重県知事田中覚

整理
番号
路線名起点重要な経過地
終点
303関停車場地蔵院線関停車場-
地蔵院
517賀田港飛鳥線賀田港-
熊野市飛鳥町
628平尾桜町西線四日市市平尾町-
四日市市桜町西
712大湊小木線伊勢市大湊町-
伊勢市小木町
725浦村松尾線鳥羽市浦村町-
鳥羽市松尾町
726松尾山田線鳥羽市松尾町-
志摩郡磯部町山田

関係図書は、三重県土木部道路課に備えおいて縦覧に供する。

(筆者注)

  • 303号関停車場地蔵院線が廃止されたのは国道1号の付け替えによるものと思われます。付け替えの時期は今のところ不明です。

昭和45年

10月30日

2本の一般県道が廃止され、新たに3本の一般県道が認定されました。

三重県告示第769号

道路法(昭和27年法律第180号)第7条の規定に基づき、県道の路線を次のように認定する。その関係図面は三重県土木部道路課において一般の縦覧に供する。

昭和45年10月30日

三重県知事田中覚

整理
番号
路線名起点重要な経過地
終点
516長島港線北牟婁郡紀伊長島町長島字入江町
北牟婁郡紀伊長島町長島字松本
740小船紀宝線南牟婁郡紀和町大字小船
南牟婁郡紀宝町大字成川 [注1]
754三ヶ所今浦鳥羽線志摩郡磯部町三ヶ所
鳥羽市船津町赤崎

(筆者注)

注1
740号小船紀宝線の終点の欄中、「紀宝町」は原文では「紀和町」と書かれていますが公報のWeb版には手書きで修正されたものが掲載されています。

三重県告示第770号

道路法(昭和27年法律第180号)第10条第1項の規定に基づき、次の県道の路線を廃止する。その関係図面は三重県土木部道路課において一般の縦覧に供する。

昭和45年10月30日

三重県知事田中覚

整理
番号
路線名起点重要な経過地
終点
516長島港線北牟婁郡紀伊長島町長島
北牟婁郡紀伊長島町長島
740浅里成川線南牟婁郡紀宝町大字浅里字尾畑隣接民有地1413番地先
南牟婁郡紀宝町大字成川隣接民有地810の1番地先

(筆者注)

  • 740号浅里成川線の起終点の欄は原文通りです。なぜか道路区域の決定に関する告示並みに詳細な地番が書かれています。

昭和46年

4月9日

昭和44年12月4日に政令第280号(一般国道の路線を指定する政令)が公布され、昭和45年4月1日に施行されました。三重県内では国道306号、309号、311号が追加指定されました。これに伴い、国道に昇格した県道のうち2路線(うち1路線は主要地方道)が廃止されています。
また、新たに1本の一般県道が認定されました。

三重県告示第248号

道路法(昭和27年法律第180号)第7条の規定に基づき県道の路線を昭和46年4月1日をもつて次のように認定した。その関係図面は、三重県土木部道路課において一般の縦覧に供する。

昭和46年4月9日

三重県知事田中覚

整理
番号
路線名起点重要な経過地備考
終点
742大沼御浜線起点 和歌山県東牟婁郡北山村大沼
南牟婁郡御浜町志原

(筆者注)

  • 大沼御浜線が認定されるまで、三重県と和歌山県にまたがる(現行道路法での)県道路線はなかったようです。国道311号の県境付近は県道からの昇格ではありません。

三重県告示第249号

道路法(昭和27年法律第180号)第10条第1項の規定に基づき、次の県道の路線を昭和46年4月1日をもつて廃止した。その関係図面は、三重県土木部道路課において一般の縦覧に供する。

昭和46年4月9日

三重県知事田中覚

整理
番号
路線名起点重要な経過地
終点
23尾鷲二木島熊野線尾鷲市中井浦字坂場
熊野市大泊町字浜地
427川瀬熊野線南牟婁郡御浜町大字川瀬
熊野市有馬町字中道

(筆者注)

  • いずれの路線も、国道311号に重複するため廃止されました。国道306号に重複する1号津彦根線はこの時点では廃止されず、翌年の告示まで存続しました。なお、この時点での国道309号は県内では全区間に渡って国道169号に重複していました。

5月4日

原文は縦書きです。

三重県告示第三百三十三号

道路法(昭和二十七年法律第百八十号)第七条の規定に基づき、県道の路線を昭和四十六年五一日をもつて次のように認定した。

その関係図面は、三重県土木部道路維持課において一般の縦覧に供する。

昭和四十六年五月四日

三重県知事田中覚

整理
番号
路線名起点重要な経過地備考
終点
五七八瀞公園線熊野市神川町終点 和歌山県東牟婁郡熊野川町
国道一六八号交点

(筆者注)

  • 原文は横書きの公報の中でこの告示だけ縦書きとなっているのですが、色を付けた「月」だけが横書きのままになっています。
  • この路線は現在でいうところの国道169号にあたる路線です。
    熊野市神川町神上の県道738号神川五郷線交点を起点とし、七色ダムの堤上を通って和歌山県東牟婁郡北山村に入り、北山村の中心部に向かいます。途中で奈良県を2度通りながら北山川に沿って下ってゆき、熊野川町宮井の国道168号交点を終点とするルートとなっています。3県を通る珍しい県道路線です。

    後に全線が国道169号に昇格して廃止されるのですが、三重県ではこの日に認定されているのに対し、奈良県では昭和36年2月1日の告示第28号で71号瀞公園線(和歌山県北牟婁郡北山村奥瀞~奈良県吉野郡十津川村~二級国道新宮大和高田線交点)として認定されています(北牟婁郡は三重県の郡名であり誤植と思われます)。廃止時まで三重県を通る路線とは認識されていませんでした。

    あとは和歌山県側での扱いがわかれば謎が解けるかもしれませんが、該当する告示を今のところ発見できていません。