国道の前身路線(1970年・1972年追加分)

簡易解説

1970(昭和45)年4月1日施行の改正は、1965(昭和40)年に旧一級国道・二級国道が一般国道へ一本化されて以来、初めてとなる改正でした。以降の改正と比べて一般都道府県道からの昇格事例が(特に北海道で)多く、国道273号・274号の2路線に至っては町村道からの昇格となった区間がそれぞれ30km以上にのぼります。また、国道319号は国道32号の重要な経過地の変更によって経路から外れる善通寺市金蔵寺町～琴平町を補完するために指定されており、他の路線と比べて異色の存在といえます。

一方、1972(昭和47)年5月15日施行の改正では、同日付で沖縄返還協定(琉球諸島及び大東諸島に関する日本国とアメリカ合衆国との間の協定)が発効されることに伴って沖縄県内の一般国道を指定しました。「沖縄の復帰に伴う建設省関係政令の改正に関する政令」では、「一般国道の路線を指定する政令」を含め4つの政令を改正しており、一般国道関連はその中の第1条～第3条に記されています。

政令の第1条では「一般国道の路線を指定する政令」の改正を行っていますが、第2条ではそれぞれの国道路線の前身路線が明確に記されています。表で示した通り、沖縄県内の区間は全てが政府道からの昇格です。

なお、国道58号は、路線番号が1桁または2桁である一般国道路線としては最後の路線であり、これ以降に新規指定された一般国道路線は全てが3桁の路線番号となっています。また、路線番号が1桁または2桁である一般国道路線のうち、国道58号のみが旧一級国道ではない路線です。

ページ内更新履歴

• 2024年2月2日
  • 国道58号について、再調査の結果、種子島および奄美大島の区間が国道に昇格したのは1975年であることが判明したため、表を訂正。また、簡易解説中、国道58号のうち鹿児島県内の区間は国道及び県道からの昇格である旨の記述を削除。
• 2024年1月28日
  • 国道291号の前身路線のうち、県道小出大崎六日町線は一部区間(北魚沼郡小出町虫野～同町四日町)が国道へ昇格しなかったため、表記を「県道小出大崎六日町線の一部」へ修正。また、区間終点の表記を「北魚沼郡小出町」から「北魚沼郡小出町虫野」へ変更。
  • 国道300号の前身路線のうち、南巨摩郡下部町波高島～同郡身延町下山は県道野呂川波高島停車場線からの昇格であることが判明したため、整理番号と路線名の「？」表記を削除。
  • 国道204号の前身路線のうち、不明であった東松浦郡呼子町～同郡鎮西町名護屋は県道伊万里呼子線からの昇格であることが判明したため、「県道伊万里呼子線の一部」を「県道伊万里呼子線」へ、「東松浦郡鎮西町名護屋」を「東松浦郡呼子町」へそれぞれ変更し、不明行を削除。
  • 「檜山郡」「桧山郡」の表記揺れを「檜山郡」へ統一。
  • 「東礪波郡」「東砺波郡」の表記揺れを「東礪波郡」へ統一。
  • 注意書きを追記。
  • レイアウトを更新。
• 2022年3月6日
  • 「重複？」表記の路線(国道300号の県道野呂川波高島停車場線)を太字から標準字体に修正。
• 2021年5月9日
  • 国道289号の前身路線について、再調査により西蒲原郡吉田町春日町を西蒲原郡吉田町中町へ訂正し、県道叶津三条線は国道指定時に廃止されなかったため「県道叶津三条線重複」表記に変更。
  • 国道290号の前身路線について、再調査により県道三川村松線は国道指定以前に県道小松村松線へ変更されていたことが判明したので訂正。
  • 国道291号、299号の前身路線について、それぞれ県道六日町水上線、県道秩父佐久町線の整理番号を確定(「？」表記を削除)。
  • 国道296号の前身路線のうち、県道八日市場佐倉線は国道指定時に廃止されなかったものの一般県道へ降格したため、表記を訂正。
  • 国道305号の前身路線の一部を訂正。
  • 国道308号の前身路線の一部を訂正。
• 2020年2月2日
  • ページ公開。