道道919号 区間2
目次
室蘭市母恋南町(地球岬入口)~室蘭市大沢町(大沢通交点)

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地球岬への分岐から下り坂を走ると、母恋中央通との交差点に至る。r919はどちらも「止まれ」であり、優先道路は母恋中央通となっている。r919は引き続き直進する。
母恋中央通は母恋駅前に至る2車線道路で、地球岬へのアクセス道路の中では最も走りやすい。R36沿線の案内標識では母恋中央通経由のルートに誘導されるようになっている。

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この辺りは金屏風と呼ばれており、地球岬と同様に「室蘭八景」の一つである。

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母恋中央通との交差点からr919は再び上り坂となる。この上り坂もかなりきつい。

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坂の途中。こんな急坂の途中にも案内標識はちゃんと設置されている。

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交差点を振り返って撮影。この辺りの平均勾配は約12%で、道道ということを考えると相当きつい上り坂である。

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坂の頂上に到達。ここを超えると…

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再び素晴らしい眺めが待ち構えている。送電線が邪魔に感じるかどうかは人それぞれだと思うが、個人的には送電線があるからこそ良いと感じた。

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少し下ると駐車帯があり、トッカリショという名前が記された看板がある。ここも室蘭八景の一つであり、素晴らしい絶壁を眺めることができる。

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ここでも縦看が道道をアピール。1kmあたり1か所をゆうに超えるペースでの設置となっている。

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この辺りは木があまり生えておらず、荒涼とした雰囲気がある。

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正面の山の上には電波塔。この山の向こう、直線距離にして800m程のところにr919の続きがあるが、そこまでなんと3.6km程の道のりがある。地図で見るとよくわかるが、r919はとても曲がりくねっているのだ。

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この左カーブを曲がった辺りがr919の最高地点で、標高140m程。上りと下りをかなりの頻度で繰り返しているため、実際には見た目の標高差以上に労力を要する。

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進路が北西寄りになる箇所もある。遠くには室蘭港を跨ぐ白鳥大橋を望むこともできる。

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西の方には、新富町にある室蘭新道の終点付近が見える。カーブがある付近の稜線の向こう側に室蘭駅や本路線の起点がある。ここまでの道のりは結構長かったが、直線距離で考えるとあまり進んでいないのである。

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r919正面に見えている山の向こう側に続いているのだが、山を回避するように大きく迂回している。斜面にへばりつくように道路が通されているので見通しの悪いカーブもかなり多い。

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御前水町では道路沿いに民家が建っている区間もある。室蘭は道内にしては雪が少ない街だが、急勾配の道路が多いことを考えると冬季の運転にはかなり気を遣わなければならないのでは、と思った。

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この辺りからは白鳥大橋の全貌を眺めることができる(もっとも、綺麗な写真に収めるには距離の都合上それなりの機材が必要そうだが)。ここから眺めれば、橋の中央部が少し高くなっていることや、橋の主塔よりも高い構造物が陣屋町側にあることにも気づきやすいだろう。

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御前水町を抜けるあたりで2車線道路と交差するが、縦看がある直進方向が道道。反対側から来た場合も地球岬への案内に従えばトレースミスの心配はないだろう。

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変電所の近くで少しだけ御崎町をかすめて、大沢町に入る。
大沢町の1丁目と2丁目の境目辺りではカーブから工場を見渡すことができる。この工場は新日鐵住金の室蘭製鉄所であり、操業開始は1909(明治42)年とかなり長い歴史を持つ工場である。

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室蘭製鉄所が見えるカーブを過ぎると、進路を大きく南方向へ変える。写真に写っている看板には「大沢台団地入口」「この先行止り」と書かれているが、この辺りは下手に道道から離れると行き止まりの道路に迷い込んでしまう恐れがある。

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見通しが悪いため30キロ制限となっている箇所もある。もっとも、速度制限がなかったとしてもスピードを出せるような線形ではないのだが...
山にへばりつくような悪線形が続く道路だが、画像46の地点からは明治時代の国道第42号(東京ヨリ札幌県ニ達スル路線)をルーツとする道路である。カーブは多くとも、勾配は緩やかに抑えられているあたりに当時の国道らしさを感じられる。

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案内がなければ迷ってしまいそうな交差点もあるが、縦看のおかげで難なくクリアできる。ここはそのまま直進。

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カーブとガードレールが絡むと軽自動車同士の離合も困難になる。ミラーは要所に設置されているのが救いか。

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大沢町3丁目で進路が再び北向きに変わる。ここの交差点も縦看がある右前方が正解。ここで左前方へ進むと輪西駅方面へ向かうことができる。