道道1116号 区間1

目次

区間区間起点区間終点走行日区間
距離
区間1上川郡美瑛町字上宇莫別
(開通区間起点)~
上川郡美瑛町字俵真布
(俵真布第3ゲート)
2018/9/248.5km
区間2上川郡美瑛町字俵真布~上川郡東川町ノカナン
(チョボチナイゲート)
2018/9/248.0km
区間3上川郡東川町ノカナン~上川郡東川町北7線
(東川北7線ゲート、r611交点)
2018/9/2412.6km
おまけ上川郡東川町北7線~旭川市東旭川町瑞穂
(r611起点)
2018/9/245.5km

※区間は筆者が勝手に定めたもの。各区間の距離は地図上で計測しているため、その合計が総延長及び実延長のいずれかに一致するとは限らない。

上川郡美瑛町字上宇莫別(開通区間起点)~上川郡美瑛町字俵真布(俵真布第3ゲート)

画像1

1'

美瑛町中心部からr543上宇莫別美瑛停車場線を走ること約15km。下宇莫別から宇莫別川を遡って上宇莫別地区に到着した。目次で解説した通りr1116の上富良野~上宇莫別は建設が中止されたため、上宇莫別が実質的な起点となっている。

宇莫別小学校(2004年4月から休校)を過ぎて少し進むと、直進が「藤山」、左折が「俵真布 5km」と書かれた案内標識が現れる。ここから俵真布に向かうのが、町道俵真布宇莫別線から編入されたr1116の区間である。

画像2

2

実質的な起点

左折すると1.5車線幅の舗装道路となる。どこにでもありそうな農村地帯の道路だが、これでもれっきとした道道である。交差点のすぐ近くには道道であることを示すものは見当たらないが...

画像3

3

少し進むと「富良野上川線」の路線名が書かれた道路情報板が設置されている。上宇莫別~俵真布の3.9kmは例年11月中旬~翌年4月中旬にかけて冬季閉鎖になるのでその際に使われるのだろう。道路情報版を過ぎると右、左と順にカーブする。

画像4

4

カーブを過ぎると熊の沢橋で宇莫別川を渡る。橋の手前にはブルーシートで被われた円形の標識(通行止標識だろう)があるのだが、冬季閉鎖時はここに簡易バリケードが設置されるのだろうか?

画像5

5

熊の沢橋を渡ると山の中に入っていくことになる。当然のように「熊が出没しています」という立て看板が設置されており、ここで熊鈴を装備することにした。

画像6

6

左手にクマノ沢川を見ながら山道に進入していく。徐行標識が書かれた看板は旭川建設管理部が設置したもので、ここが道道であることを示している。

画像7

7

クマノ沢川を渡ると本格的な上り坂が始まる。とはいえ勾配は6~7%程度で、今後現れる10%超の勾配と比べればまだ良心的である。

画像8

8

山の中に入っても普通乗用車が大きく減速せずとも離合できる程度の幅員は確保されており、交通量も極めて少ないため、よっぽど非力な車でもなければ問題なく走れるだろう。

画像9

9

途中、斜面が崩れているところがある。2016年8月の台風では美瑛町内でも被害があったので、その影響だろうか?

2020年9月に走行した際も、ブルーシートが張られたままであった。

画像10

10

この右カーブを超えたあたりで標高が500mに達する。熊の沢橋の標高は約380mなので2km程上り続けた計算になる。

画像11

11

2度に分けて左にカーブすると頂上に到達する。頂上の標高は532mで、ここから俵真布まで下り坂となる。

画像12

12

俵真布側の方が勾配はきつくなっており、7%以上の区間が多く、場所によっては10%近い勾配となる。

画像13

13

日陰となってる場所は苔が生えているなど路面状況が良くないので、迂闊に速度を出すと危険である。所々カーブがあるものの、そこまできつくないのが救い。

画像14

14

頂上から1.3km程で通行止ゲートを通過する。ここまでの平均勾配は7.5%とそこそこきついが、ゲート以降は平均5%程度に緩和される。

画像15

15

ゲートから200m程進むと2車線道路となり、古風で細長いタイプの矢羽根がお出迎え。

画像16

16

案内されていた通りにr543交点から5kmで俵真布の交差点に到着する。町道俵真布宇莫別線から編入された区間はここまでである。目の前を横切っているのは町道朗根内上俵真布線で、r1116はここを右折して上俵真布方面へ進む。

なお、交差点には画像3で見たような道路情報版が設置されているが、走行時はカバーがかかっていた。

画像17

17

右折直後に「夜間の除雪はしていません。」という北海道設置の標識がある。道道標識が設置されていない区間では北海道が管理する道道であることを示す貴重なアイテムである。

夜間でも除雪されるのは一部の主要路線くらいで、大抵の道道は市街地から出たところや交差点付近にこの標識が設置されている。

画像18

18

俵真布地区に入ってからは辺別(べべつ)川とほぼ並行しながら徐々に高度を上げていく。勾配は1~2%なので距離も長くないので大したことはないが、向かい風の日は少し苦しいかもしれない。

画像19

19

15線橋で俵真布川を渡る。道路の左側には「開拓地整備事業」の看板が立っている。

このような看板中の地図には古い鉄道・道道路線の名前が残されていることもあるのだが、この付近の富良野上川線は2010年代に入ってから道道の区域に編入されているので、前身の白川美唄線の名前が見られるということはなかった。

画像20

20

俵真布地区ではほぼ正面に旭岳の姿を望むことができる。天気の良い日であれば眺めを楽しむことができるかもしれない。

画像21

21

最後の民家を過ぎると電柱もセンターラインもなくなり、山に向かって農地の間を走っていく。

画像22

22

19線橋で十八線川を渡る直前で案内標識が現れる。一応左折がr1116であることは案内されているが、行先はシールで隠されたままとなっている。橋を渡った直後の交差点で左折して、いよいよ新規建設された最初の区間へと進んでいく。

なお、同じく行先が書かれていない直進方向は町道朗根内上俵真布線で、1km程進んで辺別川を渡るとr718忠別清水線に接続する。r718は山を越えてトムラウシ温泉方面へ至る路線として計画されたが、かなり昔に計画は中止され、美瑛町側は道道である証拠を見つけることすらできないようだ。

※マウスオーバー/赤枠内タップで案内標識を拡大します。