昭和29年3月30日
この日の告示について
昭和29年1月29日建設省告示第16号により主要地方道の指定が行われたことを受けて、主要地方道を中心に道道の認定が行われました(告示第503号)。これに伴い、道路法施行法によって現行道路法下に引き継がれた地方費道・準地方費道の一部が廃止されました(告示第505号)。また、準地方費道のうち1路線が「路線変更」という形で実質廃止され、新たに道道が認定されています。
告示の条文
以下に告示の全文および表を掲載します。原文は縦書きで、整理番号はすべて算用数字です。なお、表中の旧字体は新字体に修正しました。表中で下線が引かれている路線名にカーソルを合わせると、ツールチップで整理番号を表示します。地方費道・準地方費道から道道への移り変わりの時期にある重要な告示ですので、道道を認定した告示も全文を掲載します。
北海道告示第五百三号
道路法第七条の規定により、道道の路線を次のように認定する。その関係図面は、北海道土木部に備え置いて縦覧に供する。
昭和二十九年三月三十日
北海道知事田中敏文
認定
整理番号路線名 起点 終点 経過地 道路法
第七条
第一項
該当6 札幌、夕張線 札幌市白石町(一、国、十二号線交点) 夕張市福住 広島村、長沼町、由仁町、栗山町 一号 7 旭川、芦別線 旭川市四条八丁目 芦別市字芦別(一、国、三八号線交点) 音江村 一号 8 函館、臼尻、森線 函館市若松町(一、国、五号線交点) 茅部郡森町御幸町(一、国、五号線交点) 尾札部村、鹿部村、砂原村 一号 9 江差、木古内線 檜山郡江差町中歌町 上磯郡木古内町本町(二、国、函館、松前、江差線交点) 上の国村 [注1] 一号 10 倶知安、喜茂別線 虻田郡倶知安町北四東一(一、国、五号線交点) [注2] 虻田郡喜茂別町字喜茂別(二、国、札幌、虻田線交点) 京極村 一号 11 札幌、沼田線 札幌市北三西四(札幌停車場線交点) 雨竜郡沼田町字北竜(二、国、旭川、留萌線交点) 江別町、当別町、月形町、雨竜村 一号 12 岩見沢、月形線 岩見沢市四条東一(一、国、一二号線交点) 樺戸郡月形町字知来乙(札幌、沼田線交点) 北村 一号 13 北見、常呂線 北見市大通東四(一、国、三九号線交点) 常呂郡常呂町字常呂(二、国、網走稚内線交点) [注3] 端野村 一号 14 網走、小清水、弟子屈線 網走市南四西一(一、国、三九号線交点) 川上郡弟子屈町四七線(二、国、網走、根室線交点) 小清水町 [注4] 一号 15 根室、中標津線 根室郡根室町花咲町 標津郡中標津町字中標津 和田村 一号 16 釧路、弟子屈線 釧路市幣舞町(二、国、釧路、根室線交点) 川上郡弟子屈町字仁多(二、国、網走、根室線交点) 標茶町 一号 17 八雲、熊石線 山越郡八雲町(一、国、五号線交点) 爾志郡熊石村字鮎川 五号 18 長万部、東瀬棚線 山越郡長万部町字国縫(一、国、五号線交点) 瀬棚郡東瀬棚町(二、国、小樽、江差線交点) 今金町 一号 19 寿都、黒松内線 寿都郡寿都町大磯町 寿都郡黒松内村字歌才(一、国、五号線交点) 樽岸村、熱郛村 五号 20 岩内、小沢線 岩内郡岩内町字大浜(二、国、小樽、江差線交点) 岩内郡小沢村辰五郎沢(一、国、五号線交点) 前田村 五号 21 千才、鵡川線 [注5] 千才郡千才町本町 [注5] 勇払郡鵡川町字鵡川(二、国、室蘭、浦河線交点) 安平村、厚真村 一号 22 月形、厚田線 樺戸郡月形町字知来乙(札幌、沼田線交点) 厚田郡厚田村字厚田(二、国、札幌、留萌線交点) 五号 23 赤平、砂川線 空知郡赤平町字茂尻(一、国、三八号線交点) 空知郡砂川町字南本町(一、国、一二号線交点) 歌志内町 一号 24 滝川、浜益線 空知郡滝川町字本町(一、国、一二号線交点) 浜益郡浜益村(二、国、札幌、留萌線交点) 新十津川村、当別町 五号 25 士別、沼田線 上川郡士別町字士別(一、国、四〇号線交点) 雨竜郡沼田町字旭町(二、国、旭川、留萌線交点) 幌加内村、多度志村 一号 26 浜頓別、常盤線 枝幸郡浜頓別町字浜頓別(二、国、網走、稚内線交点) 中川郡常盤村音威子府(一、国、四〇号線交点) 中頓別町 五号 27 枝幸、常盤線 枝幸郡枝幸町字枝幸(二、国、網走、稚内線交点) 中川郡常盤村、音威子府(一、国、四〇号線交点) 歌登村 五号 28 紋別、上川線 紋別郡紋別町市街地中通 上川郡上川町字上越(一、国、三九号線交点) 渚滑村、滝ノ上町 [注6] 一号 29 遠軽、上湧別線 紋別郡遠軽町湧別原野(一、国、三九号線交点) 紋別郡上湧別町(二、国、網走、稚内線交点) 一号 30 留辺蘂、西足寄線 常呂郡留辺蘂町栄町(留辺蘂、上川線交点) 中川郡西足寄町字足寄太(二、国、弟子屈、帯広線交点) [注7] 置戸町、陸別町 一号 31 中標津、標茶線 標津郡中標津町本通 川上郡標茶町字チャンベツ(釧路、弟子屈線交点) 一号 32 中標津、標津線 標津郡中標津町本通 標津郡標津村(二、国、網走、斜里、根室線交点) 五号 33 厚岸、標茶線 厚岸郡厚岸町真竜町(二、国、釧路、根室線交点) 川上郡標茶町(釧路弟子屈線交点) 一号 34 幕別、西足寄線 中川郡幕別町字止若本通(一、国、三八号線交点) 中川郡西足寄町字足寄太(二、国、弟子屈、帯広線交点) [注7] 池田町、本別町 一号 35 本別、新得線 中川郡本別町北見通(幕別、西足寄線交点) 上川郡新得町字新得(一、国、三八号線交点) 士幌村、鹿追村 一号 36 幕別、大樹線 中川郡幕別町大通一(一、国、三八号線交点) 広尾郡大樹町東本通(二、国、帯広、浦河線交点) 忠類村 一号 37 支笏湖公園線 千才郡千才町(一、国、三六号線交点) [注5] 千才郡千才町支笏湖 [注5] 五号 [注8] 38 小樽港線 [注9] 小樽市、小樽港 小樽市稲穂町(一、国、五号線交点) 五号 39 札幌停車場線 札幌市、札幌停車場 札幌市北一西四(一、国、五号線交点) 五号 40 苫小牧停車場線 苫小牧市、苫小牧停車場 苫小牧市錦町(一、国、三六号線交点) 五号 41 旭川停車場線 旭川市、旭川停車場 旭川市一条八丁目(一、国、一二号線交点) 五号 42 留萌停車場線 留萌市、留萌停車場 留萌市留萌原野二線(二、国、札幌、留萌線交点) 五号 43 留萌港線 留萌市、留萌港 留萌市本町二丁目(二、国、札幌、留萌線交点) 五号 44 網走停車場線 網走市、網走停車場 網走市南四条西一丁目(一、国、三九号線交点) 五号 45 釧路停車場線 釧路市、釧路停車場 釧路市北大通六丁目(一、国、三八号線交点) 五号 46 釧路港線 釧路市、釧路港 釧路市幣舞町(一、国、三八号線交点) 五号 47 帯広停車場線 帯広市、帯広停車場 帯広市西二条一丁目(一、国、三八号線交点) 五号 48 岩見沢停車場線 岩見沢市、岩見沢停車場 岩見沢市四条五丁目(一、国、一二号線交点) 五号 49 北見、津別線 北見市大通西一号(一、国、三九号線交点) 網走郡津別町(二、国、釧路、網走線交点) 一号 50 八雲停車場線 山越郡八雲町、八雲停車場 山越郡八雲町(一、国、五号線交点) 五号 52 滝川停車場線 空知郡滝川町、滝川停車場 空知郡滝川町(滝川、浜益線交点) [注10] 五号 [注10] 53 湧別、上湧別線 紋別郡湧別町字湧別市街基線一ノ西一番地先 紋別郡上湧別町(遠軽、上湧別線終点) 一号 54 陸別、上足寄線 足寄郡陸別町(帯広、網走線交点) 足寄郡足寄村上足寄(二、国、弟子屈、帯広線交点) [注7] 五号 55 帯広、音更、池田線 帯広市 中川郡池田町 音更町 一号 56 稚内、浜鬼志別港線 稚内市字声問(二、国、網走稚内線交点) 宗谷郡猿払村、浜鬼志別港 宗谷郡宗谷村 一号 57 沼川、兜沼停車場線 稚内市字沼川(稚内浜鬼志別港線交点) 天塩郡豊富村、兜沼停車場 六号 58 築別御料、羽幌線 苫前郡羽幌町字築別御料 苫前郡羽幌町南大道(二、国、稚内、留萌線交点) 六号 59 上遠別、遠別線 天塩郡遠別町字上遠別 天塩郡遠別町字本町(二、国、稚内、留萌線交点) 六号 60 上士別、剣淵停車場線 上川郡上士別村一六線(道道似峡士別停車場線交点) 上川郡剣淵村、剣淵停車場 六号 61 下川、風連線 上川郡下川町上名寄原野(二、国、網走留萌線交点) 上川郡風連町フツレベツ原野(一、国、四〇号線交点) [注11] 一号 62 美沢、美瑛線 上川郡美瑛町字美沢三五線 上川郡美瑛町(二、国、旭川、浦河線交点) 六号 63 当別、浜益港線 石狩郡当別町(道道石狩当別線交点) 浜益郡浜益村浜益港 一号 64 多度志、納内停車場線 雨竜郡多度志村(道道士別沼田線交点) [注12] 雨竜郡納内村、納内停車場線 六号 65 狩太、ニセコ線 虻田郡狩太町(道道留寿都狩太停車場線交点) [注13] 磯谷郡南尻別村ニセコ 一号 66 昆布停車場、ニセコ線 磯谷郡南尻別村昆布停車場 磯谷郡南尻別村、ニセコ(道道狩太、ニセコ線交点) 三号 67 厚沢部、上磯線 檜山郡厚沢部村字鶉(二、国、函館江差線交点) 上磯郡上磯町 上磯郡茂別村 六号 68 苫小牧、支笏湖線 苫小牧市表町、(道道苫小牧停車場線交点) 千才郡千才町(道道支笏湖公園線交点) [注5] 一号 69 穂別停車場、幌去線 勇払郡穂別村穂別停車場 沙流郡平取村字幌去(二、国、旭川、浦河線交点) 五号 70 荷負、静内線 沙流郡平取村字荷負(二、国、旭川浦河線交点) 静内郡静内町(二、国、室蘭、浦河線交点) 新冠郡新冠村、沙流郡門別町 [注14] 四号 71 比宇、厚賀停車場線 新冠郡新冠村字比宇(道道荷負静内線交点) 沙流郡門別町字厚賀停車場 六号 72 滑若、新冠停車場線 新冠郡新冠村字滑若(道道荷負静内線交点) 新冠郡新冠村、新冠停車場 沙流郡門別町 六号 73 尾田、豊頃停車場線 広尾郡大樹町字尾田(二、国、帯広浦河線交点) 中川郡豊頃村、豊頃停車場 中川郡幕別町 六号 74 椴山、計根別線 [注15] 標津郡標津村字椴山(二、国、網走斜里根室線交点) [注15] 標津郡中標津町字計根別(中標津標茶線交点 [注16]) 六号 75 遠軽、鴻之舞線 紋別郡遠軽町(道道遠軽上湧別線交点) 紋別郡紋別町字鴻之舞(道道丸瀬布紋別線交点) [注17] 五号 [注17] 76 春日、置戸線 常呂郡置戸町字春日 常呂郡置戸町一六号(道道網走置戸線交点) 六号 77 訓子府、相内線 常呂郡訓子府町(網走置戸線交点) 常呂郡相内村(一級国道三九号線交点) 五号 78 旭川、大雪山、層雲峡線 旭川市字追分(道道旭川当麻線交点) 上川郡上川村層雲峡(道道留辺蘂上川線交点) [注18] 上川郡東川村、同郡東旭川村 [注19] 一号 79 松山、美瑛線 上川郡美瑛町字松山 上川郡美瑛町字下宇莫別(二、国、旭川浦河線交点) 上川郡東川村 五号 80 川西、芽室、音更線 河西郡川西村(二、国、帯広浦河線交点) 河東郡音更町(道道帯広然別線交点) 四号 81 大滝、白老停車場線 有珠郡大滝村(道道大滝倶知安線交点) 白老郡白老村白老停車場 六号 82 北見、網走線 北見市大通(一、国、三九号線と道道北見常呂線交点) 網走市字二見ケ丘(二、国、網走稚内線交点) 一号 83 倶多楽湖公園線 幌別郡幌別町倶多楽湖(展望台) 幌別郡幌別町登別温泉(道道洞爺湖登別線交点) [注20] 五号 [注20] 84 船泊、香深港線 礼文郡船泊村字弁財泊 礼文郡香深村香深港 六号 85 三笠、栗山線 空知郡三笠町(道道岩見沢三笠線交点) 夕張郡栗山町(二、国、岩見沢苫小牧線交点) 岩見沢市、空知郡栗沢町 一号 86 江差停車場線 檜山郡江差町江差停車場 檜山郡江差町(二、国、函館松前江差線交点) 五号 87 音更、池田線 河東郡音更町(二、国、弟子屈、帯広線交点) [注7] 中川郡池田町(道道幕別西足寄線交点) 一号 88 八千代、帯広線 河西郡川西村字八千代 帯広市西二条(帯広停車場線交点) 六号 89 訓子府、陸別線 常呂郡訓子府町(道道網走置戸線交点) 足寄郡陸別町(道道留辺蘂西足寄線交点) 一号 90 北見、美幌線 北見市大通(一、国、三九号線交点) [注21] 網走郡美幌町字上美幌(二、国、釧路網走線交点) 一号 92 奈井江、北村、岩見沢線 空知郡奈井江町(道道岩見沢浦臼線交点) 岩見沢市字幌向(一、国、一二号線交点) 四号 93 美唄、月形線 美唄市(一、国、一二号線交点) 樺戸郡月形町(道道札幌沼田線交点) 一号 94 板谷、佐久停車場線 中川郡中川村字板谷 中川郡中川村佐久停車場 六号 95 大江、小樽線 余市郡大江村(一、国、五号線交点) 小樽市(一、国、五号線交点) 余市郡赤井川村 六号 97 襟裳公園線 幌泉郡幌泉村字庶野(二、国、帯広浦河線交点) 幌泉郡幌泉村字歌別(二、国、帯広浦河線交点) 五号 98 新開、旭川線 上川郡神居村字新開 旭川市四条八丁目 上川郡神楽村 六号 99 歌登、咲来停車場線 枝幸郡歌登村(道道枝幸常盤線交点) 中川郡常盤村字咲来咲来停車場 六号 100 塘路、厚岸線 川上郡標茶町字塘路(道道標茶釧路線交点) [注22] 厚岸郡厚岸町字上尾幌(二、国、釧路根室線交点) 六号 101 円山、佐呂間線 常呂郡佐呂間町字床丹(二、国、網走稚内線交点) [注23] 常呂郡佐呂間町(常呂留辺蘂線交点) [注23][注24] 五号 [注24] 102 幌加内、旭川線 雨竜郡幌加内村(道道士別沼田線交点) [注12] 旭川市一級国道四〇号線交点 上川郡江丹別村 六号 103 川上、留萌線 留萌郡小平村字川上 留萌市(二、国、稚内留萌線終点) 六号 104 根室半島線 根室郡根室町字常盤町三丁目 根室郡根室町(道道根室港線交点) 花咲郡歯舞村 [注25] 六号 105 霧多布、厚岸線 厚岸郡浜中村霧多布(釧路浜中線との交点) 厚岸郡厚岸町字真竜(二、国、釧路根室線交点) 六号 106 山園、藻琴停車場線 網走郡東藻琴村字山園 網走市字藻琴、藻琴停車場 六号 107 昭和、恵比島停車場線 雨竜郡沼田町字昭和 雨竜郡沼田町恵比島停車場 六号 108 雄別、釧路線 阿寒郡阿寒村字雄別 釧路市大楽毛(一、国、三八号線交点) 六号 109 愛山渓、上川線 上川郡上川町字愛山渓 上川郡上川町字安足間(一、国、三九号線交点) 六号 110 赤井川、余市線 余市郡赤井川村(道道大江小樽線交点) 余市郡余市町(一、国、五号線交点) 六号 111 遠軽、留辺蘂線 紋別郡遠軽町(遠軽上湧別線起点) 常呂郡留辺蘂町(留辺蘂上川線交点) 一号 112 尾札部、戸井、函館線 茅部郡尾札部村(函館、臼尻、森線交点) 函館市湯の川町(函館、臼尻、森線交点) 四号 113 森港線 茅部郡森町森港 茅部郡森町(一、国、五号線交点) 五号
(筆者注)
- 注1
- 「上の国」は原文通りの表記です。通常は「上ノ国」表記です。
- 注2
- 原文では「五線」の誤記。
- 注3
- 原文では「常呂町字常呂町字常呂」の誤記。
- 注4
- 原文では「小清水村」の誤記。昭和28年10月1日に町制施行済みです。
- 注5
- 「千才」は原文通りの表記です。通常は「千歳」表記です。
- 注6
- 原文では「滝ノ上村」の誤記。昭和22年10月1日に町制施行済みです。公的な表記は「滝上」ですが、告示では「滝ノ上」表記もよく見かけます。
- 注7
- 原文では「二、国、帯広、弟子屈線」の誤記。
- 注8
- 道路法第7条第1項第5号に該当する路線は、主要地・主要港・主要停車場・主要な観光地のいずれかを起点とし、一級国道・二級国道・第1号~第4号のいずれかに該当する道道のいずれかとの交点を終点とする必要がありました(のちに終点とできる路線に高速自動車国道と一般国道が追加され、一級国道と二級国道が削除されました)。したがって、道道支笏湖公園線の場合、第5号に該当するならば支笏湖(主要な観光地)を起点として千歳町の国道36号線交点を終点とすべきです。
しかし、告示では千歳町(主要地)を起点として支笏湖を終点としているので、この場合は第1号に該当する路線となってしまいます(路線名も「千歳、支笏湖公園線」となるべきです)。同じ告示で認定された道道65号狩太ニセコ線は、支笏湖公園線と同じく主要な観光地を終点としながらも第1号に該当すると表記されており、適法な認定といえます。 - 注9
- 原文では「小樽港湾線」の誤記。なお、主要地方道としては小樽港線のほかに小樽停車場線が指定されていましたが、実際の道道路線としての認定があったのは小樽港線のみです。国道がルート変更により駅前を通るようになったことから、旧来の小樽停車場線と小樽港線を合わせて新たに小樽港線を認定したものと考えられます。
- 注10
- 注8でも述べたとおり、道路法第7条第1項第5号に該当する路線の終点となりうる道道路線は道路法第7条第1項第1号~第4号のいずれかに該当する必要があります。しかし、(道道24号)滝川浜益線はこの日に第5号該当路線として認定された路線であるため、第5号該当路線の終点としては不適です。のちにルート変更に伴い一般国道12号交点を終点にしたことで適法な路線となりました(参考: 『道道資料北海道』)。同様の誤りは新潟県などでもみられるものです。
- 注11
- 原文ママ。『北海道市町村行政区画便覧 昭和33年4月現在』(国立国会図書館デジタルコレクションにて登録利用者のみ閲覧可能)などの資料から、正しくは「フーレベツ原野」であると考えられます。
- 注12
- 原文では「道道沼田士別線」の誤記。
- 注13
- 原文では「道道留寿狩太停車場線」の誤記。なお、認定時の路線名は真狩狩太停車場線でした(大正14年2月1日に真狩村から留寿都村に改称し、昭和6年8月5日に路線名変更。現在の真狩村は大正11年4月1日に真狩別村として分立、昭和16年12月1日に改称)。
- 注14
- 経過地の順が実際と逆になっています。正しくは「沙流郡門別町、新冠郡新冠村」でしょう。
- 注15
- 原文では「椵山」と表記されています。「椴」と「椵」は本来別の漢字ですが、旧道路法時代の北海道/北海道庁告示や各種資料において「椴法華村」の「椴」の字に「椵」を当てていることから、本告示においても「椴」の意味で「椵」を使用しているものと考えられます。
- 注16
- 原文では「標茶中標津線」の誤記。
- 注17
- 注8でも述べたとおり、道路法第7条第1項第5号に該当する路線の終点となりうる道道路線は道路法第7条第1項第1号~第4号のいずれかに該当する必要があります。道道(旧・準地方費道126号)丸瀬布紋別線は北海道道路令第2条第4号(支庁管内枢要ノ地ヨリ之ト密接ノ関係ヲ有スル枢要ノ地、港津又ハ鉄道停車場ニ達スル路線)に該当する路線として認定された準地方費道を道道に引き継いだものであり、道路法施行法第3条の規定により道路法第7条に基づいて認定された路線とみなされます。
丸瀬布町および紋別町がともに人口5千人以上の町であることから、丸瀬布紋別線を道路法第7条第1項第1号該当路線とみなせば、第5号該当路線の終点として適当であるといえます。 - 注18
- 原文では「上川村」の誤記。昭和27年9月1日に町制施行済みです。他の路線の欄では正しく表記されています。
- 注19
- 経過地の順が実際と逆になっています。正しくは「上川郡東旭川村、同郡東川村」でしょう。
- 注20
- 注10と同様のケースで、洞爺湖登別線は道路法第7条第1項第5号該当路線のため、第5号該当路線の終点として不適です。
- 注21
- 原文では「一、国、道三九号線」の誤記。
- 注22
- 「標茶釧路線」はこの日までに認定された道道にも旧道路法下で認定された地方費道・準地方費道にも存在しません。「道道釧路弟子屈線」と表記するのが正しいでしょう。
- 注23
- 原文では「紋別郡」の誤記。
- 注24
- 注17と同様のケースで、道道(旧・準地方費道61号)常呂留辺蘂線は北海道道路令第2条第7号(数市町ヲ連結スル幹線ニシテ其ノ沿線地方ト密接ノ関係ヲ有スル枢要ノ地、港津又ハ鉄道停車場ニ達スル路線)に該当する路線として認定された準地方費道を道道に引き継いだものであり、道路法施行法第3条の規定により道路法第7条に基づいて認定された路線とみなされます。
常呂町および留辺蘂町がともに人口5千人以上の町であり、路線全体で4つの町村を通過することから、常呂留辺蘂線を道路法第7条第1項第1号あるいは第4号の該当路線とみなせば、第5号該当路線の終点として適当であるといえます。 - 注25
- 原文では「歯舞郡」の誤記。
- 飛んでいる番号のうち、96号は後述の告示第504号により準地方費道28号大滝伊達線からの路線変更を行っています。91号は昭和30年7月1日に認定された豊浦狩太線がのちに使用するようになります。51号は認定の事実が確認されていません(『道道資料北海道』管理人の大島仁氏による研究結果)。
- 原文に含まれる読点はそのまま表記しました。
- 国道交点を(一、国、十二号線交点)などと表記しています。この場合は「一級国道十二号線交点」と読み替えることができます。(二、国、網走稚内線交点)なら「二級国道網走稚内線交点」です。
- 国道以外の交点表記は道道との交点ですが、3月1日の告示で認定された道道とこの日の告示で認定された道道に加え、旧道路法下で認定された地方費道・準地方費道で、道路法施行法により道道に引き継がれた路線が混在します。交点として表記されている路線の種別と整理番号を以下の表にまとめます。なお、原文では「道道」と「道々」の表記揺れがありますが、本ページでは「道道」表記に統一しています。
路線名 | 道路種別 | 整理番号 |
---|---|---|
留辺蘂上川線 | 道道 | 2 |
洞爺湖登別線 | 道道 | 5 |
函館臼尻森線 | 道道 | 8 |
札幌沼田線 | 道道 | 11 |
北見常呂線 | 道道 | 13 |
釧路弟子屈線 | 道道 | 16 |
滝川浜益線 | 道道 | 24 |
枝幸常盤線 | 道道 | 27 |
遠軽上湧別線 | 道道 | 29 |
中標津標茶線 | 道道 | 31 |
幕別西足寄線 | 道道 | 34 |
支笏湖公園線 | 道道 | 37 |
札幌停車場線 | 道道 | 39 |
苫小牧停車場線 | 道道 | 40 |
帯広停車場線 | 道道 | 46 |
稚内浜鬼志別港線 | 道道 | 56 |
狩太ニセコ線 | 道道 | 65 |
荷負静内線 | 道道 | 70 |
大江小樽線 | 道道 | 95 |
帯広網走線 | 地方費道 | 8 |
根室港線 | 地方費道 | 25 |
帯広然別線 | 地方費道 | 42 |
大滝倶知安線 | 準地方費道 | 27 |
留寿都狩太停車場線 | 準地方費道 | 34 |
岩見沢三笠線 | 準地方費道 | 38 |
岩見沢浦臼線 | 準地方費道 | 40 |
旭川当麻線 | 準地方費道 | 46 |
常呂留辺蘂線 | 準地方費道 | 61 |
網走置戸線 | 準地方費道 | 62 |
釧路浜中線 | 準地方費道 | 80 |
石狩当別線 | 準地方費道 | 116 |
丸瀬布紋別線 | 準地方費道 | 126 |
似峡士別停車場線 | 準地方費道 | 153 |
北海道告示第五百四号
道路法第十条第二項の規定に基き、道道の路線を次のように変更する。その関係図面は、北海道土木部に備え置いて縦覧に供する。
昭和二十九年三月三十日
北海道知事田中敏文
整理番号 旧新別 路線名 起点 経過地 終点 96 旧 大滝、伊達線 有珠郡大滝村字長流川原野東四線北一四号 壮瞥村字久保内
壮瞥村字滝ノ下
伊達町字長流有珠郡伊達町字元町 新 大滝、伊達線 有珠郡大滝村字長流川原野東四線北一四号 壮瞥村字久保内
同字蟠溪
伊達町字関内有珠郡伊達町(一、国、三七号線交点)
(筆者注)
- 現行道路法下に引き継がれた準地方費道28号大滝伊達線(村名変更を反映して昭和25年11月7日に徳舜瞥伊達線から名称変更)を路線変更の手続きで新しい道道大滝伊達線に変更した告示です。同時に長流経由のルートから関内経由のルートに変更されています。他の路線はいったん廃止の手続きを取ってから認定し直しているにもかかわらず、大滝伊達線だけ異なる扱いをされている理由は不明です。
なお、他県では旧道路法下で認定された県道の一部をそのまま現在まで引き継いでいる例もあります(例えば滋賀県道10号長浜停車場線が大正9年4月1日の認定以来ずっと引き継がれています)。
北海道告示第五百五号
道路法第十条第一項の規定により、次の道道の路線を廃止する。その関係図面は、北海道土木部に備え置いて縦覧に供する。
昭和二十九年三月三十日
北海道知事田中敏文
認定番号 路線名 起点 終点 経過地 地 29 札幌、夕張線 札幌市 夕張市 長沼町、栗山町 準 105 芦別、神居古潭線 芦別市 上川郡江丹別村神居古潭 [注26] 準 121 函館、尾札部線 函館市 茅部郡尾札部村 準 15 函館、江差線 同 檜山郡江差町 上ノ国村 [注27] 地 53 喜茂別、倶知安線 虻田郡喜茂別町 虻田郡倶知安町 地 4 札幌、稚内線 札幌市 稚内市 当別町、羽幌町、沼田町 [注28] 準 9 厚田、岩見沢停車場線 厚田郡厚田村 岩見沢市岩見沢停車場 月形町 地 47 常呂、津別線 常呂郡常呂町 網走郡津別町 北見市 地 10 網走、釧路港線 網走市 釧路市釧路港 小清水町、標茶町 [注29] 準 129 中標津、厚床停車場線 標津郡中標津町 根室郡和田村厚床停車場 準 21 熊石、八雲停車場線 爾志郡熊石村 山越郡八雲町八雲停車場 準 22 瀬棚、国縫停車場線 瀬棚郡瀬棚町 同長万部町国縫停車場 今金町 準 25 寿都港、蕨岱停車場線 寿都郡寿都町寿都港 山越郡長万部町蕨岱停車場 [注30] 樽岸村 準 197 鵡川、早来停車場線 勇払郡鵡川町 勇払郡安平村早来停車場 準 164 茂尻、砂川線 空知郡赤平町茂尻 空知郡砂川町 歌志内町 地 36 滝川、橋本線 同滝川町 同新十津川村 [注31] 準 74 帯広、池田線 帯広市 中川郡池田町 1 [注32] 岩見沢、苫小牧線 岩見沢市 苫小牧市 栗山町、安平村 地 27 室蘭、函館線 室蘭市 函館市 伊達町、虻田町 地 28 松前、函館線 松前郡松前町 同 福島村、上磯町 地 33 江差、松前線 檜山郡江差町 松前郡松前町 大島村、上ノ国村 [注33] 地 32 江差、瀬棚線 同 瀬棚郡瀬棚町 乙部村、熊石村 地 9 稚内、網走線 稚内市 網走市 紋別町、湧別町 地 7 帯広、浦河線 帯広市 浦河郡浦河町 広尾町、幌泉村 地 5 旭川、根室線 旭川市 根室郡根室町 上川郡、北見市 [注34] 地 41 旭川、帯広線 同 帯広市 美瑛町 地 46 浦河、旭川線 浦河郡浦河町 旭川市 平取村 地 38 帯広、弟子屈線 帯広市 川上郡弟子屈町 西足寄町、阿寒村 地 58 根室、弟子屈線 [注35] 根室郡根室町 [注35] 同 [注35] 準 18 江差、岩内線 檜山郡江差町 岩内郡岩内町 地 30 阿寒湖畔、釧路線 阿寒郡阿寒村阿寒湖 釧路市 地 31 同阿寒湖畔、網走線 [注36] 同 網走市 津別町 地 35 室蘭、浦河線 室蘭市 浦河郡浦河町 鵡川町、苫小牧市 [注37] 準 200 士別、苫前線 上川郡士別町 苫前郡苫前町 幌加内村 地 2 札幌、浦河線 札幌市 浦河郡浦河町 苫小牧市 準 2 札幌、留萌線 同 留萠市 石狩町、浜益村 準 97 稚内、猿払線 稚内市 宗谷郡猿払村 準 69 浦河、市父線 浦河郡浦河町 静内郡静内町字御園 準 168 旭川、松山線 旭川市 上川郡東川村 東旭川村 準 58 稚内、船泊線 稚内市 礼文郡船泊村 香深村 準 157 帯広、別府線 帯広市 河西郡川西村別府 準 161 北村、美唄停車場線 空知郡北村 美唄市美唄停車場 準 10 浜益、滝川停車場線 浜益郡浜益村 空知郡滝川町滝川停車場 当別町、新十津川村 準 139 幌加内、士別線 雨竜郡幌加内村 上川郡士別町 準 125
[注38]旭川、留萌線 旭川市 留萌市 多度志村、沼田町 地 6 旭川、稚内線 同 稚内市 名寄町、中頓別町、宗谷村 準 59 枝幸港、小頓別停車場線 枝幸郡枝幸町枝幸港 枝幸郡中頓別町小頓別停車場 歌登村 準 145 紋別、旭川線 紋別郡紋別町 旭川市 滝ノ上町 [注39] 準 63 網走、滝ノ上線 網走市 紋別郡滝ノ上町 上渚滑村 準 128 生田原、下湧別線 紋別郡生田原村 同湧別町 遠軽町 準 142 留辺蘂、阿寒湖畔線 常呂郡留辺蘂町 阿寒郡阿寒村阿寒湖畔 陸別町 準 86 標津、厚岸港線 標津郡標津村 厚岸郡厚岸町厚岸港 標茶町 準 72 帯広、本別線 帯広市 中川郡本別町 音更町、池田町 [注40] 準 115 士幌、本別線 河東郡士幌村 同 地 51 新得、士幌線 上川郡新得町 河東郡士幌村 鹿追村 地 49 千歳、支笏湖線 千歳郡千歳町 千歳郡千歳町支笏湖 準 109 広尾、幕別線 広尾郡広尾町 中川郡幕別町 大樹町 地 16 小樽停車場線 小樽市 小樽市小樽停車場 地 17 小樽港線 同 同小樽港 地 13 札幌停車場線 札幌市 札幌市札幌停車場 地 56 苫小牧停車場線 苫小牧市 苫小牧市苫小牧停車場 地 18 旭川停車場線 旭川市 旭川市旭川停車場 地 19 留萌停車場線 留萌市 留萌市留萌停車場 地 20 留萌港線 同 留萌市留萌港 地 21 網走停車場線 網走市 網走市網走停車場 地 24 釧路停車場線 釧路市 釧路市釧路停車場 地 23 帯広停車場線 帯広市 帯広市帯広停車場 準 12 函館、椴法華線 函館市 亀田郡椴法華村 戸井村 準 33 倶知安、赤井川線 虻田郡倶知安町 余市郡赤井川村 準 152 幌泉、襟裳線 幌泉郡幌泉村 幌泉郡幌泉村襟裳 準 50 旭川、江丹別線 旭川市 上川郡江丹別村 準 163 留萌、達布線 留萌市 留萌郡小平村達布 準 82 根室、歯舞線 根室郡根室町 花咲郡歯舞村 準 177 網走、東藻琴線 網走市 網走郡東藻琴村 準 186 尾田、上更別停車場線 広尾郡大樹町字尾田 河西郡更別村、上更別停車場 準 148 赤井川、余市停車場線 余市郡赤井川村 余市郡余市町余市停車場 準 [注41] 椴法華、森港線 亀田郡椴法華村 茅部郡森町森港
(筆者注)
- 表中では「同」を用いて省略している箇所がありますが、原文通りに掲載しました。また、原文に含まれる読点はそのまま表記しました。
- 原文の「経過地」の欄では一部を除いて市町村名を区切る読点がありませんが、本ページでは適宜読点を補いました。
- 整理番号は旧道路法における道路種別によって分けられており、地方費道だった路線は「地NN」(NNは算用数字)の形式で、準地方費道だった路線は「準NN」の形式で表記されています。ただし、注32の通り、岩見沢苫小牧線のみ現行道路法で認定された道道路線です。
- 注26
- 現在「神居古潭」という地名があるのは旭川市神居町(旧:上川郡神居村)ですが、認定時の告示よりこの路線の終点は現在の旭川市江丹別町春日(国鉄函館本線の神居古潭駅があった。駅は昭和44(1969)年に廃止)にあったことがわかりました。詳細は認定時のページに譲りますが、石狩川を渡る神龍橋(現:神居大橋)が道路付属物として告示されていることが判断材料となります。
- 注27
- 原文では「上ノ町村」の誤記。
- 注28
- 経過地の順が実際と異なります。「沼田町、羽幌町」と表記するのが正しいでしょう。
- 注29
- 原文では「小清水村」の誤記。昭和28年10月1日に町制施行済みです。
- 注30
- 原文では「寿都郡黒松内村蕨岱停車場」の誤記。蕨岱駅は長万部町内にあります。
- 注31
- 原文ママ。「同」では「空知郡」となるので誤りで、「樺戸郡」と表記するのが正しいです。
- 注32
- 地方費道・準地方費道の別が記されていませんが、この路線だけ現行道路法施行後に認定された道道です(昭和28年3月23日認定、参考: 道道資料北海道)。
岩見沢苫小牧線は現在の国道234号の前身となった路線で、現行道路法施行までは国道28号の一部でした。現行道路法施行の際に従来の国道が(道路法施行法第2条により)廃止扱いになったものの、道内の国道の中で唯一一級国道に引き継がれなかった区間です。したがって、一時期国道でも道道でもない区間となったため、その状態を解消するために道道に認定されました。その後昭和28年5月18日政令第96号で二級国道岩見沢苫小牧線が指定されたことにより役目を終え、この日の告示で廃止されました。 - 注33
- 経過地の順が実際と異なります。「上ノ国村、大島村」の順が正しいでしょう。
- 注34
- 原文ママ。認定時の告示で上川郡内の経過地として指定されていたのは永山村と愛別村字中越(現・上川町)であることから、「上川町」の誤記である可能性が高いです。
- 注35
- 認定時の路線名は「弟子屈根室線」です。地方費道昇格前の準地方費道が根室弟子屈線(130号、昭和10年認定)であったため、誤ってそちらの路線名と起終点を記載してしまった可能性が考えられます。
なお、北海道企画部統計課発行の『北海道統計書』第57回(昭和23年) 第2巻(国立国会図書館デジタルコレクションにて館内でのみ閲覧可能)などの資料では「地方費道弟子屈根室線」と、北海道開発局発行の『北海道開発事業実施概要』昭和25年度(国立国会図書館デジタルコレクションにて登録利用者のみ閲覧可能)などの資料では「地方費道根室弟子屈線」と記されており、公的な文書でさえも路線名が一致しない状態です。もっとも、どちらの資料も誤字脱字が多く路線名の明確な誤記も散見されるため、「根室弟子屈線」が誤記であるかどうかを断定できるだけの信頼性がある資料とはいえませんが... - 注36
- 原文ママ。路線名を省略せず記載しているため「同」は不要です。路線名を略記する場合ならば「同、網走線」とするべきでしょう。
- 注37
- 経過地の順が実際と逆になっています。正しくは「苫小牧市、鵡川町」でしょう。
- 注38
- 原文ママ。準地方費道125号は添牛内士別線(昭和14年2月22日廃止)なので、誤記です。旭川留萌線は地方費道と準地方費道の両方の路線が存在しましたが、多度志村と沼田町を経由することから大正9年4月1日認定の準地方費道45号の方を指していると考えられます。なお、地方費道37号旭川留萌線は納内村と秩父別村を経由する路線で、昭和32年7月25日の廃止です。
- 注39
- 原文では「滝ノ上村」の誤記。昭和22年10月1日に町制施行済みです。
- 注40
- 音更町は認定時の告示では存在しなかった経過地です。昭和14年10月14日に行われたルート変更により、音更町(変更当時は音更村)を通るようになりました。
- 注41
- 原文ママ。整理番号の記述がありませんが、大正9年4月1日に認定された準地方費道13号です。
この日の時点での道道・地方費道・準地方費道一覧
この日の告示の時点では、現行道路法における道道(主要地方道・一般道道)のほか、旧道路法で認定され、道路法施行法によって引き継がれた地方費道・準地方費道が多数残っていました。昭和29年3月30日時点で存在していた路線を反映した路線網図は下図の通りです。画像をクリックするとPDFで詳細な図を表示します。
また、この日の時点で存在していた路線の一覧を以下に掲載します。
道道
整理番号 | 路線名 |
---|---|
主要道道 | |
2 | 留辺蘂上川線 [注42] |
3 | 小樽定山渓線 [注42] |
4 | 白糠本別線 [注42] |
5 | 洞爺湖登別線 [注42] |
6 | 札幌夕張線 |
7 | 旭川芦別線 |
8 | 函館臼尻森線 |
9 | 江差木古内線 |
10 | 倶知安喜茂別線 |
11 | 札幌沼田線 |
12 | 岩見沢月形線 |
13 | 北見常呂線 |
14 | 網走小清水弟子屈線 |
15 | 根室中標津線 |
16 | 釧路弟子屈線 |
17 | 八雲熊石線 |
18 | 長万部東瀬棚線 |
19 | 寿都黒松内線 |
20 | 岩内小沢線 |
21 | 千歳鵡川線 |
22 | 月形厚田線 |
23 | 赤平砂川線 |
24 | 滝川浜益線 |
25 | 士別沼田線 |
26 | 浜頓別常盤線 |
27 | 枝幸常盤線 |
28 | 紋別上川線 |
29 | 遠軽上湧別線 |
30 | 留辺蘂西足寄線 |
31 | 中標津標茶線 |
32 | 中標津標津線 |
33 | 厚岸標茶線 |
34 | 幕別西足寄線 |
35 | 本別新得線 |
36 | 幕別大樹線 |
37 | 支笏湖公園線 |
38 | 小樽港線 |
39 | 札幌停車場線 |
40 | 苫小牧停車場線 |
41 | 旭川停車場線 |
42 | 留萌停車場線 |
43 | 留萌港線 |
44 | 網走停車場線 |
45 | 釧路停車場線 |
46 | 釧路港線 |
47 | 帯広停車場線 |
一般道道 | |
48 | 岩見沢停車場線 |
49 | 北見津別線 |
50 | 八雲停車場線 |
52 | 滝川停車場線 |
53 | 湧別上湧別線 |
54 | 陸別上足寄線 |
55 | 帯広音更池田線 |
56 | 稚内浜鬼志別港線 |
57 | 沼川兜沼停車場線 |
58 | 築別御料羽幌線 |
59 | 上遠別遠別線 |
60 | 上士別剣淵停車場線 |
61 | 下川風連線 |
62 | 美沢美瑛線 |
63 | 当別浜益港線 |
64 | 多度志納内停車場線 |
65 | 狩太ニセコ線 |
66 | 昆布停車場ニセコ線 |
67 | 厚沢部上磯線 |
68 | 苫小牧支笏湖線 |
69 | 穂別停車場幌去線 |
70 | 荷負静内線 |
71 | 比宇厚賀停車場線 |
72 | 滑若新冠停車場線 |
73 | 尾田豊頃停車場線 |
74 | 椴山計根別線 |
75 | 遠軽鴻之舞線 |
76 | 春日置戸線 |
77 | 訓子府相内線 |
78 | 旭川大雪山層雲峡線 |
79 | 松山美瑛線 |
80 | 川西芽室音更線 |
81 | 大滝白老停車場線 |
82 | 北見網走線 |
83 | 倶多楽湖公園線 |
84 | 船泊香深港線 |
85 | 三笠栗山線 |
86 | 江差停車場線 |
87 | 音更池田線 |
88 | 八千代帯広線 |
89 | 訓子府陸別線 |
90 | 北見美幌線 |
92 | 奈井江北村岩見沢線 |
93 | 美唄月形線 |
94 | 板谷佐久停車場線 |
95 | 大江小樽線 |
96 | 大滝伊達線 |
97 | 襟裳公園線 |
98 | 新開旭川線 |
99 | 歌登咲来停車場線 |
100 | 塘路厚岸線 |
101 | 円山佐呂間線 |
102 | 幌加内旭川線 |
103 | 川上留萌線 |
104 | 根室半島線 |
105 | 霧多布厚岸線 |
106 | 山園藻琴停車場線 |
107 | 昭和恵比島停車場線 |
108 | 雄別釧路線 |
109 | 愛山渓上川線 |
110 | 赤井川余市線 |
111 | 遠軽留辺蘂線 |
112 | 尾札部戸井函館線 |
113 | 森港線 |
地方費道
整理番号 | 路線名 |
---|---|
1 | 札幌江差線 |
3 | 札幌根室線 |
8 | 帯広網走線 |
11 | 札幌岩内線 |
12 | 札幌円山線 |
14 | 函館停車場線 |
15 | 倶知安停車場線 |
22 | 網走港線 |
25 | 根室港線 |
26 | 根室停車場線 |
34 | 札幌室蘭線 |
37 | 旭川留萌線 |
39 | 美幌弟子屈線 |
42 | 帯広然別線 |
43 | 根室飛行場線 |
44 | 旭川吹上線 |
45 | 戸井函館線 |
48 | 美幌川湯線 |
50 | 入舸余市線 |
52 | 上川停車場線 |
54 | 名寄紋別港線 |
57 | 名寄天塩港線 |