昭和32年7月25日

この日の告示について

昭和29年3月30日に主要地方道を中心に道道の認定が行われましたが、依然として多くの地方費道・準地方費道が残っていました。この日の告示では残りの地方費道・準地方費道の大半を廃止し(告示第1488号)、それらに代わる道道の認定が行われました(告示第1487号)。地方費道は全路線が廃止され、準地方費道も北方領土へ通じる路線以外は7路線まで減りました。この日の告示以降も残存していた路線は同年の10月1日に大半が廃止されました。


告示の条文

以下に告示の全文および表を掲載します。原文は縦書きで、整理番号はすべて漢数字です。表中の旧字体は新字体に、整理番号の漢数字は算用数字にそれぞれ修正しました。なお、表中の「同」は省略しない元の表記で置き換えました。地方費道・準地方費道から道道への移り変わりの時期にある重要な告示ですので、道道を認定した告示も全文を掲載します。

北海道告示第千四百八十七号

道路法第七条の規定により、道道の路線を次のように認定する。

その関係図面は、北海道土木部において一般の縦覧に供する。

昭和三十二年七月二十五日

北海道知事田中敏文

整理
番号
路線名起点終点重要な
経過地
183久遠宮野線久遠郡大成村字久遠久遠郡大成村字宮野-
184太櫓北桧山[注1]瀬棚郡北桧山町字太櫓 [注1]瀬棚郡北桧山町字豊岡 [注1]-
185亀田函館線亀田郡亀田村字赤川通函館市万代町-
186大沼公園鹿部線亀田郡七飯町大沼町道道函館臼尻森線交点
茅部郡鹿部村字鹿部
-
187大沼公園市渡線亀田郡七飯町大沼町二級国道函館江差線交点
亀田郡大野町
-
188渡島大野停車場線渡島大野停車場
亀田郡大野町
道道大沼公園市渡線交点
亀田郡大野町 [注2]
-
189八雲今金線山越郡八雲町字鉛川瀬棚郡今金町字今金-
190七飯療養所線 [注3]七飯停車場
亀田郡七飯町
[注3]
七飯療養所
亀田郡七飯町
[注3]
-
191上磯亀田湯川線上磯郡上磯町字飯生町函館市湯倉町亀田村
192神恵内入舸古平線古宇郡神恵内村古平郡古平町浜町積丹町
194留寿都狩太線虻田郡留寿都村字留寿都虻田郡狩太町元町真狩村
195熱郛熱郛停車場線寿都郡三和村字熱郛熱郛停車場
寿都郡三和村
-
196大成黒松内停車場線寿都郡三和村字大成 [注4]黒松内停車場
寿都郡三和村
-
197磯谷蘭越線寿都郡寿都町字磯谷町磯谷郡蘭越町字蘭越-
198岩内蘭越線岩内郡岩内町字高台磯谷郡蘭越町字蘭越-
199蕨岱国富停車場線岩内郡共和村字蕨岱国富停車場
岩内郡共和村
-
200岩内港線岩内港
岩内郡岩内町
二級国道小樽江差線交点
岩内郡岩内町字万代
-
201倶知安停車場線倶知安停車場
虻田郡倶知安町
一級国道五号線交点
虻田郡倶知安町北一西一
-
202京極豊浦線虻田郡京極村字京極虻田郡豊浦町幸町真狩村
203白老喜茂別線白老郡白老町字白老虻田郡喜茂別町字尻別大滝村
204寿都停車場線寿都停車場
寿都郡寿都町
二級国道小樽江差線交点
寿都郡寿都町渡島町
-
205納内停車場内大部線納内停車場
雨竜郡納内村
一級国道十二号線交点
空知郡音江村字内大部
-
206納内一已深川線雨竜郡納内村字納内雨竜郡深川町- [注5]
207茨戸札幌線札幌市篠路町字茨戸札幌市北八条東一丁目-
208石狩手稲線石狩郡石狩町字花畔札幌郡手稲町-
209輪厚栗山線札幌郡広島村字輪厚夕張郡栗山町字栗山幌向村
210江別長沼線江別市夕張郡長沼町幌向村
211栗沢幌向線空知郡栗沢町道道江別長沼線交点
空知郡幌向村
-
212栗山恵庭線夕張郡栗山町千歳郡恵庭町長沼町
213千歳由仁線千歳郡千歳町字錦町夕張郡由仁町-
214江別恵庭線江別市千歳郡恵庭町広島村
215当別栗沢線石狩郡当別町西小川通空知郡栗沢町新篠津村
岩見沢市
216岩見沢三笠線岩見沢市三笠市-
217幾春別三笠線三笠市字幾春別三笠市-
218月形峯延[注6]樺戸郡月形町一級国道十二号線交点
美唄市字峯延 [注6]
-
219美唄炭山線美唄市美唄炭山美唄市-
220琴似停車場線琴似停車場
札幌市琴似町
一級国道五号線交点
札幌市琴似町
-
221琴似停車場新琴似線琴似停車場
札幌市琴似町
二級国道札幌留萌線交点
札幌市琴似町新琴似
-
222当別石狩線石狩郡当別町西小川通石狩郡石狩町-
223奈井江浦臼線空知郡奈井江町道道札幌沼田線交点
樺戸郡浦臼村
-
224増毛妹背牛線増毛郡増毛町字信砂雨竜郡妹背牛町 [注7]北竜村
225深川追分線雨竜郡深川町本町九丁目道道札幌沼田線交点
雨竜郡雨竜村字追分
-
226江部乙雨竜線空知郡江部乙町道道札幌沼田線交点
雨竜郡雨竜村
-
227妹背牛停車場線妹背牛停車場
雨竜郡妹背牛町
道道深川追分線交点
雨竜郡妹背牛町 [注8]
-
228深川多度志線雨竜郡深川町道道士別沼田線交点
雨竜郡多度志村字多度志
-
229幌加内和寒線雨竜郡幌加内村字幌加内上川郡和寒町-
230沼田妹背牛線雨竜郡沼田町雨竜郡妹背牛町本通東三-
231砂川新十津川線空知郡砂川町道道札幌沼田線交点
樺戸郡新十津川町 [注9]
-
232深川停車場線深川停車場
雨竜郡深川町
二級国道旭川留萌線交点
雨竜郡深川町本町九丁目
-
233伊達洞爺線有珠郡伊達町字長流虻田郡洞爺村字向洞爺壮瞥村
234豊浦洞爺線虻田郡豊浦町字幸町虻田郡洞爺村字向洞爺-
235豊浦停車場線豊浦停車場
虻田郡豊浦町
一級国道三七号線交点
虻田郡豊浦町海岸町
-
236夕張鵡川線夕張市鹿の谷一丁目勇払郡鵡川町穂別村
237登別停車場線登別停車場
幌別郡幌別町
一級国道三六号線交点
幌別郡幌別町字登別
-
238厚真浜厚真停車場線勇払郡厚真村浜厚真停車場
勇払郡厚真村
-
239浦河港線浦河港
浦河郡浦河町
二級国道帯広浦河線交点
浦河郡浦河町
-
240富川停車場線富川停車場
沙流郡門別町
二級国道室蘭浦河線交点
沙流郡門別町
-
241追分停車場線追分停車場
勇払郡追分町
二級国道岩見沢苫小牧線交点
勇払郡追分町
-
242吹上上富良野線空知郡上富良野町字吹上二級国道旭川浦河線交点
空知郡上富良野町
-
243智恵文停車場線智恵文停車場
名寄市
一級国道四〇号線交点
名寄市字智恵文
-
244温根別剣淵停車場線士別市字温根別剣淵停車場
上川郡剣淵村
-
245和寒旭川線上川郡和寒町字西町旭川市鷹栖村
246比布当麻東川線上川郡比布村上川郡東川村東旭川村
247東川東神楽旭川線上川郡東川村旭川市東神楽村
249比布愛別停車場線上川郡比布村北二線一一号 [注10]愛別停車場
上川郡愛別村
-
250朝日士別線上川郡朝日村字似峡士別市大通九丁目-
251士別停車場線士別停車場
士別市
一級国道四〇号線交点
士別市大通九丁目
-
254上川停車場線上川停車場
上川郡上川町
一級国道三九号線交点
上川郡上川町字東町
-
255雄武美深線紋別郡雄武町中川郡美深町-
256増毛港線増毛港
増毛郡増毛町
二級国道札幌留萌線交点
増毛郡増毛町弁天町
-
257幌延線天塩郡幌延村字幌延天塩郡幌延村 [注11]-
258雄信内停車場線雄信内停車場
天塩郡幌延村 [注12]
一級国道四〇号線交点
天塩郡天塩町字雄信内
-
259天売島線 [注13]苫前郡羽幌町字弁天苫前郡羽幌町字アイカケ-
260利尻島線 [注14]利尻郡利尻町利尻郡利尻町- [注14]
261沓形港線沓形港
利尻郡利尻町
道道利尻島線交点
利尻郡利尻町 [注15]
-
262紋別港線紋別港
紋別市
二級国道網走稚内線交点
紋別市
-
263斜里清里線斜里郡斜里町斜里郡清里町 [注16]-
264常呂上佐呂間線常呂郡常呂町常呂郡佐呂間町字上佐呂間-
265北見置戸線北見市大通西六丁目常呂郡置戸町訓子府町
266紋別丸瀬布線紋別市紋別郡丸瀬布町-
267丸瀬布上渚滑線紋別郡丸瀬布町紋別市字上渚滑-
268留辺蘂停車場線留辺蘂停車場
常呂郡留辺蘂町
道道留辺蘂上川線交点
常呂郡留辺蘂町
-
269美幌斜里線網走郡美幌町斜里郡斜里町小清水町
東藻琴村
270宇登呂斜里線斜里郡斜里町字宇登呂斜里郡斜里町-
271日吉端野線常呂郡常呂町字日吉一級国道三十九号線交点
常呂郡端野村字二区 [注17]
-
272滝の上西興部線 [注18]紋別郡滝の上町 [注18]紋別郡西興部村-
273津別陸別線網走郡津別町足寄郡陸別町-
274美幌停車場線美幌停車場
網走郡美幌町
一級国道三九号線交点
網走郡美幌町
-
275紋別停車場線紋別停車場
紋別市
二級国道網走稚内線交点
紋別市
-
276網走港線網走港
網走市
一級国道三十九号線交点
網走市南四条東四丁目
-
277花咲港線花咲港
根室郡根室町
二級国道釧路根室線交点
根室郡根室町常盤町
-
278屈斜路摩周湖畔線川上郡弟子屈町字カツテキナイ [注19]二級国道網走斜里根室線交点
川上郡弟子屈町
-
279落石根室線花咲郡和田村字落石根室郡根室町字光和町-
280霧多布港線霧多布港
厚岸郡浜中村
二級国道釧路根室線交点
厚岸郡浜中村
-
281羅臼標津停車場[注20]目梨郡羅臼村標津停車場
標津郡標津村 [注20]
-
282昆布森釧路線釧路郡釧路村字昆布森釧路市-
283中西別計根別線野付郡別海村字中西別標津郡中標津町計根別-
284弟子屈鶴居釧路線川上郡弟子屈町釧路市大通鶴居村
285根室停車場線根室停車場
根室郡根室町
二級国道釧路根室線交点
根室郡根室町常盤町
-
286根室港線根室港
根室郡根室町
二級国道釧路根室線交点
根室郡根室町本町四丁目
-
287白糠停車場線白糠停車場
白糠郡白糠町
一級国道三八号線交点
白糠郡白糠町
-
288新得帯広線上川郡新得町帯広市芽室町
289音更新得線河東郡音更町上川郡新得町鹿追村
290清水然別湖線上川郡清水町河東郡鹿追村然別湖畔鹿追村
291東瓜幕芽室線河東郡鹿追村東瓜幕 [注21]河西郡芽室町-
292糠平上士幌線河東郡上士幌町字糠平二級国道弟子屈帯広線交点
河東郡上士幌町
-
293上士幌音更線河東郡上士幌町河東郡音更町字下士幌士幌村
294清水大樹線上川郡清水町字上毛根 [注22]広尾郡大樹町中札内村
295中美生芽室線河西郡芽室町字中美生河西郡芽室町字南弥生-
296糠内芽室線中川郡幕別町字糠内河西郡芽室町帯広市
297池田浦幌線中川郡池田町十勝郡浦幌町豊頃村
298本別浦幌線中川郡本別町十勝郡浦幌町-
299浦幌大樹線十勝郡浦幌町広尾郡大樹町-
300湧洞豊頃停車場線中川郡豊頃村字湧洞豊頃停車場
中川郡豊頃村
-
302旅来豊頃停車場線中川郡豊頃村字旅来豊頃停車場
中川郡豊頃村
-
303中札内停車場線中札内停車場
河西郡中札内村
二級国道帯広浦河線交点
河西郡中札内村
-
304砂川停車場線砂川停車場
空知郡砂川町
一級国道一二号線交点
空知郡砂川町
-

(筆者注)

  • 所々に飛んでいる番号がありますが、いずれも10月1日の告示で認定されました(193・248・252・253・301号)。これらの路線に対応する準地方費道は同日まで存続しています。
注1
原文ママ。公式表記では「北檜山」が使われます。
注2
告示に法該当号の記載はありませんが、主要停車場を起点とし一級国道・二級国道・第1号~第4号のいずれかに該当する道道のいずれかとの交点を終点とする、道路法第7条第1項第5号に該当する路線と解釈されます。しかし、(道道187号)大沼公園市渡線は主要な観光地を起点、二級国道との交点を終点としており、第5号該当路線として認定された路線と解釈されるため、第5号該当路線の終点としては不適です。のちに二級国道函館江差線(現: R227)交点を終点にしたことで適法な路線となりました(参考: 『道道資料北海道』)。
注3
主要停車場を起点としながらも、終点が一級国道・二級国道・道道との交点、観光地のいずれにも該当しない特異な路線です。道路法第7条第1項第6号に該当する路線(地方開発のため特に必要な道路)と解釈されますが、第6号該当路線を主要停車場に接続する場合は停車場を終点とするのが原則です。旧道路法から引き継いだ路線の再編成では建設省の通達に厳密な部分で従っていない路線認定が散見されましたが、七飯療養所線はその中でも特異なケースといえます。また、起点の七飯停車場が路線名に含まれていないという点でも特異性があります。
注4
原文では「寿都三和村」の誤記。
注5
この告示では重要な経過地の記載がありませんが、廃止時の告示では一已村が記載されているそうです(参考: 『道道資料北海道』)。
注6
原文ママ。一般的には「峰延」と書かれることが多く、道路標識でも「峰延」表記が使用されています。
注7
原文では「妹背町」の誤記。
注8
注2でも述べたとおり、道路法第7条第1項第5号に該当する路線の終点となりうる道道路線は道路法第7条第1項第1号~第4号のいずれかに該当する必要があります。しかし、(道道225号)深川追分線は主要地を起点、第1号該当の道道路線との交点を終点としており、第5号該当路線として認定された路線と解釈されるため、第5号該当路線の終点としては不適です。終点では(道道224号)増毛妹背牛線とも接続しており、(主要地同士を結ぶ)第1号該当路線と解釈されるそちらを記載するべきでしょう。
なお、深川追分線はのちに主要地方道に指定され、(主要地同士を結ぶ第1号該当路線と解釈される)深川雨竜線に変更されました(参考: 『道道資料北海道』)。一方で増毛妹背牛線は主要地方道指定に伴う路線再編で第5号該当路線の増毛稲田線となった(参考: 『道道資料北海道』)ため、結果的には深川追分線交点を終点の表記にしておいたことが「正解」となりました。
注9
原文では「新十津川村」の誤記。昭和32年1月1日に町制施行済みです。
注10
原文では「北二線一一号号」の誤記。なお、当時は国道のルートが異なっていたため、現在とは交点の位置が違います。
注11
道路法第7条第1項第6号に該当する路線と解釈されるため終点で交差する道路の路線名が記載されていませんが、幌延村の中心部を起点として一級国道40号線交点を終点とする路線です(現在のr121の一部)。
注12
原文では「天塩郡天塩町」の誤記。雄信内(おのっぷない)駅の所在地は天塩郡幌延村(当時)です。なお、国道交点がある天塩町内の地名は「おのぶない」と読みます。
注13
現在の道道548号天売島線(字弁天のフェリーターミナル付近を起点とし、島内を時計回りに走る路線)とは異なり、字弁天の天売港付近を起点とし、天売島南部の字相影までを結ぶ路線でした。
注14
重要な経過地の記載はありませんが、東利尻村(現: 利尻富士町)を通過し、利尻島全体を循環する路線となっています。『北海道道路粁程表』などの資料より、沓形を起点とし、鴛泊、鬼脇、仙法志を経由して沓形に戻る時計回りの路線と推測されます。
注15
注2でも述べたとおり、道路法第7条第1項第5号に該当する路線の終点となりうる道道路線は道路法第7条第1項第1号~第4号のいずれかに該当する必要があります。しかし、(道道260号)利尻島線は第6号該当路線(離島における特例的な循環線)として認定された路線と解釈されるため、第5号該当路線の終点としては不適です。のちに主要地方道指定に係る路線再編で利尻島線が廃止され、終点で交差する路線が(主要地同士を結ぶ第1号該当路線である)東利尻利尻線(現: r105利尻富士利尻線)に変更されたことで適法な路線となりました(参考: 『道道資料北海道』)。
注16
昭和33年発行の『北海道道路図』等の資料によると、終点は清里町の中心部ではなく、札弦を通り越した網走小清水弟子屈線(現: R391)交点にあるとされています(実延長からみても札弦より先に終点があることは確定的です)。しかし、現行の町界は交点の東側にあり、交点は小清水町内です。
注17
原文は「三十九線」の誤記。
注18
原文ママ。公式表記は「滝上」です。
注19
原文ママ。地形図等の資料より、「サッテキナイ」とすべきところの誤記と考えられます。
注20
駅名は「根室標津」ですが、路線名と終点の表記では「根室」が省かれています。後続の道道737号標津停車場線も同様です。
注21
原文では「士幌村東瓜幕」の誤記。この誤りは準地方費道時代から引き継がれており、1994年に主要地方道昇格に伴って告示内容を改正した際にようやく修正されました(参考: 『道道資料北海道』)。
注22
起点の上毛根は十勝川左岸の地名です(現在のr734熊牛御影線の起点)。主要地方道に昇格した際に上毛根~御影間を熊牛御影線として分離しました。なお、認定当時は二級国道帯広浦河線(現:国道236号)のルートが現在と異なり上札内・尾田経由だったため、清水大樹線は更別・上更別・尾田経由のルートでした。

北海道告示第千四百八十八号

道路法第十条第一項の規定により、次の道道の路線を廃止する。

その関係図面は、北海道土木部において一般の縦覧に供する。

昭和三十二年七月二十五日

北海道知事田中敏文

整理
番号
路線名起点終点重要な
経過地
19
(準19)
江差久遠線桧山郡江差町 [注23]久遠郡大成村字久遠-
20
(準20)
江差太櫓線桧山郡江差町 [注23]瀬棚郡北檜山町字太櫓 [注24]-
89
(準89)
函館亀田線函館市亀田郡亀田村-
94
(準94)
函館鹿部線函館市茅部郡鹿部村七飯町
23
(準23)
渡島大野停車場線 [注25]亀田郡大野町亀田郡大野町渡島大野停車場-
1
(地1)
札幌江差線札幌市桧山郡江差町-
95
(準95)
今金八雲線瀬棚郡今金町山越郡八雲町-
146
(準146)
七飯療養所線亀田郡七飯町療養所 [注26]亀田郡七飯町七飯停車場 [注26]-
123
(準123)
上磯湯の川線 [注27]上磯郡上磯町函館市湯の川 [注27]-
122
(準122)
釣懸青苗線奥尻郡奥尻村釣懸奥尻郡奥尻村青苗-
14
(地14)
函館停車場線函館市函館市函館停車場-
45
(地45)
戸井函館線亀田郡戸井村函館市-
14
(準14)
函館大野線函館市亀田郡大野町-
50
(地50)
入舸余市線積丹郡入舸村 [注28]余市郡余市町積丹町
古平町
29
(準29)
入舸岩内線積丹郡入舸村 [注28]岩内郡岩内町神恵内村
34
(準34)
留寿都狩太停車場線虻田郡留寿都村虻田郡狩太町 [注29]真狩村
195
(準195)
熱郛熱郛停車場線寿都郡三和村寿都郡三和村熱郛停車場-
135
(準135)
黒松内静狩線寿都郡三和村山越郡長万部町字静狩-
26
(準26)
倶知安磯谷線虻田郡倶知安町寿都郡寿都町磯谷-
149
(準149)
岩内港蘭越停車場線岩内郡岩内町岩内港磯谷郡蘭越町蘭越停車場-
198
(準198)
倶知安蕨岱線 [注29の2]虻田郡倶知安町 [注29の2]岩内郡共和村字蕨岱 [注29の2]-
11
(地11)
札幌岩内線札幌市岩内郡岩内町三和村 [注30]
15
(地15)
倶知安停車場線虻田郡倶知安町虻田郡倶知安町倶知安停車場-
120
(準120)
京極豊浦線虻田郡京極村虻田郡豊浦町-
27
(準27)
大滝倶知安線有珠郡大滝村虻田郡倶知安町-
(81)
[注31]
大滝白老停車場線有珠郡大滝村白老郡白老町白老停車場-
101
(準101)
寿都停車場線寿都郡寿都町寿都郡寿都町寿都停車場-
12
(地12)
札幌円山線札幌市札幌市円山札幌神社第二鳥居 [注32]-
37
(地37)
旭川留萌線 [注33]旭川市留萌市深川町
沼田町
4
(準4)
札幌篠路線札幌市札幌市字篠路-
192
(準192)
茨戸札幌線札幌市字茨戸札幌市-
8
(準8)
石狩軽川停車場線石狩郡石狩町札幌郡手稲町手稲停車場 [注34]-
167
(準167)
輪厚栗山線札幌郡広島村輪厚夕張郡栗山町-
106
(準106)
長沼江別線夕張郡長沼町江別市幌向村
36
(準36)
岩見沢幌向線岩見沢市空知郡幌向村栗沢町
5
(準5)
札幌恵庭線札幌市千歳郡恵庭町-
119
(準119)
恵庭栗山線千歳郡恵庭町 [注35]夕張郡栗山町-
35
(準35)
岩見沢長沼線岩見沢市夕張郡長沼町栗山町
136
(準136)
千歳由仁線千歳郡千歳町夕張郡由仁町長沼町
118
(準118)
恵庭江別線千歳郡恵庭町江別市広島村
194
(準194)
栗沢上幌向停車場線空知郡栗沢町岩見沢市上幌向停車場 [注36]-
193
(準193)
当別上幌向停車場線石狩郡当別町岩見沢市上幌向停車場 [注36]新篠津村
166
(準166)
万字炭山岩見沢停車場線空知郡栗沢町万字炭山岩見沢市岩見沢停車場-
38
(準38)
岩見沢三笠線岩見沢市三笠市-
144
(準144)
幾春別岩見沢線 [注37]三笠市字幾春別岩見沢市 [注38]-
159
(準159)
月形峯延停車場線 [注6]樺戸郡月形町美唄市峯延停車場 [注6]-
165
(準165)
美唄炭山美唄停車場線美唄市美唄炭山美唄市美唄停車場-
9
(準7)
[注39]
札幌新篠津線札幌市石狩郡新篠津村江別市
196
(準196)
琴似新琴似線札幌市琴似町札幌市字新琴似-
116
(準116)
石狩当別線石狩郡石狩町石狩郡当別町-
88
(準88)
札幌当別線札幌市石狩郡当別町江別市
40
(準40)
岩見沢浦臼線岩見沢市樺戸郡浦臼村 [注40]-
162
(準162)
増毛港妹背牛停車場線増毛郡増毛町増毛港雨竜郡妹背牛町妹背牛停車場-
111
(準117)
[注41]
雨竜深川線雨竜郡雨竜村雨竜郡深川町-
92
(準92)
岩見沢雨竜線岩見沢市雨竜郡雨竜村-
43
(準43)
深川和寒線雨竜郡深川町上川郡和寒町多度志村
幌加内村
42
(準42)
岩見沢秩父別線岩見沢市雨竜郡秩父別村深川町
39
(準39)
岩見沢北線岩見沢市空知郡北村-
191
(準191)
秩父別妹背牛停車場線雨竜郡秩父別村雨竜郡妹背牛町妹背牛停車場-
199
(準199)
新十津川砂川停車場線樺戸郡新十津川町 [注9]空知郡砂川町砂川停車場-
44
(準44)
深川停車場線雨竜郡深川町雨竜郡深川町深川停車場-
34
(地34)
札幌室蘭線札幌市室蘭市喜茂別町
壮瞥村
150
(準150)
洞爺豊浦停車場線虻田郡洞爺村虻田郡豊浦町豊浦停車場-
66
(準66)
室蘭穂別線室蘭市勇払郡穂別村-
137
(準137)
穂別夕張線勇払郡穂別村夕張市-
96
(準96)
カルルス登別停車場線幌別郡幌別町字カルルス幌別郡幌別町登別停車場-
70
(準70)
浦河富川停車場線浦河郡浦河町沙流郡門別町富川停車場-
151
(準151)
厚真浜厚真停車場線勇払郡厚真村勇払郡厚真村浜厚真停車場-
71
(準71)
浦河港線浦河郡浦河町浦河港 [注42]浦河郡浦河町 [注42]-
104
(準104)
追分停車場線勇払郡追分町勇払郡追分町追分停車場-
24
(準24)
倶知安室蘭線虻田郡倶知安町室蘭市留寿都村
44
(地44)
旭川吹上線旭川市空知郡上富良野町吹上-
103
(準103)
旭川智恵文線旭川市名寄市智恵文-
114
(準114)
旭川温根別線旭川市士別市字温根別-
188
(準188)
旭川和寒線旭川市上川郡和寒町-
154
(準154)
旭川東神楽線旭川市上川郡東神楽村-
134
(準134)
鷹栖神楽線上川郡鷹栖村上川郡神楽町東鷹栖村
永山町
東川村
169
(準169)
当麻比布線上川郡当麻村上川郡比布村-
189
(準189)
愛別比布停車場線上川郡愛別村上川郡比布停車場-
153
(準153)
似峡士別停車場線上川郡朝日村字似峡士別市士別停車場-
52
(準52)
富良野停車場線空知郡富良野町空知郡富良野町富良野停車場-
52
(地52)
上川停車場線上川郡上川町上川郡上川町上川停車場-
107
(準107)
雄武美深線紋別郡雄武町中川郡美深町-
54
(準54)
増毛港線増毛郡増毛町増毛郡増毛町増毛港-
53
(準53)
留萌幌延線留萌市天塩郡幌延村-
160
(準160)
天塩港雄信内停車場線 [注43]天塩郡天塩町天塩港天塩郡幌延村雄信内停車場 [注44]-
140
(準140)
留萌天売線留萌市苫前郡羽幌町天売-
55
(準55)
稚内鬼脇線稚内市利尻郡東利尻村字鬼脇東利尻村
56
(準56)
稚内沓形線稚内市利尻郡利尻町東利尻村
57
(準57)
沓形鬼脇線利尻郡利尻町沓形利尻郡東利尻村字鬼脇-
111
(準111)
沓形港線利尻郡利尻町沓形利尻郡利尻町沓形港-
(84)
[注31]
船泊香深港線礼文郡礼文村字船泊礼文郡礼文村香深港-
57
(地57)
名寄天塩港線名寄市天塩郡天塩町天塩港天塩町
54
(地54)
名寄紋別港線名寄市紋別市紋別港-
131
(準131)
川湯斜里線川上郡弟子屈町川湯斜里郡斜里町小清水町
61
(準61)
常呂留辺蘂線常呂郡常呂町常呂郡留辺蘂町佐呂間町
62
(準62)
網走置戸線網走市常呂郡置戸町-
126
(準126)
丸瀬布紋別線紋別郡丸瀬布町紋別市-
170
(準170)
上渚滑丸瀬布線紋別市字上渚滑紋別郡丸瀬布町-
171
(準171)
二股留辺蘂停車場線常呂郡留辺蘂町二股常呂郡留辺蘂町留辺蘂停車場-
172
(準172)
斜里美幌線斜里郡斜里町網走郡美幌町-
173
(準173)
ウトロ港斜里停車場線 [注45]斜里郡斜里町ウトロ港斜里郡斜里町斜里停車場-
178
(準178)
手師学端野停車場線常呂郡常呂町手師学常呂郡端野村端野停車場-
127
(準127)
滝の上瀬戸牛停車場線 [注46]紋別郡滝の上町 [注18]紋別郡西興部村瀬戸牛停車場-
8
(地8)
帯広網走線帯広市網走市音更町
足寄町
39
(地39)
美幌弟子屈線網走郡美幌町川上郡弟子屈町-
64
(準64)
北見停車場線北見市北見市北見停車場-
98
(準98)
網走女満別線網走市網走郡女満別町-
108
(準108)
網走生田原線網走市紋別郡生田原町-
112
(準112)
紋別停車場線紋別市紋別市紋別停車場-
22
(地22)
網走港線網走市網走市網走港-
3
(地3)
札幌根室線札幌市根室郡根室町滝川町
帯広市
釧路市
48
(地48)
美幌川湯線網走郡美幌町川上郡弟子屈町川湯-
87
(準87)
根室落石線根室郡根室町花咲郡和田村落石-
80
(準80)
釧路浜中線釧路市厚岸郡浜中村-
83
(準83)
根室羅臼線根室郡根室町目梨郡羅臼村標津村
79
(準79)
釧路昆布森線釧路市釧路郡釧路村昆布森-
158
(準158)
計根別西別線標津郡中標津町計根別野付郡別海村西別-
174
(準174)
川湯弟子屈線川上郡弟子屈町川湯川上郡弟子屈町-
175
(準175)
釧路弟子屈線釧路市川上郡弟子屈町-
26
(地26)
根室停車場線根室郡根室町字常盤町根室郡根室町根室停車場-
43
(地43)
根室飛行場線 [注47]根室郡根室町根室郡根室町根室飛行場 [注47]-
25
(地25)
根室港線根室郡本町四丁目 [注48]根室郡根室町根室港-
187
(準187)
茶路白糠停車場線白糠郡白糠町字茶路白糠郡白糠町白糠停車場-
143
(準143)
新得帯広線上川郡新得町帯広市芽室町
42
(地42)
帯広然別線帯広市河東郡鹿追村然別湖音更町
鹿追村
179
(準179)
東瓜幕芽室線河東郡士幌村東瓜幕 [注49]河西郡芽室町 [注50]-
100
(準100)
帯広鹿追線帯広市河東郡鹿追村-
180
(準180)
糠平帯広線河東郡上士幌町字糠平帯広市-
184
(準184)
上毛根御影停車場線上川郡清水町字上毛根上川郡清水町御影停車場-
183
(準183)
中美生御影停車場線河西郡芽室町字中美生上川郡清水町御影停車場-
182
(準182)
上美生芽室停車場線河西郡芽室町字上美生河西郡芽室町芽室停車場-
181
(準181)
上美生中札内停車場線河西郡芽室町上美生河西郡中札内村中札内停車場-
185
(準185)
中札内上更別停車場線河西郡中札内村河西郡更別村上更別停車場-
138
(準138)
幕別芽室線中川郡幕別町河西郡芽室町帯広市
176
(準176)
池田大津線河西郡池田町中川郡豊頃村字大津-
81
(準81)
釧路足寄線釧路市足寄郡足寄町浦幌町
本別町
75
(準75)
広尾豊頃停車場線広尾郡広尾町中川郡豊頃村豊頃停車場大樹町
113
(準113)
池田停車場線中川郡池田町中川郡池田町池田停車場-

(筆者注)

  • 原文の整理番号は地方費道と準地方費道を区別していないため、同じ数字が2回現れることがあります。本ページでは、原文通りの整理番号の後に赤字のカッコ書きで昭和29年3月30日の告示と同形式の整理番号(「地1」「準19」など)を併記します。
注23
原文ママ。公式表記では「檜山郡」が使われます。
注24
原文は「上檜山町」の誤記。
注25
原文ママ。昭和25年11月7日に路線名を変更しましたが、変更後の路線名は「大野渡島大野停車場線」となっています。この日認定した道道の路線名を誤って記載してしまった可能性が高いです。
注26
原文ママ。認定時の告示では七飯停車場を起点、七飯療養所を終点としているため、誤記の可能性が高いです。
注27
原文ママ。認定時の告示では「上磯湯川線」と表記されており、村名・地名も公式表記では「湯川」が使われます。
注28
原文ママ。積丹郡入舸村は昭和31年9月30日に美国郡美国町、積丹郡余別村と合併して積丹郡積丹町となっているため誤りです。他の欄にならえば「積丹郡積丹町入舸町」と書くのが適切でしょう。
注29
終点欄に「狩太停車場」が欠けています。
注29の2
原文ママ。認定時の告示では蕨台倶知安線区域決定時の告示や『北海道統計書』などの資料では蕨岱倶知安線と記載されており、路線名や起終点が食い違っています。大正6(1917)年測図昭和22(1947)年発行の地形図には「蕨台」の表記が見られる一方で、『北海道市町村行政区画』昭和12年4月現在などの資料では「ワラビタイ」と表記されており、この日の認定路線にも「蕨岱」表記が採用されているため、蕨岱倶知安線が正しい可能性が高いです。なお、(枢要地扱いが困難な)市町村内の道路元標以外の地点と他の市町村の道路元標を結ぶ路線では、枢要地扱いにできる道路元標側を終点とするのが通例であり、その点で倶知安蕨岱線という路線名は正しい可能性が低くなっています。
注30
原文ママ。札幌岩内線は三和村(現: 黒松内町)を経由しないため誤りです。認定時の告示では経過地として前田村が記載されているため、合併後の共和村を記載するのが適切でしょう。
注31
これらの路線は現行道路法施行後に認定された道道で、原文では整理番号がカッコ書きとなっています。大滝白老停車場線(81号)はこの日認定された白老喜茂別線(203号)に、船泊香深港線(84号)は昭和32年3月30日に認定された礼文島線(171号)に重複するため廃止されました。
注32
「札幌神社」とは現在の北海道神宮のことを指します(昭和39(1964)年改称)。第二鳥居は現在の北1条・宮の沢通から境内に入る地点(参考: 地理院地図)にあります。札幌神社は官社の中で最も社格の高い官幣大社の一つでした(道内の官社は他に国幣中社の函館八幡宮のみ)。旧道路法においては国道第一号が伊勢神宮に至る路線でしたが、同様にして主要な神社を「枢要ノ地」扱いとした府県道・地方費道路線も認定されており、札幌円山線はその一例といえます。なお、北海道内の地方費道・準地方費道路線で明確に神社を起終点としたものは札幌円山線しかありませんでした。
注33
旭川留萌線は地方費道と準地方費道で同名の路線が存在していましたが、昭和29年3月30日に準地方費道45号の方が廃止されたので、こちらは地方費道37号であると判断できます。準地方費道45号は音江・深川・多度志・沼田経由の路線でしたが、地方費道37号は納内・一已・深川・秩父別・沼田経由の路線でした。
注34
軽川駅が手稲駅に改称したのは昭和27年11月15日。
注35
原文では「千歳恵庭町」の誤記。
注36
原文では「岩見沢市字上幌向停車場」の誤記。
注37
原文では「幾春別三笠線」の誤記。
注38
原文では「三笠市」の誤記。
注39
原文ママ。本来は準地方費道7号のため誤りです。準地方費道9号は昭和29年3月30日に廃止された厚田岩見沢停車場線です。
注40
原文では「浦臼町」の誤記。浦臼町の町制施行は昭和35年9月1日で、告示当時は村でした(認定告示の方は正しく表記されています)。
注41
原文ママ。本来は準地方費道117号のため誤りです。準地方費道111号はこの日廃止された沓形港線です。
注42
原文ママ。認定時とは起終点が逆になっています。主要港に至る路線は、準地方費道の認定要件(北海道道路令第2条)において第4項(支庁管内枢要ノ地ヨリ之ト密接ノ関係ヲ有スル枢要ノ地、港津又ハ鉄道停車場ニ達スル路線)が適用されることが多く、本告示では誤って現行道路法下の路線と同様の起終点を記載してしまったと考えられます。
注43
原文では「天塩港雄信入停車場線」の誤記。
注44
原文では「天塩郡天塩町」の誤記。雄信内駅の所在地は天塩郡幌延村(当時)です。
注45
原文ママ。認定時の告示では「宇登呂港斜里停車場線」と表記されています。この日認定された宇登呂斜里線を含め、ウトロを起点とする道道の路線名には「宇登呂」表記が採用されていますが、地名としては一貫して「ウトロ」表記が採用されているようです(少なくとも『北海道市町村行政区画』昭和12年4月現在の発行時点で「ウトロ」表記であることを確認済み)。
注46
原文ママ。認定時の告示では「滝上瀬戸牛停車場線」と表記されています。
注47
根室飛行場線は地方費道・準地方費道で唯一飛行場に通じていた路線です。路線名にある「根室飛行場」とは、オワッタラウス浜(現在の桂木付近)に昭和7年に設置された不時着陸場のことを指します(地方費道としての認定は昭和10年)。道路区域を定めた告示より、実延長区間は月ケ岡地内(577番地先~584番地先)の約500mであることが判明しています。
注48
原文ママ。認定時の告示では起点は「根室町」と書かれており、道路元標のあった常盤町3丁目と解釈されるため、誤記と考えられます。実延長上の起点を記載するとしても「梅ヶ枝町3丁目」とすべきでしょう。
注49
「鹿追村東瓜幕」とすべきでしょう。この日認定された道道にも誤りが引き継がれ、1994年まで修正されませんでした。
注50
原文では「川西郡」の誤記。

この日の時点での道道・地方費道・準地方費道一覧

この日の告示により、旧道路法下で認定され道路法施行法によって引き継がれた地方費道・準地方費道の大半は姿を消し、現行道路法においてそれらに対応する路線が認定されました。しかしながら未だに準地方費道の一部路線が存続しており、道道への完全な引継の完了は昭和39年5月8日まで待たなければなりませんでした。

この日の時点で存在していた路線を反映した路線網図は下図の通りです。画像をクリックするとPDFで詳細な図を表示します。

昭和32年7月25日現在の道内路線網図

また、この日の時点で存在していた路線の一覧を以下に掲載します。

道道

整理番号路線名
主要道道
2留辺蘂上川線 [注51]
3小樽定山渓線 [注51]
4白糠本別線 [注51]
5洞爺湖登別線 [注51]
6札幌夕張線
7旭川芦別線
8函館臼尻森線
9江差木古内線
10倶知安喜茂別線
11札幌沼田線
12岩見沢月形線
13北見常呂線
14網走小清水弟子屈線
15根室中標津線
16釧路弟子屈線
17八雲熊石線
18長万部東瀬棚線
19寿都黒松内線
20岩内小沢線
21千歳鵡川線
22月形厚田線
23赤平砂川線
24滝川浜益線
25士別沼田線
26浜頓別常盤線
27枝幸常盤線
28紋別上川線
29遠軽上湧別線
30留辺蘂西足寄線
31中標津標茶線
32中標津標津線
33厚岸標茶線
34幕別西足寄線
35本別新得線
36幕別大樹線
37支笏湖公園線
38小樽港線
39札幌停車場線
40苫小牧停車場線
41旭川停車場線
42留萌停車場線
43留萌港線
44網走停車場線
45釧路停車場線
46釧路港線
47帯広停車場線
一般道道
48岩見沢停車場線
49北見津別線
50八雲停車場線
52滝川停車場線
53湧別上湧別線
54陸別上足寄線
55帯広音更池田線
56稚内浜鬼志別港線
57沼川兜沼停車場線
58築別御料羽幌線
59上遠別遠別線
60上士別剣淵停車場線
61下川風連線
62美沢美瑛線
63当別浜益港線
64多度志納内停車場線
65狩太ニセコ線
66昆布停車場ニセコ線
67厚沢部上磯線
68苫小牧支笏湖線
69穂別停車場幌去線
70荷負静内線
71比宇厚賀停車場線
72滑若新冠停車場線
73尾田豊頃停車場線
74椴山計根別線
75遠軽鴻之舞線
76春日置戸線
77訓子府相内線
78旭川大雪山層雲峡線
79松山美瑛線
80川西芽室音更線
82北見網走線
83倶多楽湖公園線
85三笠栗山線
86江差停車場線
87音更池田線
88八千代帯広線
89訓子府陸別線
90北見美幌線
91
[注52]
豊浦狩太線
92奈井江北村岩見沢線
93美唄月形線
94板谷佐久停車場線
95大江小樽線
96大滝伊達線
97襟裳公園線
98新開旭川線
99歌登咲来停車場線
100塘路厚岸線
101円山佐呂間線
102幌加内旭川線
103川上留萌線
104根室半島線
105霧多布厚岸線
106山園藻琴停車場線
107昭和恵比島停車場線
108雄別釧路線
109愛山渓上川線
110赤井川余市線
111遠軽留辺蘂線
112尾札部戸井函館線
113森港線
114芦別赤平線
115小樽石狩線
116夕張長沼線
117舞鶴追分線
118常盤札幌線
119油谷芦別停車場線
120頼城芦別停車場線
121奈井江上砂川線
122赤平滝川線
123豊丘余市停車場線
124北尻別蘭越停車場線
125黒橋京極停車場線
126三ノ原狩太線
127椴法華港線
128大沼公園線
129今金北檜山線
130落部御料落部停車場線
131新富様似停車場線
132上杵臼日高幌別停車場線
133美河三石停車場線
134上幌内早来停車場線
135静内停車場線
136勇足池田線
137池田停車場高島線
138芽登本別線
139更別幕別線
140上豊似豊似停車場線
141熊牛音更線
142巖松清水線
143上札内帯広線
144本流音別停車場線
145上庶路庶路停車場線
146阿寒標茶線
147遠軽芭露線
148下仁頃相内停車場線
149藻興部興部停車場線
150小清水女満別線
152置戸温根湯線
153上里津別停車場線
154嘉多山美幌線
155日並女満別線
156清里止別線
158雨竜旭川線
159北母子里美深線
160美深名寄線
161鷹栖東旭川神楽線
162東山富良野停車場線
163抜海港線
164豊富浜頓別線
165乙忠部中頓別線
166焼尻島線
167豊富遠別線
168三渓古丹別停車場線
169夕張岩見沢線
170奥尻島線
171礼文島線
172尻岸内函館線
173江丹別旭川停車場線
174留寿都喜茂別線
175八雲北檜山線
176千歳空港線
177早来千歳線
178月形江別線
179上厚真苫小牧線
180止若停車場線
181置戸福野北見線
182黄金鷲別線
183久遠宮野線
184太櫓北檜山線
185亀田函館線
186大沼公園鹿部線
187大沼公園市渡線
188渡島大野停車場線
189八雲今金線
190七飯療養所線
191上磯亀田湯川線
192神恵内入舸古平線
194留寿都狩太線
195熱郛熱郛停車場線
196大成黒松内停車場線
197磯谷蘭越線
198岩内蘭越線
199蕨岱国富停車場線
200岩内港線
201倶知安停車場線
202京極豊浦線
203白老喜茂別線
204寿都停車場線
205納内停車場内大部線
206納内一已深川線
207茨戸札幌線
208石狩手稲線
209輪厚栗山線
210江別長沼線
211栗沢幌向線
212栗山恵庭線
213千歳由仁線
214江別恵庭線
215当別栗沢線
216岩見沢三笠線
217幾春別三笠線
218月形峰延線
219美唄炭山線
220琴似停車場線
221琴似停車場新琴似線
222当別石狩線
223奈井江浦臼線
224増毛妹背牛線
225深川追分線
226江部乙雨竜線
227妹背牛停車場線
228深川多度志線
229幌加内和寒線
230沼田妹背牛線
231砂川新十津川線
232深川停車場線
233伊達洞爺線
234豊浦洞爺線
235豊浦停車場線
236夕張鵡川線
237登別停車場線
238厚真浜厚真停車場線
239浦河港線
240富川停車場線
241追分停車場線
242吹上上富良野線
243智恵文停車場線
244温根別剣淵停車場線
245和寒旭川線
246比布当麻東川線
247東川東神楽旭川線
249比布愛別停車場線
250朝日士別線
251士別停車場線
254上川停車場線
255雄武美深線
256増毛港線
257幌延線
258雄信内停車場線
259天売島線
260利尻島線
261沓形港線
262紋別港線
263斜里清里線
264常呂上佐呂間線
265北見置戸線
266紋別丸瀬布線
267丸瀬布上渚滑線
268留辺蘂停車場線
269美幌斜里線
270宇登呂斜里線
271日吉端野線
272滝の上西興部線
273津別陸別線
274美幌停車場線
275紋別停車場線
276網走港線
277花咲港線
278屈斜路摩周湖畔線
279落石根室線
280霧多布港線
281羅臼標津停車場線
282昆布森釧路線
283中西別計根別線
284弟子屈鶴居釧路線
285根室停車場線
286根室港線
287白糠停車場線
288新得帯広線
289音更新得線
290清水然別湖線
291東瓜幕芽室線
292糠平上士幌線
293上士幌音更線
294清水大樹線
295中美生芽室線
296糠内芽室線
297池田浦幌線
298本別浦幌線
299浦幌大樹線
300湧洞豊頃停車場線
302旅来豊頃停車場線
303中札内停車場線
304砂川停車場線

地方費道

残存路線なし

この日の告示で残りの全路線が廃止されました。

準地方費道

整理番号路線名
32倶知安入舸線
46旭川当麻線
76広尾港線
84根室乳呑路線 [注53]
85根室蘂取線 [注53]
133根室色丹線 [注53]
147豊頃大樹線
155旭中上富良野停車場線
156旭中富良野停車場線
190瑞穂東旭川停車場線

(筆者注)

注51
これらの路線は昭和29年1月20日建設省告示第16号による主要地方道の指定を受けていませんが、当サイトでは各種資料での扱いを考慮して主要地方道(主要道道)として扱うこととします。詳細はこれらの路線が認定された昭和29年3月1日のページをご覧ください。
注52
道道豊浦狩太線は認定告示において整理番号が「36」と表記されていたようです(参考: 認定・変更・廃止の告示日年表 1955年7月1日告示 – 道道資料北海道)。本表では後に道路標識などで使われるようになった整理番号「91」として掲載しています。
注53
準地方費道根室乳呑路線、根室蘂取線、根室色丹線の3路線は北方領土に通じており、廃止日が不明となっています。
旧道路法から現行道路法への経過規定(道路法施行法第3条)では、旧道路法下で認定された路線を現行道路法に引き継ぐものとしていました。しかし、昭和33年に北海道土木部が発行した『北海道道路図』にはこれらの路線が掲載されていないため、少なくとも昭和32年頃までには何らかの形で廃止状態となったのではないかと考えられます。

参考文献


告示出典